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親父が作った籐の椅子です。彼は僕の小さい頃から籐の乳母車を作り続けていました。関東ではあまりなじみが無いらしいが、関西や東北では農家に一台かならず籐の乳母車はありました。畑仕事の間、赤子は乳母車から空だけを見上げて過ごします。こんな郷愁をさそう乳母車は、やはり時代の流れにのれませんでした。円高により東南アジアの籐製品が安価に輸入されました。それでも作り続けていましたが、さすがに需要は途絶え、滋賀県で最後の籐製品製造業者としての看板を下ろしました。誇りに思います。
引退した彼に、剣持勇の『籐の丸椅子』の試作を依頼しました。MOMAの永久コレクションに選ばれた日本人初の作品です。実はこの椅子を作れる職人は日本でただ一人なんだそうです。それを聞いて、もしや?と試してみたのです。雑誌にその制作過程が紹介されていたので、それを参考に、図面はありませんでした。もともとこの椅子には図面は無いそうです。2日でこんな試作品を仕上げました。そのスピードと感覚には改めて脱帽です。
籐は水に浸しておくと,水を吸い上げよく曲がる。火をかけても同様です。その強さとしなやかさは竹をしのぐと思います。籐という素材の建築への応用は僕の宿題かもしれません。いずれにせよこの剣持の籐のスツールは、職人がいなくなれば値段が高騰するはずですね。今でも定価は16万くらいするようです。LIVING DESIGN CENTER OZONE - ラウンジチェア
引退した彼に、剣持勇の『籐の丸椅子』の試作を依頼しました。MOMAの永久コレクションに選ばれた日本人初の作品です。実はこの椅子を作れる職人は日本でただ一人なんだそうです。それを聞いて、もしや?と試してみたのです。雑誌にその制作過程が紹介されていたので、それを参考に、図面はありませんでした。もともとこの椅子には図面は無いそうです。2日でこんな試作品を仕上げました。そのスピードと感覚には改めて脱帽です。
籐は水に浸しておくと,水を吸い上げよく曲がる。火をかけても同様です。その強さとしなやかさは竹をしのぐと思います。籐という素材の建築への応用は僕の宿題かもしれません。いずれにせよこの剣持の籐のスツールは、職人がいなくなれば値段が高騰するはずですね。今でも定価は16万くらいするようです。LIVING DESIGN CENTER OZONE - ラウンジチェア
職人さんがいなくなる問題は、消費者側の問題でもあると感じます。安価なものに流れて行ったままでは、、、悪循環ですね。
私が小さい頃、祖母の家に遊びに行くと、買物に行く祖母はよくこの藤でできた乳母車を買い物篭代わりにして出かけていきました。懐かしいなあ。
先輩のお父様が藤職人さんだったとは、驚き!
でも、納得。
籐のリクライング出来る椅子に父が座っていたこと。
そういえば、あの椅子はどうなったんだろう。
幾度も引越ししたので、いつのまにか見なくなってしまったような・・・
以前、東北の籠展にいったのですが、そこでも職人さんが
少なくなってる話を聴きました。
使い込むほど味わいが増すものを作れる技大事にしたいですね。
籐のこと書かせてもらいました。
勝手にリンクさせてもらいましたけど、よろしかったでしょうか?
また、訪問させてもらいます。