隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

最高のパフォーマンスぎっしり~ロックロックこんにちは in 大阪(泉大津) その1

2006年09月10日 09時03分32秒 | ライブリポート(スピッツ)
★INTRODUCTION「ロックロックこんにちは」(いまさらねえ。笑)
  今回は正式には、「ロックロックこんにちは! 10th ANNIVERSARY SPECIAL Ver. パイレーツ・オブ・10リビアン」というんですね、このイベント。
 「ロックロックこんにちは」(このゆる~いネーミング)は、スピッツ結成10年目の1997年に大阪で始まり、ライブハウスを中心にスピッツが選んだマニアックな(その中に程度にメジャーな人も含まれるという)メンバーを集めて、夏のライブを続けている。続けるというのは案外大変なことで、今回もステージで草野マサムネが「数年前に、どうしようかなと思ったこともあったのですが続けてきてよかった」ともらしているように、途中消滅のきっかけなんてどこに転がっているかわからないわけで。それでも継続してきたメンバーに、というより、スタッフに「ご苦労さん」かな。
 実は私自身は、夏の野外ロックフェスは2000年の第1回「ROCK IN JAPAN」(in ひたちなか)以来で(それより前は、鳥取の「ガッツな息子がキラリ☆」(楽しかった~)とか、雨の小岩井牧場でのライブとか、いろいろ思い出に残ってますが)、そのときは台風の影響で、雨~小雨~曇り~雨~風…、という最悪な感じ。スピッツのときはちょっと周囲が明るくなり、The Yellow Monkeyのときは激しい雨風で、吉井君が「バンドの今の状況をなにげに象徴してるな」などとMCしていました(そのあと「バンド休止」~「バンド解散」ということになってしまうんだけど)。
 ま、こんな思い出話はいいんですが、とにかく仙台に続いて、今年2回目の「ロックロックこんにちは」です。昨年は「奥田民生+平井堅+スピッツ」というセッションで圧倒的なハーモニーを聴かせてくれたし、ORANGE RANGEのお祭りみたいな楽しいパフォーマンス、かっこいいエレカシも印象に残っている。行った人います?

★風が気持ちいい「泉大津フェニックス」
 会場の「泉大津フェニックス」は要するに埋立地。泉大津は難波から南海電鉄の急行に乗れば、20分足らずで着いてしまう。駅から10分ほどの広場から会場へのシャトルバスが数珠つなぎに出ていて、なんとなくスムーズに会場入り。
 真夏の陽射し、圧倒的な青空。これぞ夏イベだ~!と感動しつつ、ちょっとクラッとくるくらいの暑さ。大丈夫かな、と不安になるまでもなく、心地よい海風がどこからともなく吹いてくる。夏のイベント会場としては、快適なんじゃないですか、ここ。
 昨今のイベント会場に浸透しているようにゴミの分別も徹底しているし、出店の数、バラエティーに富んだメニューも好評だったのでは?
 正面にスタンディングエリア、そのあとに芝生のスペースが続いて、当然大画面も2つ並んでいます。ゆったりめのスペースにシートを敷いて、さあ、始まるぞ~とわくわくなひととき。なんでもそうだけど、始まる前のウキウキにまさる気持ちはないなあ。

★うれしいっ!「LOVE LOVE SHOW」
 トップの「真心ブラザーズ」。以下がセットリスト(ちなみに、Mr. Children、奥田民生、スピッツ以外のアーティストのセットリストは、ほかのさまざまなサイトからコピーさせてもらっています。悪しからず)。

1. 拝啓、ジョン・レノン
2. 新しい夜明け
3. 空にまいあがれ
4. どか~ん
5. Dear, Summer Friend
6. Endless Summer Nude
7. EVERYBODY SINGIN' LOVE SONG

 盛り上がりますね、真心。後ろのエリアでも大半の人が立ち上がって踊っていました。活動休止からの復活ということもあって、みんなうれしそう。私は以前にイベントで見たことがあっただけなのですが、今回はYO-KINGの晴れやかな声が印象的でした。そして、名曲「Endless Summer Nude」が聴けたこと。懐かしくもあったし、いいメロディーだなと。屋外で聴くと気持ちよさが倍増します。そうそう、「どか~ん」は会場中でおお盛り上がり。真心の歌を知らなくても、これは知ってる、という人もいるかも。

 そして、今回ホントに楽しみにしていた吉井和哉。セットリストは以下のとおり。吉井さんの曲はすべて把握しているつもりだったのに、今回は3rd Albumからの選曲もあったので、ほかのサイトのお世話になりました。

1. 人それぞれのMY WAY
2. CALL ME
3. 黄金バッド
4. I WANT YOU I NEED YOU
5. BEAUTIFUL
6. TALI
7. WEEKENDER
8. FINAL COUNTDOWN
9. LOVE LOVE SHOW

 スタンディングエリアの末端での参戦ですが、大画面は真正面だしステージの本人もばっちり見れて、その濡れたような迫力に変わらぬオーラを感じてしまった。今年ライブハウスのライブにも行けたんですが、この人は大きなところでそのオーラを倍増させちゃうんだなあと実感。あとで知ったわけですが10月リリースの3rd albumからの曲もあり、それがど真ん中の「ロビンワールド」と思ったのは私だけではないはず。残念ながら、それが新曲のどれだったかさだかでないんだけど。だって、ライブの興奮と暑さ?で頭がいつも以上に働かなかったし(泣)。TALIもCALL MEも聴くたびにCDからどんどんパワーアップしているな、といつも思う。
 セクシーでかっこいいけど、でもいつも手の届くところのすこ~し先に立っててくれる「おにいちゃん」的な空気もあって、不思議なアーティストです。
 イエモンデビューの頃は、もう危なくておかしくてやばくて…。それはそれですごかったんですけど。あの別世界のような雰囲気が好きで、歌詞の妖しさがたまらなくて、それで4人がステージに立った姿、トータル的に見ても満点でしょ!と思っていました。2000年のROCK IN JAPANの奥田~スピッツ~イエモンのラインナップを私は今でも「プラチナライン」と呼んで、周囲の人に何かにつけて語って、たぶんイヤがられてる(笑)。
 そして最後は「知ってる人は一緒に歌って」と「LOVE LOVE SHOW」。ここにいて知らない人はいないでしょっ!!と内心突っ込みながら、うわ~っと涙がでそうでした。今年のROCK IN JAPANでは「渋谷(陽一)さんに捧げます」と言って「バラ色の日々」を披露してくれたらしいけど(聴きたかったー!)、でも贅沢は言いません。「LOVE LOVE SHOW」をエマのギターで聴けたんだもの。会場も盛り上がっていました。
 アーティストの活動のしかたは彼らのものだから、ファンならそれを少しでも理解してついていくべきなんだと思うけれど、でもいつか、本当に遠いいつかでもいいから、イエモンの4人のライブ、もう一度見てみたいな。そんなことを思いつつ、ソロ吉井和哉のでかさと、あぶないけど決してラインを越さない妖しさを堪能しました。かっこよかったー!(貧しいボキャブラリーですな)。
 そうそう、吉井和哉のHPのスタッフのブログで、バックステージでの吉井さんの楽しそうな表情が見られます。この夏ソロとしてロックフェスに初参加だったそうで、リラックスした笑顔がいいです。

 三番手はジェイク・シマブクロ。私は映画『フラガール』の音楽を担当したウクレレのうまい人、という知識しかないのですが、その演奏、すばらしかったです。ゲストボーカルも招いて、繊細なだけかと思っていたウクレレがこんなに攻撃的で?力強いものだと教えてもらったような。
セットリストは私が調べた限りではどこにも網羅されてはいなかったのですが、最初の「While My Guitar Gently Weeps」だけは私にもわかりました。The BeatlesのGeorge Harrisonの作品。海風の中で聴く「While My Guitar Gently Weeps」はなかなかよかったです。ちょっとノスタルジックな気分になりましたから。

 前半最後は、「粉雪」でブレイクした「レミオロメン」。セットリストはこんな感じ。

1. 南風
2. 1-2 Love Forever
3. 雨上がり
4. 3月9日
5. 粉雪
6. 明日に架かる橋
7. スタンドバイミー
8. 太陽の下

 さすが旬のバンド。みんな笑顔で迎えた、という感じです。若い子もちょっと年増な人も「南風」「粉雪」[太陽の下]は、おおーっ!てな感じでした。MCのおぼつかなさも初々しい。
 レミオロメンは去年か一昨年の「ロックロック」にも出演していますよね。「大好きなスピッツさんにまた呼んでいただけて」と言ってたけど、そーか??と突っ込んでしまった私(笑)。ま、そう言うしかないよなあ。先週のラジオで「すごいメンツのイベントなので緊張しています」とコメントしていましたね。気持ちはわかる。
 私はあまり詳しくないけど、周囲にはレミオロメンファンの若いお嬢さんもちょっと年のいったおばさんもいます。さすがです。ファンはどんどん増えています。「南風」は疾走感があって、私もすごく好きですよ。これからどんな色がついていくのか、楽しみな若手バンドの一つです。

★ユカイな「チェリー」~KREVA+スピッツだぞ!
 40分の休憩をはさんで、昨年に続いてKREVAの登場。
 あ、その前にちょっと感じたことを。そういえば、バンドとバンドの間の機材の交換、すごく早く、というか手際よくなってますよね。以前は30分くらい待たされたような気がするんだけど。まだかなあ、という思いで待っていたことがあるような。でもここ数年でどんどん時間短縮されているような。蛇足ですけど。
 で、KREVAです(笑)。ヒップホップはとくに好きというわけではないけど、でももちろんKICK THE CAN CREWは聴いていたし、ソロになってからのKREVAのシングルくらいは知っています。去年の「ロックロック」で、プロやなあ、メリハリのきいたパフォーマンスだなあ(いかにもラップ音痴の表現だ)という思いを強くしたのは事実。スカパーでよくPVを見ることもある。
 その彼の最初のMCは「去年は俺のときに最前列で座っているやつがいた」(あらら、それは失礼だ)。それで今年はリベンジのつもりできたけどちょっと自信がないので「すごいゲストを呼んだぞ。おい、後ろのほうでのんびり寝転がってるやつら、こっちに来ないと後悔するぞ、ホントに後悔するぞ。すごいウルトラゲストなんだから」って。スタンディングエリアにいた人たちはステージ上に用意されている機材で「ゲストが誰か」はわかっていたらしいけど。
 登場したのは「スピッツ」。ええーっ!!と思ったけど、後ろでゆっくり大画面を見ながら楽しむことにしました。ゆったりスペースで暴れているのも気持ちがいいしね。
 KREVAとスピッツでセッション? 何をやるの? 草野はよくラップに興味があることをインタビューで話しているし、『三日月ロック』か『スーベニア』のリリース前のインタビューで「今回はラップにも挑戦したけど、俺がやると情けないことになるんでボツにした」みたいなこと言ってましたね、ジョークなのかもしれないけど。でも草野のラップなんて、心配で怖くて、きっとファンは平常心では聴いていられないと思うけど。
 そうしたら「チェリー」ですよ。スピッツ王道の「チェリー」。草野が「君を忘れない~♪」とワンフレーズを歌うと、KREVAが精魂込めて作ってきたという歌詞をラップでやる。つまり、こんな感じ。
 「君を忘れない~♪」→「そうさ 俺は忘れない 君を忘れない どんなことが待っていようと 心の中に君がいれば そうさ 俺の日常はバラ色に輝く きっと輝く」→「曲がりくねった道を行く~♪」→「俺の前に続く道 曲がりくねって 先に何があるか見えない道 だけど俺にはわかる きっとその先に 君がいるってこと」
 すいません、KREVAファンのみなさん。KREVAが「精魂込めて」作った歌詞は、こんな陳腐なヤツじゃありませんでしたから。
 でも草野の作る歌詞って、言葉数は少ないし、何も説明しないし、だからこっちが勝手に想像しちゃうっていうか、想像しないことには意味不明、というところがあるじゃないですか。それがスピッツの歌の魅力だし。でもそこをKREVAが全部語ってしまうというおもしろさ、おかしさに、会場はなごやかに揺れました、マジで。
 こういう思いがけないセッションこそ、お祭りイベント「ロックロック」にふさわしいのかも。バンドのアレンジもかっこよかったし。それにしても、KREVAと共演しても草野の「君を忘れない~♪」はいつもと全然変わってなかったことが、なんとも言えませんでした(笑)。
 そして、もう1曲は「メモリーズ・カスタム」。AメロをKREVAが、サビの部分を草野が歌うという感じ。KREVAは緊張していたのか歌詞がゴチャゴチャになってしまって、「悔しいから、今度カラオケで歌う。みんな聴きに来る?って無理か」と一人突っ込みしていましたが。でも、これもなかなかおもしろい試みだったような。
 そして、いよいよKREVAのライブが始まる。セットリストは次のとおり。

1. 国民的行事
2. Hava a nice day!
3. ひとりじゃないのよ
4. 涙止まれよ
5. DAN DA DAN
6. WAR WAR ZONE
7. 音色
8. スタート
9. イッサイガッサイ

  「国民的行事」「イッサイガッサイ」はスカパーでもよく聴いていたので楽しめたし、「ひとりじゃないのよ」は好きな曲なのでうれしかった。これは結構胸にキュンとくる歌詞だし、メロディーもいいよなあ。ちょっと聞き逃してしまったんだけど、セッションした女性シンガーがSONOMIさんですか? かっこよかったです。
 去年の「ロックロック」でのKREVAはたしかにあんまり盛り上がらなかったという記憶があるんだけど、今年はそんなことなかったんじゃないかな。最前列で座ってるヤツなんかいなかったでしょうねっ!(そんな人は後ろに引っ込め!ってことだよな。ルール違反っていうか、マナー違反?)
 KREVAは以前から「スピッツ好き」と公言してたし、昨日(9月8日)は「KREVAの日」ということでスカパーで特集組んでて、そこで草野の生コメントが流れたらしい(まだチャックしてないからリピート見なくちゃ)。おもしろつながりになりそう?

 ここまで読んでくれた方がいたとしたら、本当にありがとうございます。よかったら、「その2」も…。それはもう無理かな(笑)。

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