トラカリコン!

「虎・借り・コン!」。虎の威を借りた狐。虎の威を借りて吠える狐が私…。虎が何であるかは、本人にもわからない。

橋下市長は地方自治で成功しているのかな・・・(と、ぼんやり考える)

2015-10-03 09:29:21 | 政治や経済
特に情報を集めていないせいだろうか。大阪での維新の党って、悪い話しか浮かばなくなってる。人事(公募とか議員)の失敗話と、橋下市長の言行不一致(「約束」という行為を軽いものにしている)と国政での暗躍。
だが、もちろん支持者もいるし、それには理由があるはず。ちょっと見てみる。


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http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n187162?fr=pc_tw_share_n

橋下市長 大阪維新の会 実績

ライター:c_lobbinさん(最終更新日時:2015/9/7)投稿日:2013/6/21
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最初の投稿から2年以上、その間に「大阪都構想」投票も経たが、最近も更新されている。熱烈な支持者の投稿なのだろう。
文字数の関係で、そのままではなくて<A>~<J>のジャンルに無理やり分けた(念のため、引用させていただいたページを読むだけを読む方が、有意義な感じですよ・・・)。2つの転載文章を見たらなんだかざわざわしたので、それを抑えるために考えてみる。



<A> 公務員・天降り団体から給与・ポスト・人事権を減らす(民営化・外注は除く)
(1)自身の市長報酬4割カット 退職金8割カット(市議会は維新が提出した議員歳費3割カットの条例案を自民・公明・民主・共産の反対で否決)
(2)職員給与を平均7%カット(幹部は15%)
(3)高額だった市営バス運転手の給与を2割引き下げ
(4)天下りポストだった外郭団体を府と統合・民営化を含め70団体から7団体へ最大9割削減予定(7割削減済み)
(5)2013年改選だったポストで公募の無い天下りを29団体37人から10団体11人へ7割削減
(6)公立病院を運営する病院局を独立行政法人化(非公務員化)
(1)~(6)の結果? (7)人件費を15%、年間360億円削減

<B>公務員・天降り団体から給与・ポスト・人事権を減らす(民営化・外注)
(8)区長を公募し、窓口サービス評価を星の数にして公表
(9)局長を公募
(10)交通局長の民間登用
(11)大阪市教育委員会委員公募
(12)大阪市立小・中学・高校の校長を公募
(13)市営地下鉄売店の運営を天下り団体からファミリーマートとポプラに
(15)税金で管理運営していた大阪城公園を委託料ゼロで民間委託し、逆に年間2億円以上の納付金と収益の一部を受け取る。
(16)税金で管理運営していた天王寺公園エントランスエリアを委託料ゼロで近鉄に委託し、逆に年間3000万円の使用料を受け取る。
(17)ほとんど使用されずに7000万円の税金で維持管理していた元大阪市公館の維持管理費用を2000万円に縮小、さらに民間への貸与で由緒ある美しい建物でレストラン・ウェディング・パーティ・庭園の常時公開などに活用された上、1億円以上の賃料収入に。

<C>教育・子育て支援(資金援助)
(19)子育て・教育関連予算を前市長時代の67億円から336億円へ大幅アップ
(20)塾代バウチャー制で組織への補助金から個人の選択権を重視した教育支援へ 市長「現金はパチンコに使っちゃう人がいるからICカードでw」
(21)就学前までだった医療費助成を15歳以下まで拡充
(22)妊婦健康診査無料化
(23)点数化により保育所入所基準の明確化と入所選考過程の透明化
(24)保育所入所枠3340人増(前市長の1.5倍ペース)、一方で自民党木下市議は市政に介入して保育所定員を減らすように指示。
(25)訪問型病児保育モデル事業(7800円/日、一人親世帯2400円、生活保護世帯・市民税非課税世帯600円)
(26)校務支援・学校教育ICT活用事業開始 現在はモデル校に、15年度から全生徒にタブレット端末配布(モデル校では教員1人あたり年間130時間以上の効率化効果が見られた)
(27)学校選択制導入
(28)教育振興基本計画により、程度に応じていじめ加害者への対応を更生施設活用も含めて明確化
(29)体罰が横行していた桜宮高校に先進的なスポーツ教育を取り入れた改革プランを実行、さらに総合型スポーツクラブ設立を中心としたS-プロジェクトを推進
(30)倍以上の差があった市立幼稚園と私立幼稚園の保育料を同額にして、助成はあくまで所得に応じて行う
(31)中学校給食を導入し、低所得世帯には半額を助成。
(32)結婚の経歴が無くても一人親世帯には寡婦控除と同じ保育料控除を適用
(33)こども難病医療費助成の新設

<D>教育・子育て支援(資金援助ではない)
(34)通常月1,2回の教育委員会会議を月3,4回開催
(35)小・中学校教室にエアコンを設置し、夏休みを短縮


<E>援助資金を減らす
(36)前市長が領収書の不要な交付金へと不透明化し、4億円以上ばら撒いていた地域振興活動への補助金を透明化し、全て100%だった補助率を上限75%に引き下げ。
(37)重点的医療扶助(生活保護者医療適正化)、不正受給取締り、就労支援で生活保護費が22年ぶりに減少(政令市で唯一)
(38)朝鮮総連の関連施設について前市長が実施していた税の優遇措置を廃止
(39)芸術・文化分野での補助金配分の審査を行う「大阪アーツカウンシル」設置
(40)市音楽団を補助金無しの自立化
(41)芸術・文化発展のため、行政が漫然と補助金を出すのではなく、ふるさと納税を利用した市民自ら支援できる寄附制度「なにわの芸術応援募金」を創設

<F>事業・制度・設備の見直し
(42)事業をゼロベースで見直す‘市政改革プラン’により歳出を380億円削減(当初プラン見込み額のうち96%達成)
(43)競争性の無い随意契約を金額で87%、件数で96%削減。
(44)記者会見を記者クラブだけでなく、ネットメディアやフリージャーナリストにも開放
(45)市営地下鉄・ニュートラムの終発時間を延長
(46)特別予算を組み、街頭犯罪多発地域における重点パトロールを実施
(47)通行人にとって大迷惑だった繁華街キタ・ミナミでの客引き行為を禁止
(48)市営地下鉄全線で携帯電話使用可能に
(49)大阪市情報化基本指針により、市営地下鉄に公衆無線LAN・WiMAXを設置
(50)住民が行政に頼らず自らの負担で自ら街づくりを行える日本初のBID制度
(51)ごみの収集を効率化し、森之宮・大正の2焼却場の建替え計画を停止。

<G>医療
(52)重度心身障害児の情報を一元管理する全国初の医療コーディネート事業 (重症心身障害者らが通う施設を視察した際、家族からの「医療機関への受け入れが円滑になるよう支援してほしい」との要望を受けて)
(53)建て替える予定だった市立住吉市民病院を民間に売却し、府立急性期・総合医療センターに統合予定
(54)1月に小児がんで入院中の高校生から市役所HP「市民の声」へのメールを受けてから、僅か3ヶ月後の4月に高校生向け院内学級を実現

<H>新規事業・イベント・施設整備
(55)汚くて臭かった市営地下鉄トイレを美しく改装
(56)市営地下鉄の薄暗いだけだった通路が駅ナカ商業施設「ekimo(エキモ)」に
(57)御堂筋の高さ規制を緩和で次々と新ビルが誕生(それに伴い企業が地下街の整備も)
(58)鶴浜に関西発(初)出店の東京インテリア家具を誘致(年間賃料1.5億円)
(59)大阪北小学校・曾根崎幼稚園跡地、売却予定額68億円を145億円で売却し周辺地域活性化も目的にした52階建ての物販・飲食、文化交流施設、900世帯タワーマンションなどの複合施設へ
(60)大阪城西の丸庭園でモトクロス世界大会をアジア初開催
(61)5カ国との競合を勝ち抜き「第3回インターナショナルジャズデイ」を誘致、開催は大阪城西の丸庭園
(62)グローバルなイノベーション創出のための拠点として、うめきたグランフロント大阪のナレッジキャピタルに「大阪イノベーションハブ」を開設
(63)新しい事業・人材を創出するため大阪発のグローバルベンチャーキャピタル「ハックベンチャーズ」を立ち上げ
(64)企業と求職者のマッチングサイト「ジョブアタック チャレンジ!」
(65)市有地を無償レンタルするイベント特別優遇エリア『イベント得区(とっく)』
(66)女性社員の活躍や社員の子育てを積極的に支援している企業に女性活躍リーディングカンパニー認証マークを発行

<I>値下げ
(67)市営地下鉄の運賃を史上初めて値下げ
(68)なみはや大橋・咲洲トンネル・城北大橋を無料化

<J>?(その他)
市バス事業が31年ぶりに黒字に
府市統合本部設置


<1. 私が知っていた話と違う件>
<A>の(1)の、「自身の市長報酬4割カット 退職金8割カット」。退職金は、自分の代までは従来通りで、次の代の市長から8割カットというちょっとずるい話だったと思う(それとも、「「自身の市長報酬4割カット 自身の市長退職金8割カット」ではなくて「自身の市長報酬4割カット 退職金8割カット」」という意味で書かれたのかもしれない)。
そして、全般的に「経費は節減したし収入を増やしたし。黒字が増えたんだろうな」という印象になっているが。都構想選挙前に反対派が示していた情報だと、利益は出たがそれは市の資産を売却したものなので一時的なもの、ということだった。どちらが正しいのか私にはわからない。

<2. 公務員・天降り団体・一部の人達をを叩いたんだなあと思う件>
<A>と<B>。その良し悪しは私にはわからない。大阪市の公務員の仕事ぶりなんて知らないから(なお、私が住んでいる所の役所は、仕事の忙しさも内容も部署ごとにずいぶん違うように見える)。公務員と民間の待遇の違いへの批判はたぶん永遠に続く(仕事の質が高く責任が大きくて待遇と釣り合うのが最善だと思うけど)。それが身近な自治体職員止まりで、国・国の特別公務員(議員や委員など)・国の外郭団体には達しない。その半端さが嫌だ。
市職員の多くは市民であり従って市長選の有権者でもあるだろうから、こういう扱いをしたらその分の票が減りそうだな、と思う。橋下氏は他からしっかり支持されているんだなあ(それとも、有権者の全体数からすれば、市職員でもある有権者数なんて、たいしたことないのかな)。「公務員が憎くてたまらん!」という感じの人を役所で見かけることは、何度かあった。そういう人達からすれば、支持の理由になるかも。公務員ではないが、<E>を支持する気持ちにも共通するのではないか。橋下氏の「政治」の特徴でもある、悪者や敵を認定して「私達」として叩く。金銭だけでなくそういう精神面の効果がある、と私は思うよ。
民間人の登用については、失敗人事の話題(校長など)が連続した時期があった。なので、良し悪しがわからない。

<3. 新たな利権が生まれていそうな件>
<A>の(6)、<B>の(13)~(17)、<E>の(39)・(41)、<H>全部。一番多そうなのがパソナ。竹中平蔵氏、国にも地方自治体にも、アドバイザーとしての公務が自分の会社の営業業務に直結しているのではないか? 役所は前例が好きそうだから、新たに民間委託する際にはよその自治体で実績がある企業を選ぶだろうし。利権の持ち主が橋下時代に交替するのはかまわない。だが、この交替後にその利権が少数の企業にがっちり握られたままになることには、反対だ。このままだと、竹中氏は政府と自治体の政治家によっていろんな委員に任命され続けるだろう。

<4. 東京都の実績からして「良い」とは限らないんじゃないか、と思う件>
<G>の(53)。

<5. 値下げしたその先の効果も知りたい件>
<I>。大阪市に限らないが、地下鉄運賃を下げると乗客数などがそのままなら収入減になる。だが、運賃が下がったことで地下鉄の利用を増やし、行く先でお金を使ったりお金を使わなくても生活に張りが出たりすれば、下げた甲斐がある。橋やトンネルの無料化も同じ。自民党や民主党が高速道路無料化とか値下げとかやった時に、あまりぱっとしなかったので、気になる。
しかし。こういう値下げシリーズはいつやったんだろう? 市長選・知事選・国政選挙・住民投票の直前とかだったら、あまりにあれだなあ~。

<6.「子育てに優しい」路線なのかと思った件>
<C>、<G>の(52)と(54)。こういうのを見ると、大阪市では子供が増えていそうだが。そういう話は知らない。橋下市長関連だから、マスコミが取り上げそうだけどな。むしろ、任期(知事時代だったかも)のはじめの方で高校生を泣かせた光景しか覚えていない。もしも、効果がなかったなら、日本全体の政策の参考になりそうなので、原因の分析はとても有意義だ。

<7. 地方自治とは何だろう、と考えてしまった件>
特に、<F>の(44)以外と<H>。住民が、税金という対価を払って、引き換えに少しでも高品質・大量のサービスを得る、それが「良い」自治なのかなあ・・・。公共サービスと企業サービスとの本質的な違いはあるはずだが、こうしてみると私にはよくわからないや・・・(私は大規模開発が好きでないせいかもしれない(懐かしい風景がよくある「都会」と似たものに変貌してしまうのは、とても寂しい。昭和の光景なんて、観光資源にはならないのかなあ・・・))。

考えるヒントになるかも、というのが下の記事。


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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151001-00010002-lmagajp-life
Lmaga.jp 10月1日(木)12時48分配信

禁止だらけの公園に、大阪市が新提案

自然遊びゾーンは、ドイツの木製大型遊具を中心に季節の花々を植えたお庭

ボール遊びや砂遊びも禁止…周囲のクレームにより、次々と遊びが制限されていく公園事情に対して、大阪市が新たに提案するのが、[ボーネルンド プレイヴィル 天王寺公園](大阪市天王寺区茶臼山町5-55)です。

アトリエゾーンでは、巨大ガラス面にお絵描きできたり、粘土遊びも

公園といっても有料ですが、その分、子どもたちの“遊び欲“を引き出し、好奇心や想像力を育てる玩具やプレイスペース、また子どもたちに“遊び“の楽しさを教えてくれるスタッフ(プレイリーダー)が常駐。またボーネルンドの系列店「キドキド」にはない、「アトリエゾーン」と「自然遊びゾーン」で五感を刺激してくれます。

「子どもたちがめいいっぱい大きく絵を自由に描いたり、自然素材を使った遊具で遊べたり・・・海外で発見した“あそび“をもっと日本でも取り入れることができないかと画策してきました。今回は橋下市長のもと大阪市が新たな公園像を目指すということでしたので、私達の『公園の遊びを変える』という今まで実現できなかった施設をオープンすることができました」と広報担当者・田中由香さん。

ペイントを手で塗ったり、砂場で水や砂にまみれてどろんこになったり・・普段なかなかできない遊びを提案してくれます。また来春からは遊具レンタル(有料)もあり、公園内の芝生でボール遊びなどもできるように。また一度入場すれば自由に出入りできるため、公園内の飲食店でランチしたりお茶したり、まる1日楽しむことができます。

昔は当たり前だった遊びの環境と今の時代を見比べるきっかけになりつつ、また進化する遊びの道具に思わず大人も夢中になって一緒に遊べるスペースとなりそうです。料金は1日券1,500円、1カ月パス4,800円(パスは毎日限定数販売、売り切れ次第終了)※共に保護者1名+子ども1名の料金)、料金は予告なく変更する場合あり。問い合わせは06-6777-9889まで。
グルメ 旅・おでかけ 映画 音楽 アート 舞台・イベント くらし エルマガジン社の本 その他 カテゴリを追加
天王寺公園に、ボーネルンドの新業態
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何かが決定的に間違っているような。
いや、「間違って」ではなくて、「私の価値観とは違って」、か。居住する自治体の方向性と自分の価値観根本的に違っていると、何かにつけて苦しそうだなあ。橋下市長のように個性的だと、ますますだろうな・・・。政治家に個性なんかなくて、日々の生活を「そういえば政治が支えてくれてるんだ」とたまに感謝するくらいが理想だなあ。

ただ。上の転載記事については、ちょっと粘れる。
「子供が遊ぶ」をこんなに市場化するのは、変。子供がボール遊びや砂遊びすることにおいて、1日1,500円の費用が発生する時代ってこのままでいいのか? そんなところで家庭の貧富の差が左右する社会ってどうなんだろう? 根拠はないが。「子供がボール遊びや砂遊びすること」ってその子の能力を向上させるような気がする。だとしたら、金銭的に余裕がない家庭の子はそういう機会を奪われたまま、ということになってしまう。
子供同士だって、お互いの経済力の差を感じながら育つものではあるが。ボール遊びや砂遊び、その他の自然環境での遊びを当然のように享受した思い出がある私は、「それくらい差をつけないであげなよ」と言いたい。そういう遊びの時は、お家の経済力とは別の力関係みたいなものが反映された。遊び仲間の新たな一面がわかるのはいいもんです。
もしかして、地方自治と国政の違いは、住民間のそ価値観の擦り合わせの有無だったりしないか? 地方自治体が広告代理店やコンサルタント業者などと決めた住民サービスを効率的にさくさく進めるのは、自治とは別の物であるような・・・?
そう。「地方と国政は別」の土台になるような地方自治のあり方が、私は嫌なんだ。「税金でサービスを購入するお客様」は「地方自治体の住民」からあまりにも多くの成分が抜け落ちている。例えば、そこにベクトルが逆方向である「住民によるボランティア」を注入すると、「無自覚に行政そして国政に従う国民」にたやすく転じてしまいそうだ。主体性のあり方、っていうんですかね・・・。主体性が消費者としてのものだけだと、自治の成功の度合いの尺度が金銭的な利益だけになってしまう。

いや、「地方自治とは何か」というような本を読んだことなんてないから、いわゆる「俺様ルール」ではある。


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