読んだ文庫をつらつらと…

備忘録として、6(5+1)段階評価で

歌舞伎町セブン

2013年10月15日 | ★★★☆☆☆(満足)
誉田哲也(中公文庫)

歌舞伎町の一角で町会長の死体が発見された。警察は病死と判断。だがその後も失踪者が続き、街は正体不明の企業によって蝕まれていく。そして不穏な空気と共に広まる謎の言葉「歌舞伎町セブン」……。『ジウ』の歌舞伎町封鎖事件から六年。再び迫る脅威から街を守るため、密かに立ち上がる者たちがいた。戦慄のダークヒーロー小説。 <解説>安東能明

花の鎖

2013年10月12日 | ★★★☆☆☆(満足)
湊かなえ(文春文庫)

両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。職場結婚したが子供ができず悩む美雪。水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。解説・加藤泉

アジア未知動物紀行 ベトナム・奄美・アフガニスタン

2013年10月08日 | ★★★☆☆☆(満足)
高野秀行(講談社文庫)

まだ科学的に存在が確認されていない未知の動物をアジアの辺境で探す。いるのかいないのか、それは現地で調べてみなければわからない。ベトナムの猿人「フイハイ」、奄美大島の妖怪「ケンモン」、アフガニスタンの凶獣「ペシャクパラング」。読みだすと止まらなくなる驚きと笑いと発見のエンタメ・ノンフィクション!

衛星を使い、私に

2013年10月01日 | ★★★☆☆☆(満足)
結城充考(光文社文庫)

パーキング・エリアで、人の指先が発見された。事故? それとも……。自動車警邏隊の女性警官クロハは、ネット上に手がかりを残して消えた一人の男の存在に気づく(表題作)。夜の幹線道路で起きた凄惨な衝突事故。運転手はともに死亡していた。現場の痕跡からクロハが見抜く衝撃的な真実とは?(「雨が降る頃」)。『プラ・バロック』以前のクロハの活躍を描くシリーズの原点。