かめ設計室*3丁目通信

2005年4月より、西新宿にて一級建築士事務所かめ設計室がはじまりました。3丁目からのかめバー通信。

ニッポンイチの風景/中野編

2005年09月28日 | 数の風景
 かめ設計室から見える風景にいくつかの日本一がある。 
 20,067人/km2。これは、西向きの窓から見える中野区の人口密度。2,000以上ある市区町村の中で日本一高密度な町なんだそうだ。一人当たりに換算するとわずか50m2。道や川、公園などを差し引けば一人当たり10坪に満たない計算だ。その中で、飯を食い眠り風呂に入り仕事をしている。災害時には消防車は入れない、避難所は足りなそう、何より食料支援が追いつかないのでは、と心配になる。ところが驚くことに江戸の町人地では6万人/km2を超えていたらしい。中野区の3倍もあり、しかもほとんどが平屋か2階建てだったことを考えるとちょっと信じられない数字だ。
 そんな密集具合からか、古典落語の舞台にもなる江戸の貧乏長屋と騙し騙され、でも憎めない人付き合いの気風が、中野の商店街あたりに行くとたびたび感じられるような気もする。

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1 コメント

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初めまして。 (*tomo*)
2005-11-27 13:18:48
トラックバックありがとうございます。

中野2万、江戸は6万ですか…。

恐るべしですね。



それでいて人間の消費カロリーは、

ゾウ並の大きさまで膨れ上がっているそうです。

ゾウ並の消費カロリーの動物が、ネズミ以上の密集度で暮らす世界。



すごいことになっていますね。
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