だいじょうぶ3組

今週末23日より公開の映画「だいじょうぶ3組」

試写会に15日行ってきました。
J-WAVE主催だったので挨拶が
「VINTAGE GARAGE」ナビゲーターのロバート・ハリスさんでした。
ダンディな方でさすが美ボイス。
AMERICAN EXPRESS CARD の発音が良すぎて繰り返されるうちに変なツボに。。ククク
24日放送には国分太一さんが出演と話していました。

観客は老若男女、お子様連れの母親の姿もあって。
感情移入しそうなシーンではすすり泣く声も聞こえたりしてて。

乙武洋匡さんが3年間の小学校教師としての体験を本にされたのを基に映画化、
ご自身もその先生役で初の演技を見せています。
なので演技が上手い下手ではなく、言動に説得力があり
子供たちを見る視線がとても印象的でもあって。

映画の舞台となる小学校が趣があり素敵だった。
見守るかのような見事な桜の樹も見事。
滋賀県の小学校で撮影されたようで。
運動会や遠足、季節折々に張りかえられていた習字の言葉などなど郷愁をそそられます。
(綱引きって、最近はスタートで走って綱を持つの?)

教授って呼ばれるような物知りタイプとか
正義感あふれる優等生タイプとか、お調子者とか、おデブだけど愛嬌たっぷりだとか
アイドルのようにかわいいとか
どのクラスにもいそうな個性豊かな子供たちはどこか懐かしくもあり。

生まれたときから手足がないという赤尾先生が
私もいい大人なのに目の前に突然現れたらどう接していいのか戸惑う。
実際学校ではそういった教室もあったけれど交流はなかったし。
頭では理解して口ではきれい事は言えるけど。
なので生徒たちとの初対面のシーンや
初めて給食でのシーンなど同じような目線で見ていました。
驚き、戸惑い、好奇心、共感、思いやり、子供たちの表情がまぶしい。

上履きを盗まれる事件があり、犯人探しをするより
どうしてそういうことをしてしまったか、を考えてみようと話す先生。
「私は○○だけど○○だよ。」
(最初の○○には自分の短所、次に長所を入れる)
「みんなちがって、みんないい」
短所も長所も一人一人の個性、
偏見について、普通とは、自分の心と向かいあう時間ともなりました。
それは先生方にもいえていて。
そういえば先生方の名前に色が入っているのも上手い。

5年3組の子供たちでキーパーソンにもなっていた文乃、
演じていた上白石萌音ちゃんを見たことあるなー、と思っていたら
大河ドラマ「江」にデビュー半年で出たってニュースにもなったなと。

そしてちょい反抗期キャラ康平を演じていた、
イケメン三船海斗くんも見覚えがあって。
「[CM]烏龍茶見えない花束篇」で
宮崎あおいちゃんと共演している子だった。
康平の心の移り変わり、3組の子たちとの立ちふるまいとか
ピンで抜かれていない時も出来ていて思わず目で追ってしまう子だった。
「結果より○○」
答えは「成長」だったけれど皆で考えてみようというのもいい。

金八先生を見ているような
あんな教室あるのかな、という先生と生徒たちのやりとり。
子供ゆえに純粋で素直で、そばにいる大人たちや環境によって
こんなにも伸び伸びと可能性に満ちた子供たちの成長が見られるのだなと、
映画なのだけど半ドキュメントを見ているような
子供たちの表情がとても印象的でした。

監督は「ヴァイブレータ」「余命1ヶ月の花嫁」の廣木隆一。

原作：乙武洋匡「だいじょうぶ3組」

主題歌：TOKIO「手紙」
「映画だいじょうぶ3組オリジナル・サウンドトラック」

[公開時コピー]　「ボクらの教室に、
手も足もない先生がやって来た。」

[あらすじ]　東京郊外の松浦西小学校5年3組に、手と足がない赤尾先生がやってきた。
補助教員を伴っての授業に、子供たちは戸惑いが隠せない。
しかし、手と足がなくても、字を書く事も食べる事も、
サッカーボールと一緒に走り回る事も、何でも出来る赤尾先生に、
子供たちは驚き、次第に心を開いていく。
だが、その先生にも出来ない事があった。
秋の遠足の登山に、赤尾先生が参加しないと告げられた5年3組は、
ある事を決行する。。

国分太一　・・・白石優作
乙武洋匡　・・・赤尾慎之介
榮倉奈々　・・・坂本美由紀　優作の恋人
三宅弘城　・・・紺野鷹志　5年2組担任(体育)
安藤玉恵　・・・青柳秀子　5年1組担任(学年主任)
渡辺真起子　・・文乃の母
木下ほうか　・・文乃の父
根岸季衣　・・・赤尾の母
田口トモロヲ　・・灰谷慎一　副校長
余貴美子　・・・黒木智恵子　校長

5年3組の生徒
安藤京子（京ちゃん） - 田辺桃子
五十嵐帆香（ほのか） - 朝田帆香
浦川結衣（うらら） - うらん
木下安奈（あんな） - 石井杏奈
倉田桃香（もも） - 伊藤桃香
竹内志穂（ウチ子） - 竹内海羽
田中美妃（みさき） - 川西美妃
千葉聡子（さっちゃん） - 平祐奈
中西文乃（アヤノ） - 上白石萌音
橋本愛華（あいか） - 三谷愛華
前園由実（ゆみ） - 遠藤由実
三浦ななみ（ななちゃん） - 日向ななみ
望月日菜子（ひなこ） - 吉川日菜子
矢野美樹（みきちゃん） - 矢野里奈

荒木慎吾（しんご） - 有馬レオン
江川優人（ひろと） - 谷口優人
緒方ファイト（ファイティン） - 関ファイト
川口康平（こうへい） - 三船海斗
工藤公彦（教授） - 飯島幸大
沢村陽介（ようすけ） - 中野澪
田島英優（えいゆう） - 住本英優
中山太一（たいち） - 藤崎太一
西野瑛将（あきまさ） - 河口瑛将
根本拓人（たっくん） - 菊地時音
山崎温人（はるひと） - 遠藤温人
山部幸二（ブーちゃん） - 村田義仁
鷲田達也（ワッシー） - 鷲田詩音
和田祥太（しょうた） - 畠山紫音

■HP 「http://daijyobu-3.com/」

榮倉奈々さんが「余命1ヶ月の花嫁」の縁で出演されたのかわかりませんが
太一くんとの体格の差があって気の毒に見えてしまった。。
恋人の仕事の愚痴を聞き、慰め、励まし
寂しい想いをしていた一年、その仲直りとか
とってつけたようなあってもなくてもいいような、もったいない印象でした。。

2013年3月15日(金)汐留FSスペース

私が小3の秋に転校した時
ざわつくクラスの生徒達に向かって担任の先生が
教壇に拍子木をバシーン!と打ち鳴らして静かにさせたのが衝撃で。
厳しくもあるけれど毎朝好きな歌を皆で歌ったり
近くに乗馬クラブがあって課外授業もしたり
昼休みや放課後一緒になって遊んだり、涙もろく熱い先生で
卒業してからも手紙をいただいたこともあったなぁ、と思い出しました。