宮古島から ~ 琉球モノ語り

沖縄の伝統工芸品をはじめとする、「琉球モノ」の魅力をお伝えいたします。

名刺入れ (琉球漆器)

2006-04-25 | Weblog

どうです?この迫力・・・名刺を交わす相手をも呑み込んでしまいそうな
圧倒的な力を感じませんか?

広すぎるほどの大きな机、大きな椅子、どっしり腰掛けた強面(こわもて)のおじ様が
この箱に手をやるだけで、はは~~~と平伏してしまう・・・・・・そんな光景を
想像してしまいます。

でも、肩書きはどうであれ、この箱に名刺を入れて竜に抱かせておくだけで
自分が少しだけ大きくなれたような気分になれそう。

琉球漆器特有の堆錦の技法を用いて作られたこの名刺入れ、ドキドキするような極上の漆黒と、金と銀で立体的に描かれた竜のコントラストがとっても素敵!

凹凸のある鱗と躍るひげをみていると、今にも箱からとび出してきそうで
つい空想にふけってしまいます。

実は私、これをMy名刺入れにしたいと思っているのですが・・・・・こわ~い
お姉さんって(おばさんでした、すみません)思われるかな・・・やっぱりここは
かわいらしく朱色の漆の黄色いゆうなの花が描かれた名刺入れにしておこう

・・・・でも、黒もかっこいいし・・・・


コーヒーカップ (相馬正和作)

2006-04-22 | Weblog

このカップ・・・大人の男の器って感じです。
この持ち手に、白魚のような華奢な指がすっと入っていくところなんて
想像し難いし、あまり似合わない気がします。
ましてや持ち手を持って、片方の手をカップに添えるなんていう飲み方は
Ginoriのカップで頂く時用にとっておきましょう。

やっぱり、ごつごつした焼けた手で少々荒っぽく扱いながら・・・・の方が
似合うかも。(ちょっとやそっとの衝撃では割れない丈夫な器です)
苦みばしったコーヒーを渋い表情でどうぞ・・・・・・できればブラックで!


稲嶺ガラス工房の泡皿 

2006-04-21 | Weblog

子供の頃浜遊びに疲れて波打ち際にたたずむ私の足を優しく包んでくれた波の泡。 
海にもぐった時、わたしの存在を知らせるべく唇のはしから一気に海面に上っていった息の泡。
水をかいた時、私の力とたたかうかのようにうまれてきた大小の泡。

海ではいろんな泡に出会いました。
そんな思い出の泡が、このお皿に全部とじこめらているよう・・・・・・・・・。