ンデンデキ外伝

僕の話をしよう。

vs.ゲーム脳 ~ゲーム君2~

2006年09月14日 10時53分45秒 | 糞オタク関係
「あ、ロックマン」

僕の言葉に彼(仮にゲーム君とする)はそれまで以上に嬉々とした表情を見せた。

(しまった。地雷だ)

「え、え!?じゃ、じゃあコレは・・・!?」
更に別の着メロ。
「えーと、2のクラッシュマンステージだっけ。それ俺がちっちゃい頃に出たやつだよ。よく知ってるね」
懲りずに答えてしまい、さらに話を振ってしまう自分。

「めっちゃやるから!大好きなんだよ!じゃあさ、これ分かる?てーてってーてってって・・・♪」

おいおい、ここで歌うのかよ(ロックマン3のスネークマンステージの曲を)。
そこは休憩室、当然周りには炎天下で働いて疲れきった顔をした人たちがいた。
彼らは疲れと困惑から来る複雑な表情で僕とゲーム君を見ていた。
皆さんマジですみません。でも、俺も巻き込まれているんです。
しかし、そんなときでも毅然とした態度を取れないのがこの俺なのです・・・。

「え、もしかして3持ってるの?ひょっとして・・・4も!?」
持ってますとも。だってそれは僕が初めて自分のファミコンとして買ってもらったソフトだもの。
「うわぁぁf@どいfl;fjんfld!!マジで!?マジで!?マージーで!?」
彼はもう興奮のるつぼ。ていうか着メロを止めようよ。
そんな彼だから次に出る言葉は大体分かっていた。
「貸して!貸してください!」
ほーらね。

貸してと言われても僕は派遣でたまたまその日そこで働いていただけなので、次に会うことなどほとんど敵うことではありません。
僕はその旨を伝えてその場をやり過ごしました。
その後の小休憩のたびに彼の話に付き合うことになりましたが。


「音ゲーやります?俺いつも○○○でダララララーって感じでさ、あ、もちろんエクストリーム(一番難しいモード)でね」

「MJ(ゲーセンの通信麻雀ゲーム)のチーム入っててさー、もうガンガンですよw」

「ロックマンXはやったことある?X5とX6貸してあげますよ」

臆面も無く自分を晒し、自分の主観を疑わない言動。
彼は人が自分の話に興味がないのかもしれないとは考えないのだろうか(後に人に「その人は他人の事なんて考えたことないんですよ」と言われましたが)。
しかし、僕はゲーム君のことを鬱陶しく感じつつも、人見知りせず、臆せず自分の思いを伝えられることに憧れを感じていたのかもしれない。
むしろそんな彼に対して態度とは裏腹のことを考えている自分に軽く嫌気が差しつつ、僕も彼くらい素直に生きていれば何か違ったのかななどと彼の携帯に入ってるロックマン4をやらせてもらいながら考えていました。

17歳、か。
自分が17の頃はどんなだったかな。
ゲームは・・・ほどほどにしかしてなかったな。
既に新しいソフトを買おうとは思わなかったな。
今も昔もゲームが好きだと公言してるんだけどな。
冷静に考えるとゲームの雰囲気や文化、それにコミュニケーションツールとして好きなだけであって、一般的なゲーマーと呼ばれる人に較べると全然ゲームで遊んでないんだよな。
いや、きっとそれが健康的なことなんだとは思うけど、なんか不本意なんだなぁ。
ライブハウスで後ろの方でワケ知り顔で腕組んでライブ見てる奴みたいな。俺ってあーいうのが一番むかつくんですよね。

はぁ、これはとっくに本気でテレビゲームを楽しめるほど子供ではなくなってるってことなのかもしれないね。



俺を複雑な気持ちにさせたゲーム君。
当然このままで終われるはずがありませんし、向うにもその気はなかったようです。

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2 コメント

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Unknown (Italy)
2006-09-15 04:15:10
職場に一人ゲーム君がいると騒々しいですが、

職場がゲーム君だらけで自分ひとりあまりゲームしない、

って状況も素敵な異次元ですよ。



ゲーセンでバイト始めたのが運のツキ。

ある程度あの異次元の会話を理解できるように

自分もそこそこゲームしないとやっていけません。
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Unknown (ショ)
2006-09-16 11:18:37
ゲーセンってやっぱりゲームやる人多いのかしら。



郷に入れば郷に従え。

それができなければそこから出て行け。



って悪魔崇拝者のラヴェイが言ってたよ。





まぁ嫌いじゃないんでしょ?
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