隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

まだまだこれから、らしい!(スピッツ in さいたまスーパーアリーナ 1月18日)

2009年01月25日 19時34分27秒 | ライブリポート(スピッツ)
2009年1月18日 スピッツ 「さざなみOTR カスタム」 (さいたまスーパーアリーナ)


 今回は、実は2000年の「ハヤブサ」以降スピッツファンになった友人が急用で参加できなくなり、その友人のかわりにライブに行くことができたのです。
 ところが、ベルゲンでゲットしたそのチケットがもうプラチナ!
 インディーズからファンで、デビューしたての頃のスカスカライブを知っている私でさえ、今までこんなとこで見たことない!っていうくらいの席。
 またまた昨夜のDと行ったのですが、席を探しながら「え、いいの? こんなとこでいいの?」と二人で戸惑うくらい。
 周辺の女性たちはそれほど特別感?もないようなので、いつもこんなとこで見てるのかなあ、なんてそんなことも思いつつ…でした。
 撮影用のカメラやスクリーン用のカメラなどがあったり、警備のお兄さんが正面でこっちを監視している、というヘンなプレッシャーもあり、またカメラとボーカルの存在で崎ちゃんが見にくかったというハンデ?もあり、また妙に気恥しくて、ついつい目をそらしてスクリーンを見てしまうという小心な部分もあり…。
 なんて言ったら、きっと反感をかってしまいますね。だって、ホントにこんな長くライブに通っていながら、初めてだったんですから、察してください。
 それで、このレポはその譲ってくれた友人に捧げます(大げさだな)。
 ありがとう! この次は一緒に行きましょう。


 それで今回は、そんな席から見えた特別感をお伝えします(笑)。曲のこととか演奏とかは、17日のレポ、よかったら読んでください。ココからどうぞ!

【セットリスト】
1.ルキンフォー
2.Na・de・Na・de・ボーイ
3.けもの道
4.桃
5.スパイダー
6.不思議
7.点と点
8.チェリー
9.砂漠の花
10.ハニーハニー
11.メモリーズ・カスタム
12.恋のうた
13.P
14.楓
15.ロビンソン
16.ネズミの進化
17.夜を駆ける
18.僕のギター
19.渚
20.トンガリ'95
21.8823
22.俺のすべて
23.漣
   アンコール  群青/空も飛べるはず/春の歌


■カメラ! カメラ! カメラ!
 今回は撮影用のカメラが入っていて、客席とステージの間はもう大変なことになっていました。
 ステージのすぐ下を始終行ったり来たりするカメラが2台。
 スクリーン用の?カメラが数台。
 そして内藤さんをはじめとするスナップ写真のカメラマンが数人。
 いやいや、こんな人たちを前に演奏し歌いMCをするっていうのはマジで大変なことだなあ、なんて、そんなところに感心してしまった。こういう環境の中でライブに集中するって、どんなに大変なことか! 歌詞飛ばしも演奏ミスもしかたない?とか。そんなことはないか、プロなんだしねえ。
 移動するカメラのコードを中腰になって伸ばしたり巻いたりするアシスタントの方は女性軍だったのですが、これも重労働。こういう人たちの働きがあって、私たちが切望するDVDがつくられるんですね (ねえ、今度のツアーDVDは必ず出ますよね?)
 田村君がステージを縦横無尽に駆け巡るとき、苦笑する内藤さんの横顔がステキでした。そして、重たいカメラを抱えて、田村君を追いかけていくんですよね。それも大変。
 「P」や「砂漠の花」では、ボーカルの真下に陣取って、アップで(たぶん)撮影しまくっていました。
 それから、たまに一緒に口ずさんでいるようすも見てとれました。楽しそう。ホントにスピッツが好きなんだな。


■笑顔!
 ふだんは遠くからなので演奏中の表情はあまりわからないんだけど、今日はリアルに見えた。
 ギター弾きながら遠くを見て笑うテツヤ、すぐ近くにほほえましい光景があるのか、一点をみつめてほほえむ田村。きっとはじけているファンが大暴れでもしているんだろうな。
 草野の表情はそんなに変化ないけど(笑)、でも曲終わりのとき、ふっと緊張がほぐれたような「ふ~」という表情がちょっと印象的でした。
 それから、どの曲だったか思い出せないんだけど、最初のほうの曲で、テツヤが大きな口をあけて歌っているのがなんだかとてもよかったな。
 そうそう、「恋のうた」の前、エフェクター?のかげに置いてあるシェイカーをとるときに中腰になる草野のなんともまぬけなロッカーっぽくない姿勢もとてもよかったな(笑)。
 くだらないことですが、「俺のすべて」の最後でドラムセットの脇に上がって両手を振り上げたとき、草野の白いシャツが上がって見えたのが白いシャツ(あ、こっちは下着ね)。ロッカーがしっかり下着を、それもきちんと着用しているっていうのはどうなんでしょう(笑)。
 一緒に見ていた若いDはあとで、「41歳なのに、あの細い腰回りはどうなの?」って。鍛錬しているせいなのか、玄米のせいなのか、定かではありませぬ。あ、失礼、こんな話題を。


■「夜を駆ける」はね…
 はい、ぜいたくを言うようで申し訳ないんだけど、「夜を駆ける」については、後ろで聴いたほうがいい(笑)。
 17日もよかったけど、いちばん感動したのは「さざなみOTR」前半戦の3階で聴いたとき。
 あの照明と演奏のコラボの全体像が、こんなプラチナ席では半減してしまうのだ。なんという不遜な感想(恥)。あ、もちろんよかったんですけどね(念のため)。


■身近で確認できたバンドのかっこよさ!
  ステージ前面に出てギターソロを見せてくれたテツヤ。かっこよかったです! ギシギシと力強い音がからだ全体から聴こえてくる感じ。「どう?」ってな感じで自信にあふれた笑顔を会場に向けるとき、こっちまで誇らしくなる。
 ステージを右に左に駆け抜けるベーシスト田村。なんだかすごいところにのぼって演奏してたっけ。ずっとその姿を追ってしまった。
 ちらちらと見える(笑)崎ちゃんの千手観音みたいな腕、腕、腕。この人が加わったとき、「このバンドは結構いけるかも」と思ったという草野の発言を思い出す。
 そして押しつけるでもなく、激しく訴えるわけでもないのに、さざなみのような感動を漂わせるボーカル。目をつぶって歌う姿がさりげなくステキでした。
 でもね、私がなによりかっこいいと思うのは、崎ちゃんをバックにフロント三人が定位置で微動だにせずにギターやベースをかき鳴らす瞬間です。
 ボーカリストが煽らなくても、このときがいちばんロックバンドとしての確かなぶっとさを見せてくれる。それを肉眼で確認できて、これが今回いちばんの至福のときだった。


 続いてMCに行きます! よかったら、もう少しおつきあいを!
 いつも言っていますが、あくまで私の言葉で書きますので、ニュアンスが違っていたらすみません。こんなこと言ってたんだ~くらいで読んでいただけたら。


【おまけのMC集】
●存在感の薄さ
 「みんな僕らを見てるの?」と唐突にボーカルが。会場、苦笑。「そりゃ、見てるだろ」と田村君。
 「一人で飯食うと、注文忘れられちゃうことがよくあるんだよね」 ああ、なんかわかる。
 「そんな俺がこんなデカイ会場でライブできるなんて」と、ここにつながる。
 そこで昨日に続いて、「右の人、元気ですか?」「左の人は?」「あ、昨日よりうまくなった、慣れてきた」なんて。


■「ジャパネットタカタ」のMCが(笑)なしで
 昨日のライブのことがスポーツ紙に取り上げられていたそうで。
 「ジャパネットタカタの高田社長を目指すっていうのが (笑)なしで書かれてた」と苦笑。「えっ、それだけ? 俺らの演奏についてはなく?」と田村。「や、少しはあったけど」
 そこでテツヤ乱入。「でもさ~、俺らバンドなのに写真はマサムネだけだったから」(笑)「いやいや、小さい写真だから」と申し訳なさそうな?ボーカルでした。
 草野「でも、そんなでも取り上げていただけるだけで」
 テツヤ「え、低姿勢じゃん。楽屋と違うね~。うそ~」なんてのもありです。


■裸?
 崎山「昔、アマチュアのころスタジオで練習してたとき、ドラマーで裸の人多かったよね」
 草野「ああ、そういえば。あれって熱いから?」
 崎山「そうだろうね」
 草野「いまでも活躍しているバンドのC(頭文字ね)の人たちは全員裸だったね」(誰? 今でもってことは、コレクターズ??)
 崎山「ああ、そうだったね」
 このあとで草野、「こんな楽屋でもいい話をここで崎ちゃんと見つめあって話してもねえ」。これには笑わせてもらいました。スピッツらしいMCってことで。
 そういえば崎ちゃん、自分の例のパフォーマンスのこと、「俺のギャグ」って言ってたな。ギャグなんだ(笑)。


■「俺の正月を返して!」
 テツヤ君は正月早々インフルエンザにかかってしまったそうで。
「タミフルが効いたからね。大丈夫だけど。ずっと寝てたんだよ、正月の間」
 そして、2、3回、「俺の正月を返して!」と言ってました(笑)。
 ヘンな公園でライブをしたり、かつおぶしくらいの大きさのカミキリムシがいっぱい出てきたり、そんな夢の話も。いい夢を見られますようにと念じてたら、気づいたら2時間もたっていて「ワープしたんだよ~」には、草野の「寝てただけじゃない」という鋭い突っ込みもあり。
 それを聞いた田村君が大笑いしていました。しょうもないMCだ。
 どこだったか記憶にないのですが、急に「アボカドなんだよね。アボガトじゃない。これって、ごはんですよ、みたいな海苔のつくだ煮と一緒に食うとうまい」なんて意味不明な草野のMCもありました。

■クージーのナイスなMC
  これ、ひょっとしたら17日のMCかもしれないんだけど(ごっちゃになってる)、クージーが「スピッツのおかげでこんなステージに立ててうれしい」と言ったあとで、「このつぎはプライド?」 観戦じゃなくて出場するってこと? マサムネは「vs 泰葉?」とナイス突っ込み。
 ステージサイドのお客さんに、「そっちもドラマーとかがよく見えていいんですよね」と優しいフォロー。
 マサムネはレニー・クラヴィッツのライブでそのあたりに座っていたそうで、彼が退場するときに手を振ってくれた、という話を。
 このステージに出るときに低いところをくぐってくるそうで、「アンガールズだったらつっかえちゃうかも」って。つまりスピッツなら大丈夫ってことね。
 クージー、カッコよかったな、すべてにおいて。

■再結成?とノラ猫??
 田村君、「スピッツは再結成しないから」、え、??? 会場も草野も、ん? 
 草野「解散もしてないのに再結成?」って。たぶん「解散しない」ってことなのね。
 草野は年とってから、道端のノラ猫に「昔アリーナでライブをやったんだよ」と自慢してやるそうです。ノラ猫に…って(笑)。


■うれしかった言葉
 スピッツは本当にこれからも続いていくんだ~、と改めて感じさせてくれたMCの数々。
 テツヤ「これからもいろいろやるよ。でもスピッツはスピッツ。それが大事。もう怖いものなしだから」
 田村「いろいろな思いはあったけど、ライブはライブ。今日もとっても楽しかった。ここでまたやるかどうかはわからないけど、でも経験という武器を手にいれた。またスピッツを聴きましょう…じゃなかった、聴いてください」 あれ~、いいところで噛んじゃいました(笑)。
 草野「忘れられない夜になりました。ありがとう!」
 いえいえ、こちらこそ、本当にありがとう!!

  こうして、私のさいたまスーパーアリーナは終わりました。
 きっと今頃は、大阪城ホールで最後のライブが進行中ですね。
 「アリーナで」ときいたとき、正直ちょっと違和感があったのですが、こんな大きなところでも、彼らが言ってたとおりに「いつもの、そして今のスピッツ」を見せてくれたことに、感動と驚きを感じています。
 こんなに大きな頑固な、でも手がとどきそうなくらいの温度感を持ち続けていてくれるバンドになっていたんだな。
 これでファンが増えて、今まで以上にホールやライブハウスのチケットとりにくくなりそうだけど、でもメンバーが決めたスピッツの道をみんなで楽しみながら、たまに文句も言いながら(笑)歩いていけたらいいなあ。
 と、そんなことを考えています。

 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
 次のライブは夏かな? アルバムはいつかな? DVDはどうなんでしょうか??

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