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「大阪駅前街宣」弾圧、がれき説明会弾圧、関電前弾圧、オキュパイ大飯弾圧などの救援について綴ります

大阪地検の不起訴決定に対する声明 (下地真樹)

2013年03月31日 23時33分11秒 | 声明
<大阪地検の不起訴決定に対する声明>

昨年12月に私を含む三名が逮捕された事件について、3月28日、私とNさんの不起訴(起訴猶予)が決定したとの報告を受けました。不起訴決定について特に感慨はありません。むしろ、今回の決定に際して、大阪地検の反省のなさ、傲慢さが浮き彫りになっており、改めて日本の刑事司法の腐敗をなんとかしなければならないとの問題意識を強めた次第です。

以下、問題点を整理しておきます。
3月28日の朝日新聞報道によれば、大阪地検は不起訴の理由として「犯罪に至る事情などを考慮した」と発表しているようです。しかし、本件は繰り返し主張しているように、冤罪です。それも、単なる間違いやミスではなく、私個人を狙って捏造された事件であり、警察が悪意をもって創り出した冤罪です。
このことは、本件を担当した中川善雄検事にも、検事調べの際にはっきりと伝えてあります。それだけでなく「JR大阪駅に多数設置されている監視カメラの動画を確認すれば、私の主張の正しさが立証されるはずである」という示唆も与えてあります。
仮に中川検事が当該動画を確認したならば、私の無罪が確認できるはずであり、「嫌疑なし」あるいは最低でも「嫌疑不十分」との決定がなされるはずです。それすら行わず「起訴猶予」などという中途半端な決定にとどめたことは重大な問題です。「嫌疑なし」なのか「起訴猶予」なのかというところに賭けられている被疑者の名誉を、中川検事が軽んじていることの証左でしょう。
さらに、当該動画を確認したならば、私の嫌疑が存在しないことのみならず、本件捜査を担当してきた大阪府警公安三課ならびに曽根崎署の刑事たちの嘘が明らかになるはずです。その場合、中川検事は、公安刑事たちを被疑者とする「特別公務員職権濫用事件」として立件して捜査した上で、起訴するなり「起訴猶予」処分なりするべきです。
あるいは、まさかありえないとは思いますが、万が一、当該動画を確認すらしていないのだとすれば、それはあまりにも酷い職務怠慢というべきであり、絶対許されることではありません。

ゆえに、今回の「起訴猶予」決定は、警察の不正ならびにそれを見抜けなかった大阪地検のメンツのために出された不誠実な決定としか言いようがありません。警察・検察の癒着、自浄能力のなさを改めて示したものと言えるでしょう。とりわけ、「犯罪に至った事情などを考慮した」なるコメントを発表をしなければならなかった中川検事らの心中を察するに、その幼稚さを憂うとともに、なんとも言えぬ哀れみすら感じます。

このような大阪地検の体たらくを踏まえるならば、本件において三名のうち一人だけ起訴された韓基大さんについて、中川検事が公正公平な判断として訴追しているのだなどとはまったく信じられないことです。繰り返しますが、ここにあるのは警察と検察の癒着です。人権や個人の尊厳よりも組織のメンツを優先する頽廃です。独善的な正義を振り回す傲慢です。

中川検事は私の取り調べの際、大阪地検で発覚した証拠捏造事件に触れ、「私たちの積み上げてきたものがすべて壊れてしまった、信頼回復のために大変な苦労をしている」という趣旨のことを言いました。しかし、大阪地検の、ひいて検察庁全体の信頼を考えるならば、まず鏡をみて、本件においてあなた自身が行ってきた判断の一つひとつを、虚心坦懐に反省すべきです。そして、韓基大さんに対する起訴ならびに昨年来公安三課が送検した一連の事件について再検討を行い、勇気をもって公訴取り下げを提起すべきです。

以上、大阪地検ならびに同地検・中川善雄検事に対し、改めての抗議と建設的提言を申し上げます。

2013年3月31日

下地真樹

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1 コメント

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裁判所は檻のある幼稚園 (H∧L)
2013-04-02 17:01:23
検察が幼稚で情けないやらあきれるやら……という心持ち、こちらも同様です。東京で2.9竪川弾圧の救援をしていますが、こちらも裁判長が5歳児です。人の話をまともに聞かないし、被告や被告側証人が発言中は説教されてるコドモみたいにうなだれて、いかにもつまらなそうな風情を装い「聞いてないよ」アピールをし、最後の質問にはあえてとんちんかんなことを尋ね、被告のTシャツのプリントロゴが気に入らないからと休廷したりします。外廊下には毎回バリケードを築いて何十もの人垣をめぐらし、傍聴人がトイレにいくのも不自由といったありさま。そして被告だろうが傍聴人だろうがちょっとでも裁判長の気にさわることをつぶやいたが最後、命令一下、隅のドアから5月のシロアリみたいにぞろぞろぞろぞろ作業服着たのがわいて出て、こんな大勢今までどこに潜んでたんだと見る間に手足をつかまれ監禁または構外退去。まるで昔の時代劇で主人公に踏み込まれた悪代官が「であえ~~っ!」と叫んで、家来がわらわら出てくるシーン彷彿。20年ご無沙汰しているあいだに裁判所がこーんな愉快なUSJみたいな施設になっていたとは!!
しかーし!こんな幼稚で腐った司法および悪意をもった警察に、これ以上無為に私たちの人生を、生活を破壊させてはなりません。すべての弾圧には断固抗議するとともに、下地さんほか大阪のみなさんにも連帯を表明します。
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