児童サービス論を読んで

『第3版児童サービス論』金沢みどり・柳勝文(著)学文社 を読みました。
紙芝居やストーリーテリングがどのように扱われているか、昔から興味があり、思い出したときに児童サービス関係の本を借りて読んでいます。

紙芝居に関しては、以前よりずっと扱いが増えたように思います。特に「年齢にふさわしいプログラムを組み立てる」の項目で、乳幼児向けや小学校低学年向けに、紙芝居を入れるような記述があります。おはなし会に普通に使われることが増えてきたのかと思います。絵本の紹介をする目的のおはなしのじかんから、おはなしや図書館資料を楽しむ時間へと変化の最中ではないでしょうか。

以前からこんなことを感じていたので、ボランティア交流会で図書館に要望を言ったことがあります。
「絵本の読み聞かせ講座」に、副題として「おはなし会ボランティア」とつけて、わらべ歌や紙芝居なども普通に研修に入れて、ボランティアが幅広い見方ができるようにしてほしい、というものです。最初のとっかかりはどこでもいいのだけれど、引き出しは多いほうがいいのではないでしょうか。図書館がそう思ってくれるといいけれど。
いずれにせよ、絵本やストーリーテリング(おはなしを語れる)ことだけがエライという感覚を、ボランティアが持たないようにしたほうがいいです。それは「図書館はエライ」に繋がっていくような気がするからです。そんな公共施設は必要はないですね。

それから145ページ おはなしの語り方 のところで
「おはなしをなるべく中断させないように努力すること」とあり、暗記しても忘れて頭が白くなる人が意外と多いんではないかと思いました。自分の言葉で語る習慣になればなんとか切り抜けることができるのに、図書館の人はなかなか頭が切り替えられないのだろうなと思います。昔語りと暗記型の語りの両方を「ストーリーテリング」と称する習慣がつくといいですね。



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