椿の葉に宿った露が陽の光を浴びて、キラキラときれいだったので、

今日のお出かけにはつぶらなパールが流線形を転がるかのような、
こんな帯留めをしていこう、と思った。
池田重子さんのお店でいただいたものだ。
久しぶりに、シスレー&月影のコンサート帯を合わせてみた。

帯締めは薄桜色で目立たないけれど、仁平さんの帯ならそれでもいいかな、と・・・。
「雨が上がってよかったですねぇ!」
久しぶりの再会はブログ友達のSさん。3年ぶりくらいだろうか。
同じくブログ友達のFさんとは、昨夏以来かな。
新ユリでランチ→冬の武相荘の計画を立てたのは1ヶ月ほど前だった。
ここは豆腐料理で有名な「梅の花」。

Sさんは総亀甲柄の結城の訪問着。ここには写っていないが裾にぐるっと
たおやかな青海波が・・・。
帯は雪輪に可愛い兎さん。
Fさんはしっとりした緑を基調に多色使いの織が温かみを引き立てている上田紬と、
力強さを感じさせる丹波布の帯。
お二方とも着物上級者の着こなしで憧れる


Sさんの帯飾りは赤のヴェネチアングラス。黒い帯に、はっとさせる差し色だ。

お料理は豆腐のフルコースで全15品。
湯豆腐、湯葉揚げ、とうふしゅうまい、田楽、湯葉グラタン・・・
マイルドなお味で油分が少ないためか、楽しくおしゃべりしながら箸がどんどん進み、
大満足。

それぞれ現実からしばし離れ、
着物の話はもちろん、旅行や花など趣味の話で盛り上がる。
-そういえば、最近は旅行といっても出張のついでだし、
花を育てる甲斐性もないし・・・-
わが身を振り返りながら、アクティブな先輩方の話に聞き入った。

店内は雛祭りのしつらえで、外の北風とは裏腹に「春」が満ちている。
帰りがけ、お店の方に記念写真を撮っていただいた。
こうやって並んでおさまっていると、まるで・・・・・・。
じっとしていることのない“三人官女”の休日はまだまだ続く。