印判>染付>富士山模様>柳の木の上で笛を吹く人の模様
明けましておめでとうございます。カタツムリにブレーキを掛けたような状態で蒐集の道を蛇行してまいります。本年も、大きな事をすることは出来ませんので、潰れないようにマイペースを守って、元気無く(半泣きで)とぼとぼとやや日も暗く(苦楽)なりかけた状態も気に掛けずほそぼそと参ります。
パッとしないこと、おびただしいのでございますが、本年も力の無い者がよろめきながら進んでまいりますのでどうぞよろしくお願いします。
富士川沿いの川岸の柳に上った男が笛を吹いております。おりしも風が強くなり、富士山頂を取り巻く雲が飛び、川の波が大きく連なり、柳の枝が風に吹かれて右方に向いています。吹いている人の後頭部は毛が無いのか、それとも江戸時代はこれが普通なのでしょうか、「く」の次の物に乏しい私にはそっちが気になり、夕闇せまるなかの妙なる笛の音が聴こえてまいりません。