隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

記憶に残ります、絶対に! (1月17日 スピッツ in さいたまスーパーアリーナ)①

2009年01月25日 17時11分07秒 | ライブリポート(スピッツ)
2009年1月17日 スピッツ 「さざなみOTR カスタム」 (さいたまスーパーアリーナ)

 若い男性スピッツファン 「D」と参加。
  アリーナ! ウワッ、デカイ、広い、すごい! アリーナBブロックのはじっこだけど、ステージは案外近い? 


 【セットリスト】
1.ルキンフォー
2.Na・de・Na・de・ボーイ
3.けもの道
4.桃
5.スパイダー
6.不思議
7.点と点
8.チェリー
9.砂漠の花
10.ハニーハニー
11.メモリーズ・カスタム
12.恋のうた
13.P
14.楓
15.ロビンソン
16.ネズミの進化
17.夜を駆ける
18.僕のギター
19.渚
20.トンガリ'95
21.8823
22.俺のすべて
23.漣
   アンコール  若葉/群青/ヒバリのこころ


 いつものレポとは変えて、思い出すままに気ままに曲ごとに書いていきます。
 あくまで私の勝手な印象なので、と当たり前なことを最初にことわっておきます。
 
 おお、ちゃんと埋まってるな、席、なんて周囲を見ながら、ライブ直前のワクワク感に浸っていたら、もわ~んと客電が落ちて…。立ち上がりながら聞く「ウォー!」という歓声が、やっぱりホールやライブハウスとはちょっと違う(あたりまえですけど)。

 1曲目は、まったりなアルペジオが印象的な
ルキンフォー。ちょっと意外な気もしたけれど、アリーナといえどもいつもと同じようにばらばらにゆっくり出てきたこの4人のオープニングには、なんだかふさわしい。その直前にDが言ってたんですよね。「さざなみCD」はかっこいい好きな曲が多いんだけど、「なぜか『ルキンフィー』のイントロがいちばん好き」って。おお、よかったね~。草野の声がちょっとかたい気がしたけど、それはしょうがないか。こんなデカイとこだし。
 まわりのお客さん、気持ち良さそうに揺れていました。
 最初、音が小さいように感じたんだけど、ライブの途中からはそれも気にならなかった。むしろボーカルの息さえ聴こえそうなバランスもよかったと思う。
 
 ステージの両脇にスクリーン。夏フェスのようなきれいなフルカラー全面のスクリーンではなく、長四角の面が3枚つながっている感じで、ところどころがちょっと見えなくなっている(すいません、うまく説明できていないですね)。ちょっとアートな感じで、それがなかなかステキなんだ(あとで聞いたら、メンバーの顔がはっきり見えなかった、と不満に思っている人もいたようだけど、私はもう十分に楽しめました。カッコよかった!)。
 1曲目が始まったとき、そのスクリーンにメンバー4人のようすが映しだされたときは、ビビッとくるほど感動。ああ、この4人なんだ、バンドなんだーって。
 最後まで、このスクリーンは的確にバランスよくメンバーを映しだしていた。夏フェスなどではどうしてもボーカルが中心になりがちなことが多いけれど、今回はそういうことがなく、かゆいところに手がとどく映像だった。ワンマンのライブのスクリーンってこういうのが当たり前なのかもしれないけど。あまりデカイところで見たことがないので…。


 Na・de・Na・de・ボーイ 、そしてけもの道と、一気に盛り上がる。Na・de・Na・de・ボーイ は、なぜか大好きな不思議な曲なので、こっちも気分が高まる。まだちょっとボーカル、かたかったですけど(笑)。でも演奏のヒートアップぶりはさすが。だてに70本のライブをやってきたんじゃないぞっ!ということで。けもの道のイントロでは、田村がすでに全開モード? そうでもない? スクリーンにベーシストの手元が映って、おお、ちょっとかっこよかったぞ。この曲はハードなスピッツが見られて、やっぱりライブで熱くなりたいときには欠かせない曲かな。緩急使い分けての演奏もいいです。

 桃あたりから、ボーカルもほぐれてきたのか、声が気持ちいいくらいにのびやかだったなあ。この曲はアレンジもかわいいし、映像もカラフルでスピッツらしい? テツヤがいい笑顔がスクリーンで見られて、こっちも幸せな気分になる。スパイダーの手振りも、アリーナでは圧巻だったのでは? メンバーにどんなふうに見えていたのかな。この曲はきっとライトなファンにも懐かしい曲だっただろうし。

 続いて、「さざなみCD」から、
不思議点と点不思議は崎ちゃんの笑顔が印象的。草野の高い声が本当にきれいに伸びていて、ああ、すごいなあ、と。そして、もう、かっこいい!としか形容のしようがない(笑)点と点。イントロから一気に引き込まれる。アルバムよりテンポが速くて、ロックな感じが強調されている感じ。赤いライトがなまめかしくて大人なロックを披露してくれる。歌詞もスピッツにしてはタイトに決まっているし。ギターソロでの手元披露がうれしい!! 最後の「いっしょにいこうよ~」の余韻がちょっとエッチで寂しくて…(この感想、ヘンですか?)いつもグッとくるところです。
 
 チェリーはやっぱり彼らも余裕ですね。長いことライブで演奏してきたし。前のお嬢さんたち、躍っていました。ライブで慣れているはずなのに、一か所、どこかで歌詞が「もごもご」ってなってた? ん?って思ったんだけど、どこだったかは記憶にない。Dと顔を見合わせて笑ったんだけどね。ボーカルはスルーしてたのかな(笑)。スクリーンでは、客席を見ながらほほえんでいる田村君が映っていたっけ。

 砂漠の花は、みんな聴きいっていたな。左手を横に広げてうたうさまは、なかなかどうして、立派なもんでした。きっと泣いている人もいるんじゃないかな、というくらい胸にしみいるボーカルだった。バラードだけど、途中から盛り上がるバンドサウンドが力強くて、壁が「新しいトビラだった~♪」のところでいつもじんときてしまう。「力強いバラード」ってとこがスピッツの真骨頂です(と言い切る!)。

 ハニーハニーは「絶頂期」(笑)のころのアルバム曲だから、うれしかったファンもいるだろうな。歌詞もやっぱり若い気がするけど、「これ、俺たちの新曲」って紹介されても全然不自然じゃないくらい。これってなんなんだろう。「イエイ、イエイ」のところ(わかる?)の声のかすれ具合が昔よりももっとこの曲を魅力的にしているような。褒めすぎかしらん? 青い性をイメージさせる歌詞の一つ一つがあのハイトーンで歌われると、なんか不思議な気分になる。恐るべし41歳バンドだよなあ。

 そしてそして(なに興奮してるんだか)、
メモリーズ・カスタム。ライブでの定番曲なのに、聴き慣れているはずなのに、なんでか私には今まででいちばんかっこよく思えてしまったのだ。どうしてだろう。よくわからんのですが。スクリーンのメンバーもかっこよかったし、エコーききすぎだろっ!っていうところもよかったし、照明も効果的で…。そういう総合力の勝利ってことなんだろうか。もちろんボーカルも演奏もよかったんだけどね。よく覚えてないんだけど、「メモリーズ+メモカス」のアレンジだった? 違っていたらごめんなさい。こういうスピッツを、「スピッツってさわやかポップバンド?」と思っている全国の(笑)ロックおたくに聴いてほしいんだよな。自信をもって、「スピッツってね、本物のライブバンドなんだよ」と言える、そういう感じです。そう思うでしょ? (ちょっと押しつけがましいけど)

 「次は、スピッツが今のようなゆるいバンドになるきっかけになった曲」というMCで、すぐにわかりました、
恋のうたです。いえいえ、ホントはね、けっしてゆるくなんかないんだけど。ブルーハーツ呪縛(笑)からのがれるための曲、メンバーが(とくに崎ちゃん)、え、これ、やるの? どんなふうにアレンジすればいいの?と最初戸惑った、という曲。
 チップの入ったマラカスみたいなのを(これ、なんていうの?)振り振り、そのリズムとも異なるリズムで腰を振るっていう超難度なテクを披露してくれる草野。ああ、やっぱゆるいわ~、なんてね。
 歌いだしの低音がいつも歌いづらそうなんだけど、今回はそういうことも感じさせず。ストレートな恋愛賛歌の歌詞だけど、彼らが演奏すると決して恥ずかしくない。そこは変わらないなあ。草野以外の三人もすごくまったりと演奏しているのがなんだか懐かしいような…。


 からへの流れはいかがでしたか? ホントに泣いちゃった人もいたんじゃないかな。沁み入る2曲だった。同じバラード系でも、ボーカルの歌い上げが強調されると、バンドサウンドで聴かせるでは趣がまったく異なる。その2曲をつづけて聴かせてくれたというところが、にくいなあ。砂漠の花の連チャンではないところ。だからこの2曲が両方とも相手を殺さずに極まって聴こえるっていう…。なんだか、そういうことを感じてしまいました。バラードって、これでもか!これでもか!って思い入れたっぷりに歌われちゃうと、ちょっとひいちゃうんですよね、ワタシ。だから、この2曲はすごくステキにちょっと遠慮深く心に入ってきて、感動してしまった。Dは「スピカ」ファンだけど、「今夜のよかったね」と言っていました。

 「14年前に小平のアパートでつくった曲」というステキなMCで紹介されたのは
ロビンソン。やっぱりここで演奏しなくちゃね。この曲でスピッツを知ってファンになって、そして今日は久しぶりのライブです!というファンの方も多かっただろうし。いつ聴いても、イントロのアルペジオは光っているし、「ウララ~」の高温は美しい。崎ちゃんの笑顔がスクリーンに広がる。
 そして続いて、私がいまだにヘビーローテーションの
ネズミの進化。映像はツアーのときと同じで、レトロなモノクロ。ギターソロはめちゃくちゃかっこいい! スクリーンでお手元、拝見させていただきました。
 続いて聴こえてきたイントロに歓喜!(私が、ね) 夜を駆ける!! 絶対にやってほしかったというか、やらなきゃダメでしょ!くらいに熱望していた曲です。
 あの光が美しく交差する照明! 最後に浮きあがってくる白い泡(?)。今後ライブで演奏するときはいつもこの効果でお願いします!というくらい完成されたアート。
 そして、妖しくせつない歌詞と骨太な演奏のアンバランスなバランス(こういう表現しかできませぬ)。これを、コアではない方々に聴いてほしかったのです。すごいでしょ! スピッツってこんななんですよ! これって希代の(これ、使い方まちがってます?)名曲でしょ!ってね。
 照明に見とれ、演奏に心奪われて、ぼーっとしていました、マジで。聴けてよかった。これだけでも満足度100パーセントでしたよ。
 そして、「さざなみCD」のオープニング曲、
僕のギター。スピッツの今までとこれからをうたっているような歌詞。4人がガシッと演奏するラストも感動的。

 そして一気にラストに突っ走ります。
のドラムはかっこよすぎ! スクリーンでしっかり目に焼きつけた。こんな激しいドラミングだったなんて、去年の夏フェスではじめて知ったんですよね、ワタシ。
 そして、おもいがけず
トンガリ'95をやってくれるなんて。若い曲を若々しいままに演奏してくれる、結成22年目のバンド。これはぜいたくすぎる時間だ。メンバーも老若男女のお客さんも、十分「とがって」ました。激しく揺れてたよ! それにしても、若い声だなあ。
  8823から俺のすべてへ一気になだれこむ! ボーカルはたとえハンドマイクを握っても、ミスチルの桜井さんのように決してステージ上を全力疾走はしなかったけど(笑)、でも十分に精力的だった。
 はラスト曲にふさわしく、これからの彼らの目線の先を見せてくれるように、かわいく壮大だった。


 アンコールは、今のスピッツを見せてくれた若葉群青。そしてデビュー曲ヒバリのこころ。この選曲に、このバンドのセンスを見る。じわっと心が揺れました。

 こんなレポです。メモを頼りに記憶を頼りに、なので、まちがってるぞ!というところもありそうです。ご容赦ください!

 ここまでで文字数いっぱい!(汗)
 よかったら、MCはココでどうぞ。
 おつきあい、どうもありがとう!

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