大臣の失言や疑惑を発端に、東京都議会議員選挙にも大敗し、ついに稲田防衛大臣の辞任にまで発展した安倍政権。
来月頭には内閣改造も控え、今安倍政権は大きな岐路に立っています。
最近では年内の衆議院解散もあるか?!という話まで出ていますが、私個人としてはこの解散総選挙をいつするのかというところに安倍総理の信念が表れると考えています。
それは自民党という組織を守る事を優先するのか、それとも憲法改正を優先するのかという事です。
仮に自民党の議席を少しでも守る事を優先するならば、年内の解散も可能性は十分にあると思います。
来年に内閣の支持率がどうなっているかの不安もありますし、小池知事系の国政政党が出来てしまっていれば自民党から気持ちが離れた有権者の受け皿となってしまい、国会でも大きく議席を取られてしまう可能性があるからです。
また野党一党の民進党がガタガタの今はチャンスだとも言えます。
ただし、現在の支持率のまま年内に解散をすれば憲法改正に必要な改憲勢力3分の2を割り込む可能性がある為、憲法改正を優先するのなら解散せずに内閣改造によって支持率の回復をしつつ憲法改正を進めるはずです。
その場合、来年12月の任期満了までの間に小池新党が出来、自民党の票.議席を食われるリスクがある。
どちらにしても自民党の議席が減ってしまう見方が濃厚ですが、私は安倍総理は憲法改正を優先するのではと予想しています。
もともと憲法改正は自民党の党是ですし、お爺様の代からの悲願でもあります。
むしろ、今の政権で憲法改正を進めないのであればもはや安倍総理は憲法改正をする気がないと言われても仕方がないとさえ思います。
さて、前置きが長くなりましたがタイトルにもある内閣支持率というもの。最近良く耳にしますね。
政権の危険水域といわれる支持率30%を切ってしまった安倍政権はどうなるのか?と頻繁に報道されています。
ではこの世論調査による支持率というものは本当に世論を反映できているのか?という疑問があります。
私の答えはイエスでありノーです。
少し卑怯な答えですが、ケースバイケースといった所でしょうか。
そもそも内閣支持率を調べる世論調査は、媒体によって少しの差はあるものの、昔から変わらず電話によるアンケートという方式を取っているようです。
最近ではランダムに番号を割り出し概ね1500〜2000ほどのデータをとる。
どれだけ分母が大きくなっても、これである程度の精度は出るようです。
所が昨今、特にインターネットの普及によりネット上の統計と、この世論調査のデータに大きな差が発生する事が度々あり、安倍内閣の支持率もインターネット上では50%以上あるというデータもあります。
電話による世論調査を信用しない人の言い分としては、この調査が固定電話だけを対象としている為、特に最近のスマホや携帯電話のみ使用し固定電話を持たない若年層の意見が反映されていないというものです。
たしかに若い夫婦の場合固定電話がない世帯も少なくなので調査対象になることはありませんし、あっても共働きなどで基本的に家を開ける事が多い現役世代にも不利なシステムかもしれません。
年代別の統計なども、出してはいますが、ほとんどが固定電話を持ち、情報を主にテレビや新聞から得ている高齢者にアンケート結果が寄ってしまう傾向は否定できません。
おそらく、街中でまんべんなくあらゆる世代の人々にランダムに同じアンケートをすれば報道にあるよりは高い支持率が出るのではないかなと個人的には思っています。
そういう意味では、この電話による世論調査は全日本人の意見とは一致していないでしょう。
では、何故信用できる側面があると言えるのか。
ここでもまた投票率が関係してきます。
たしかに安倍内閣は、主にインターネットから情報を得ている若年層からはいまだに高い支持率を得ています。
一方、テレビなどの報道を信用する高齢の、特に女性からの支持率は大幅に落ちています。
では、選挙の際に投票所に足を運ぶ人が多いのはどちらでしょうか?
答えは言うまでもありません。
ですから、選挙をすれば結果は世論調査出てたものと近いものになるはずです。
そういう意味において、この電話による世論調査は信用できると言えます。
もし、世論調査の支持率などを見て、「自分やその周りの意見と違うな」「こんな低いなんておかしいな」
そう感じたならば、是非そのことを振り返って見てください。
厳しい言いかたをすれば、政治を動かす側からすれば選挙で投票に行かない人など、存在しないも同然です。
もちろんそんな人達の為に熱心に働く人などほとんどいないでしょう。
政治を馬鹿にする者は政治から馬鹿にされます。
同様に
政治を無視する者は政治から無視されます。
その結果が今の日本です。
大きく国政が動こうとしている今、いつ解散総選挙かあっても慌てないように貴重な1票を無駄にしない心積もりを普段から心掛けましょう!