雑感2011~軽井沢高校校長室から

校長の視点で書いた折々の感想や校内外へ寄稿した文章を掲載します。ご愛読ください。

10月14日(金) 長期インターンシップの成果 23

2011年10月14日 | エッセイ

 日頃から大変お世話になっている軽井沢ガイドサービス(KGS)の永島千絵さんから、「【KGS】長瀬さんインターンシップ終了と成果掲載のご報告」というタイトルで、教頭さん、3年国際文化科担任の清水先生、英語科主任の森山先生、そして私あてに、次のようなメールをいただきました。(メールは永島さんご本人に許可を得て掲載しています)

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 お世話になっております。

 貴校国際文化科3年生長瀬圭祐さんの長期インターンシップ (語学ボランティア) が無事終了し、ご担当いただいた作業が長野県公式観光外国語サイトおよび私共のホームページに掲載されましたので、ご報告いたします。
 ぜひご覧いただき、関係者様にも機会がありましたら努力の成果をご紹介いただければと思います。

 例年通り、プロのスタッフに対するのと同じように、勤務姿勢から英文の質まで指導させていただきましたが、大変真面目に、前向きに取り組んでくださいました。
 遅刻や締め切りを守らないことも1度もなく、今年初めてお手伝いいただいた長野県公式観光外国語サイト「Go! Nagano」 (長野県観光部、信州・長野県観光協会より軽高生による体験をご了承いただきました) では、様子を見ながらお願いする作業範囲を決めようと思っていましたが、取り上げる話題の選択から取材交渉、取材、執筆まで、自分の考えを持って取り組んでくださいました。
 「ラーメン」を外国人に紹介したいとのことで、取材交渉では、1人で「麺屋まるぼうず」に出向いてオーナー (オーナーの土屋隆之さんは普段はもう一つのお店「キッチンパパ」にいるそうです) からOKをいただいてきて、感心しました。
 英文執筆も難しかったと思いますが、何度も頑張って書き直してくれました。

  === 長瀬圭祐さんの担当した業務 ===

 期間: 2011年6月~9月

 (1) 翻訳
   KGSのガイドツアーのフォトアルバムを英訳していただきました。
   これから長野・軽井沢を訪れる外国人・日本人のお客様に地域の魅力を紹介する重要ページです。

   アクセス方法は、
    1. http://www7a.biglobe.ne.jp/~kgs/ にアクセス
    2.左のメニューから「ガイド」をクリック
    3.左のメニューから「フォトアルバム」をクリック
    4.本文の表内の「KGSガイドツアー5」をクリックしてアルバムページに飛びます。
     「スタート」ボタンをクリックすると、写真と翻訳が現れます。

 (2) 長野県公式観光外国語サイト「Go! Nagano」の公式ブログ (Nagano Ambassadors Blog) の制作
   「Ramen Restaurant “Menya Marubozu” in Karuizawa」 (軽井沢のラーメン店「麺屋まるぼうず」)
    http://www.go-nagano.net/blog/?p=5007

 (3) 事務作業
   語学サービスを支える裏方の事務作業をお手伝いいただきました。

 お名前やお写真の掲載は、長瀬さんご本人から許可のご署名をいただいております。

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 軽井沢高校の先生方にはお忙しいところ色々とサポートいただきありがとうございました。

 別件ですが、先日はイングリッシュキャンプでもお世話になりました。
 貴校で講師をさせていただくのは3度目でしたが、今回の生徒さんたちも観光通訳実習にしっかり取り組んでくださいました。
 森山先生、ALTの先生方、ありがとうございました。

 それでは、ご不明点などありましたらお問合せください。
 この度はありがとうございました。

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 早速お礼の返事を書きました。

 永島さんとの出会いは、昨年5月、私が軽井沢高校に赴任して間もない頃、『軽井沢発 基本の接客英会話』という本を出版したのにあわせて、その本を30冊寄贈してくださるために軽高にお見えになり、校長室でお会いしたのが最初でした。
 
 (写真は軽井沢ガイドサービスのホームページから永島さんに許可を得て転載。今回の記事の写真はすべて同様)

 その後、町中で颯爽と自転車に乗る姿をお見かけした際に車から声をかけたことがありましたし、今年3月に卒業した生徒が2人長期インターンシップで昨年4か月間お世話になったり(おかげさまで2人とも英語系の第1志望の大学に見事合格しました)、今年に入ってまた著書を寄贈していただいたり、
 

2年生のイングリッシュキャンプに講師として来ていただいたり、
 

そして今回は長瀬君のインターンシップのご指導をいただきました(記事トップの写真:ラーメン店主に取材をする長瀬君)。

 研修では、昨年もご指導いただいたガイドツアーの「フォトアルバム」の英訳などに加えて、今年初めて長野県公式観光外国語サイト「Go! Nagano」に、軽井沢のラーメンを紹介する記事を書かせていただきました。
 長瀬君は、生徒会の副会長を務めていて、文化祭や軽高会議、日常的な生徒会活動でもリーダーシップを発揮してきました。
 そういった活動や授業などを通じて培った素養を今回十分に発揮し、永島さんのメールにあるように「取り上げる話題の選択から取材交渉、取材、執筆まで、自分の考えを持って取り組んでくださいました。「ラーメン」を外国人に紹介したいとのことで、取材交渉では、1人で「麺屋まるぼうず」に出向いてオーナーのOK」をもらい、取材を敢行したようです。
 長瀬君は、春の実用英語検定で2級に合格、語学系の大学への進学を希望しています。
 4か月間もプロの指導を直接受け、自分が関わった作品がKGSのホームページに掲載され、さらには自ら取材・執筆をした記事が長野県の公式サイトに掲載される、などという経験をしている高校生は日本中探してもそんなにいるはずがありません。
 大人社会で認められるレベルの「作品」をプロの指導を受けながら作り上げたということがまず大したことですし、自分のその「作品」はそのサイトが継続する限り、高校時代の「作品」として掲載され続けるのです。
 このような体験をさせてくださった永島さんにはとても感謝していますし、今回の経験や成果は、必ず大学進学やその後のキャリアに生きてくると確信しています。

 軽井沢ガイドサービスのホームページのトップページ一番下に「コミュニティー活動」というコーナーがあります。
 今回私が書いた内容はそこに写真付きで掲載されていますので、ぜひご覧ください。
 また、そのコーナーに「信州・軽井沢発で地域密着型の事業を展開するKGSは、地域の皆様に支えられています。KGSではその恩返しとして、無償または格安の料金にて地域向けの活動を行っています。」と書かれているとおり、永島さんには、様々な形で軽高生が本当にお世話になっています。

 来月は1年生が3名就業体験で3日間また軽井沢ガイドサービスにお世話になることになっています。

 ただひたすら感謝、感謝です。

 そして、いろいろな分野でこういった長期のインターンシップを体験する生徒がもっと増えるといいなと思っているところです。

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