シャンチー(中国象棋)の日々~三千年の歴史、5億人の愛好者

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シャンチー(中国象棋)チームジャパン強化合宿始まる

2017-10-07 | ニュース
シャンチー(中国象棋)の日本代表選手及び代表を目指す選手からなる「シャンチー・チームジャパン」の強化合宿が、10月7日、多摩スポーツセンター(多摩市)で始まりました。

この合宿は、シャンチーの技量の向上と、チームとしての団結を強化するために毎年行われているもので、今年は10月7日から9日までの2泊3日の日程で実施されます。こうした「シャンチー・チームジャパン」の合宿は、中国・広州市で行われたアジア競技大会で、シャンチーがチェス、囲碁とともに正式種目に採用された2010年から実施されています。

この合宿は「理論と実践」の両面から選手の技量向上を目指しており、代表選手による講義と、国内のトーナメントでは唯一国際試合と同じ持ち時間(60分+30秒のフィッシャーモード)での「多摩スポトーナメント」から構成されています。

まず始めに山田事務局長により、「ルール研究」と題して「長捉(ちょうそく)になる場合、ならない場合」の説明が行われました。「長捉」とは、相手のコマを取るぞといって追いかけまわすことで、どのような場合に「長捉」となり、どのような場合に「長捉」とならないのか(長捉は禁止されているので、かけている方が手を変えなければならない)、アジアシャンチー連合会ルールブックと実戦例に基づいた解説が行われました。

さらに「日本代表選手」についての講義では、「シャンチーの日本代表の価値は、他のスポーツ種目の日本代表となんら変わらないと言い続けてきた。そのためには、他のスポーツ種目の代表選手と同じように練習、努力を積み重ねる必要がある。シャンチーの日本代表選手には、国内においてはシャンチーというスポーツの社会的価値を高め、国外においては技術・マナーの両面で日本と日本人に対する評価を高めるという二つの任務を負っていることを忘れないでほしい」と選手に求めました。

午後は田中篤選手(2015年世界選手権NC/NV=ノンチャイニーズ・ノンベトナミーズ部門5位)が今年11月に行われ世界選手権で日本のライバルとなるNC/NVの対局を取り上げての講義が行われました。

続いて昨年のアジア団体選手権に出場し、今年の世界選手権にも出場する井上奈智選手が、アジア団体選手権での自戦を例に採り「アジア勢から勝ちや和を取るためには、開局、中局、残局のどの段階もミスがないようにしなければいけない」と締めくくりました。

その後、「多摩スポトーナメント」の第1・2ラウンドが行われ、所司和晴、田中篤両選手が連勝しました。



田中選手による講義


所司選手も


中村千鶴選手も


電脳ソフト「象棋巫師(シャンチー・ウーシー)」も参戦

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