の坐すと地と魂の鎭まる地

社や陵、墓所についてや、について勝手氣ままに綴っていきます。

國津意加美社

2012年03月07日 03時36分27秒 | 九州(福岡、佐賀、長崎、大分)
■境内外觀■
(16th June 2011)



★國津意加美社★ 長崎県壱岐市郷ノ浦町本村触133

・壹岐嶋石田郡、國津意加美社。 

・舊社格は村社。

・祭は素盞嗚尊。大己貴命、奇稻田姫命、闇袁加美を配祀。

・舊稱妙見宮。

・舊武生水(今の郷ノ浦町)の惣廟。

・「社記」によると、「代に素盞嗚尊韓國を巡り給ひて御帰朝の際我が壹岐國ノ浦江上に着岸ましまして後茲に宮殿を建つ是より村浦の宗廟と崇敬し奉りて妙見宮と申す」とある。

・『壱岐國社誌』によると、「當社は古來御願元と稱し舊藩主格別の崇敬社にして國中諸社の首班に置き、定祭には幣使式日には代拜として龜丘城城代を參向せしめ、又松浦藩主壹岐を巡見するに當りては親しく參向し、恭しく禮幣を奉奠せらる故に當社を直參の社とは申すなり。昔田領等存し社殿の造営概ね國守の直営に係り、奉仕の祠官跡特殊の格式及職權を附與せられ、以て維新の際に及べり。仍而社の設備完備し、国内屈指の社頭となりしは寔に所以ありと謂ふべし從って當時祭祀の荘嚴盛大の状に至りては、國中類例を見ざる所なり。」と記される。

・延寶四年(1676)六月、國内延喜式登録の社調査により式内小社國津意加美社に査定され藩主松浦鎭信は木鏡御正體と石領とを献納。


■狛犬■
(16th June 2011)



 壱岐市指定文化財

・壹岐の名工山内利兵衞の傑作と言われる。
・文久二年(1862)の献納。


■手水舎■
(16th June 2011)
 


■拜殿■
(16th June 2011)
 


■本殿■
(16th June 2011)
 


■末社■
(16th June 2011)



 


((コメント))

2011年6月16日

 雨の中の訪問。桃色に塗られたる社殿が氣になるところである。龜丘城跡に近く、中世は城となんらかの關係があったかもしれない。小丘にあるように見えるが、車道がなければ、もう少し異なる感覚を持つことになるに違いない。式内社としての國津意加美社に他の論社がないことから、當社が式内社とされるが、査定を行った國学者橘三喜の強引な付会が問題となっているために、特に、この壹岐嶋に關しては深刻な問題を生じさせており、他に、論社がないとはいえ、式内社なのかどうかは疑問に感ぜざるを得ない。


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