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かこぶろ。

ラブリーボーン(2009)



アリス・シーボルドの同名ベストセラーを「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督が映画化。
ということで映像美は期待通りでした。
巨木の葉が散ると鳥の群れになって飛び去ったり、
(父親が現世でボトルシップを叩き壊すと)海岸にたどり着いた巨大なボトルシップも粉々に砕かれ始めたり、など
この世でもあの世でもないその入口のような絵画のように美しい世界に、目をみはりました。
とうもろこし畑も実りがある頃は美しいけれど、収穫後は広大なだけに寒々しかったり。
スージーを演じたシアーシャ・ローナンのブルーアイにも惹きこまれたし、
初キスの相手になるはずだったレイ役のリース・リッチーのオリエンタルな魅力も良かった。



そしてなんといってもスタンリー・トゥッチの変態っぷり演技が恐ろしかった。
計画的で執念深くて。警察や疑惑の目を逸らすのが上手くて。
ミスター・ハーヴィとスーザンの妹との対決シーンには手に汗にぎりました。
愛しているだけに心が離れてしまいバラバラになってしまう家族と、その再生、
死んでもまだ見守り続け愛する人たちに想いを伝えたいと奮闘し(死んでいるけど)成長するスージー、のお話です。
サスペンス部分もあるけれど、基本はつ家族の愛、絆がテーマになっていると思います。


その日の子供の服装を覚えているなんてさすが母。
この手編み帽可愛いけど嫌がるなんてさすが思春期。

アリス・シーボルド 「ラブリー・ボーン


[コピー] 「THE LOVELY BONES」(可愛い骨)
[あらすじ] 優しい両親とかわいい妹弟に囲まれ、楽しく幸せな毎日を送っていた14歳の少女、スージー・サーモン。
初恋の予感に胸をときめかせていたある冬の日、彼女は近所の男に無慈悲に殺されてしまう。
最初は自分が死んだことにも気づかなかったスージーだが、やがて天国の入り口に辿り着く。
そんな中、犯人は警察の捜査を切り抜け、平然と日常生活を送っている。
一方、愛する娘を失った家族は深い悲しみに暮れていた。
やがて、父親は残された家族を顧みず犯人探しに妄執し、
自責の念に苛まれていた母親はそんな夫に耐えられずに、ついに家を出てしまう。
バラバラになっていく家族を、ただ見守ることしかできないスージーだったが。。

マーク・ウォールバーグ ・・ジャック・サーモン(父)
レイチェル・ワイズ ・・・・・・アビゲイル・サーモン(母)
スーザン・サランドン ・・・・リン(祖母)
スタンリー・トゥッチ ・・・・・ミスター・ハーヴィ
マイケル・インペリオリ ・・レン・フェナマン刑事
シアーシャ・ローナン ・・・スージー・サーモン
ローズ・マクアイヴァー ・・リンジー・サーモン(妹)
クリスチャン・トーマス・アシュデイル ・・バックリー・サーモン(弟)
リース・リッチー ・・・・・・・レイ(上級生)
キャロリン・ダンド ・・・・・・ルース(同級生)
ジェイク・アベル
ニッキー・スーフー
トーマス・マッカーシー
アンドリュー・ジェームズ・アレン
■HP 「http://www.lovelyb.jp/#home
(↓注 以下ネタばれあり)

とはいえ135分は長かった。
139分の「ゴールデンスランバー」はあっという間だったのに。

結局犯人とわかるもハーヴィはすぐさま逃げた後、
スージーの遺体が入っている金庫も埋められることが決まった巨大な穴に捨て去られてしまう。
それでもスージーほか連続殺人の犠牲者達は犯人がわかったということで成仏できたってことだったのかしらん。
ハーヴィは警察に捕まらず、犠牲者たちに呪い殺されず、
落ちてきた氷柱に気をとられ崖下に無残に落ちて死亡する、これもまた天罰なのか。。
(どちらも手先起用じゃないとっていう父ジャックと犯人ハーヴィの趣味に共通点があるのも皮肉なのか)

スーザン・サランドン演じるリンも豪快でした。
レイチェル・ワイズといい眼力あるからアイメイク強調しなくてもいいのに。フフフ
70年代だから仕方ないか。


TOHO西新井
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