柔道整復師国家試験対策校 ジャパン国試合格

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今日の問題29

2015-02-10 10:03:56 | 今週の問題
おはようございます、佐藤です。

本日は、平成26年度「第2回ジャパン模試」の柔道整復学理論より
長文問題を2問出題致します。



【問題1】 42歳の男性。草野球の試合中、全力疾走から急激にストップした際に受傷した。受傷時に下腿後面にボールが当たったように感じたという。直後は歩行不能であったが、しばらく安静にすると跛行はあるが歩行可能となった。
 膝関節と足関節の腫脹は認められない。
 この損傷で正しいのはどれか。
1. 下腿三頭筋を把持すると、足関節が底屈する。
2. 下腿遠位部を把持し踵骨を前方へ引き出すと、足部が前方へ移動する。
3. 腹臥位で膝関節を90°屈曲すると、足関節が底屈しない。
4. 膝関節90°屈曲位で下腿を前方へ引き出すと、下腿が前方へ移動する。


【問題2】 45歳の男性。運送業。腰部に手をあて杖を付いて来所した。柔道整復師は次のような面接を行った。
柔道整復師 「腰が痛いのですか。」
患    者 「はい。」
柔道整復師 「座れますか。」
患    者 「はい。」
柔道整復師 「いつから痛いのですか。」
患    者 「昨日からです。」
柔道整復師 「重い物を持ったのですね。」
患    者 「はい。」
柔道整復師 「わかりました。では施術を行います。」
患    者 「あの、実は足のしびれもあるのですが。」
 この医療面接から読み取れるのはどれか。
1. 患者の訴えを充分に引き出している。
2. 患者に対して充分な説明ができている。
3. 閉ざされた質問が多く使われている。
4. 主訴をまとめて患者に確認している。



【問題1 解答】 3
【解説】
受傷機転、症状から、また膝・足関節に腫脹がないことからアキレス腱断裂と判断できる。「受傷時に下腿後面にボールが当たったように感じた。」という患者の訴えはアキレス腱断裂に特有である。
1. 下腿三頭筋を把持するのはトンプソンテストで、アキレス腱断裂では足関節は底屈しない。
2. 前距腓靭帯断裂に対する前方引き出しテスト
3. 腹臥位で膝関節を90°屈曲すると、正常では下腿三頭筋の緊張で足関節が底屈するが、断裂していると底屈しない。この検査法はマトレステストと呼ばれる。
4. 前十字靱帯損傷に対する前方引き出しテスト


【問題2 解答】 3
【解説】
評価には信頼性、妥当性、確実性が必要である。この面接では、運送業と腰部の痛みという情報から疾患を施術者が決定した面接である。そのため、閉ざされた質問(閉鎖型質問)中心となっており多くの情報を得ることができない。これに対し、開かれた質問(開放型質問)では患者が自由に話すことができ、多くの情報を得ることができる。
さらに、患者に対して主訴をまとめて確認をしていないことから下肢のしびれを看過していた。また、問診において患者が楽な姿勢を保てる様に配慮することも重要である。



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