カウンターの中から客をのぞくといろんなことが見えてくる

日本人が日本食を知らないでいる。利口に見せない賢い人、利口に見せたい馬鹿な人。日本人が日本人らしく生きるための提言です。

好きな人に【好き】と言えることが一番大事?

2012-10-30 | 人間観察
昨日の疲れが取れないまま、月曜日を迎えた。

甘鯛のみぞれ鍋という高級素材を使った今週のテーマに集まって来たのは女性ばかりだ。

カウンターに詰めてもらって7人がぴったり体を寄せ合って座った。

そして閉めはミユキちゃんからのメール。

なぜか幸せを感じる日だった。

特に、甘鯛の味覚にみんな大喜びをしてくれた。

みんな独身。

黄色い声が飛び交い、笑いが飛び交う。

それぞれに彼氏はいる。

しかしうまくいかない人たちばかり。

みんな男以上の力を持った人たちばかりだからだろう。

会社の規模も、地位も、収入も、男よりもかなりいい人たちばかりなので、近寄る男なんか目じゃないのだ。

魅力ある人たちばかりだ。

でもだれかが言い出した。

「好きな人に素直に好きって言えない」

そしてその言葉にみんなが納得してしまう。

そんなとき、土山の久仁子さんの娘・美依ちゃんがやってきた。

またぎゅうぎゅうにひっついて女性が座る。

「私なら言うよ」

美依が言った。

「オジサン好きだよ」

みんな笑った。

美依ちゃんの言葉にではない。

僕が「おじさん」と呼ばれていることにだ。

「じゃぁ、ここでおじさんとキスできる?」

38歳独身女性がけしかけた。

「できるよ」

「じゃぁ、やってよ」

美依が嬉しそうにカウンターから僕の首に手を伸ばす。

「だめだめ。それは御挨拶のキスだよ。好きならここでラブシーンをやらなくちゃ」

37歳がトイレに立ったのかと思ったら、カウンターの横から入ってきて、僕にキスをしようとした。

僕は全く抵抗せずに彼女に任せた。

笑いと拍手。

みんな酔っている。

だから許そう。

女性の一人が言い出した。

「今日は男はいないから、みんなでラブホに行こう。マスターのおちんちんが元気かどうかみんなで確かめようよ」

美依が言う。

「元気だよ。大きさは標準だけど。私、お母さんと一緒に3人でお風呂に入ったもん。ねぇ、おじさん」

確かにそうだった。

でもあまり言いたくない。

少し無視をすることにした。

「じゃぁ美依ちゃんは今夜は参加しなくていいよ」

また37歳が言う。

「どうして。私も行く」

「今回は初めての人が行くの。美依ちゃんはもう見あきてるからいいの」

僕は何も言わなかった。

こういう女性の冗談は苦手だ。

結局、直美さんのマンションに行くことになった。

すぐ近くだから。

また飲んだ。

みんなで裸になって飲んだ。

みんなで風呂に入った。

知らない人が見たら間違いなく乱交だ。

でも真実は違う。

単なるストレスの発散だ。

好きな人に好きと言えない女たちの、無邪気な遊びだ。

それでいい。

僕は彼女たちが好きだ。

みんな素敵だ。

お礼に一人一人にキスをした。

おちんちんをつかまれながら、それでも僕はうれしかったし、誰の体も傷つけることはなかった。

ありがとう、素敵な一日をプレゼントしてくれた女性たち。

そしてたった今、僕はマンションを抜け出し、店でこのブログを書いている。

卑しい僕のおちんちんは、まだ元気なままだ。

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