ちゃんこ

ときどきぶつぶつ

伊良部島~強烈・「鍋底」

2014年04月05日 | 日記
さて伊良部島の続き。

紙漉きのあと、通り池あたりを案内してもらいました。


ガイドさんは、見た目はすっかり地元の人のようだったけれど、実は本土の出身だそう。
どんな土地でも、移住されてきた人のお話はとても興味深く、このガイドさんが伊良部島に根を下ろすまでのストーリーと、それにまつわる場所にも連れていってもらったり。
ご本人はご苦労されてるのですが、お話は、聞いていてワクワクしちゃいました。

そしてこんな案内をしていただけたのも、相手が私ひとりだったからでしょう。なんて貴重な。


そして通り池。

池までの遊歩道入り口に駐車場。
ここでガイドツアーもしているらしく、窓口のテント。

琉球石灰岩のゴツゴツした岩場に設置された遊歩道を歩いて、通り池へ。

ごめんなさい、画像ないです。


深く青い水を湛えた、静かな池。
底部で海とつながっており、ダイビングで海と行き来できるし、潮位によってはカヌーでも海から入れるそうです。

ここが、龍の目にたとえられ、ここを先頭として島のギザギザな海岸線が、龍の身体とされている…そうですが。

ガイドさん、ここよりも、「鍋底」という場所がイチオシと言います。
そりゃ、見てみたいじゃないですか、どんな場所か全然知らないけど(笑)


「じゃ、鍋底に行きましょうか」

そこから更に、遊歩道を行きました。
途中、あずま屋から先、何故か もとあった遊歩道が撤去されてましたが、ガイドさんは、構わず岩場をスタスタ歩いて行きます。
ワタシ、ついていきます。

足場はどんどん悪くなり、手を使ってつかまりながら進むところも。
トレッキングの服装でよかった。先が尖った琉球石灰岩が、服に引っ掛かる。(別の場所でジーンズを破いた)
そして、着きました。

鍋底。


撮った画像のなかで、これが角度的に あまり強烈でなかったの。

眼みたいでしょ。

もろ、睨まれてるみたいに撮れてる画像もあったけど、怖いから載せない(笑)

ワタシ的には、通り池よりも こっちの方が龍の目という印象です。

天井(?)部分。


岩場が陥没したような場所で、やはり底部で海とつながってます。通り池と違うのは、波が打ち寄せて、まるで呼吸をして生きているような場所だということ。


島のおばあ は、ここで泳ぐそうです。

その行為が、日常的な禊のような、ちょっと意味が違うけど、そんな意味もあるらしく。

岩場の、人がひとり潜れるくらいの穴を通る、これが、産道を通るのと同じ意味を持ち、そうして 岩を伝って下に降りて泳ぎ、また岩を伝って上がってきて、


この岩は

風の神様。ここで呼吸を貰う。

次に

この穴は火の神様。ここに入って体温を貰う。

それから、画像無いけど、力岩というのがあり、力を貰う。

その一連の行為が、生まれ変わりを意味するそうです。


鍋底の中には

矢印で示した岩は、立ち会いの神様。

ここで人が生まれ変わりをするのを見守ってるそうです。


と、結構 垂直な岩場に取り付きながら解説を聞く。
ガイドさん、立ち上がる。
戻るのかと思いきや、岩場を下る~( ̄▽ ̄;)


ついていく!

ここまで接近!

やっぱり強烈。


目の縁が赤く見えるのがリアル…
成分的には、鉄分かなにからしいですが、これも、人体の内部(子宮とか)を意味する色らしいです。


ここで岩場に取り付きながら、しばし打ち寄せる波を眺め、この場を味わいます。
ここだけに限ってなら、不思議と気持ちが安らぐ場所でした。


さて、下りたら上がらないといけません。

ガイドさん曰く、うまく足を置いたりつかまったり出来ると。
そして先だってスルスルと岩場を登るガイドさん……


私も、ついていきます。行くのですが…


ほとんど ロッククライミング。

い、命綱とかさ…つけた方がいいんちゃうん?

そんなのありません。てか、ガイドさんはサンダル履きでスルスル行くし~。


「そこに左足のせて、上につかまれるところがあるから」
と、教えてくれるのだけど


こ、怖い~~~っつ!

怖くて身体がすくむっていう体験を、初めてしました。


が、


上がらないといけません。
そうしないと生きて帰れません。

思いがけない、恐怖心克服体験。

もう半泣き。

えいっ!

上がれた~( ;∀;)



この瞬間、ある意味生まれ変われたかもしれないと思ったワタシでした。



島のおばあ、いつもここを登り下りしてるなんて。

スゲェ…


最終のフェリーで宮古島に戻りました。

あまりに強烈な体験でした。


宮古島に、石庭というパワスポがあると聞いていて、行こうと思ってたのだけど。

鍋底の体験があまりに強烈で、パワスポはもう充分、石庭は行かなくていいや、と思ったことでした。

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