母親は現在一人暮らし。
祖父母から毎月生活費をもらって悠々と暮らしている。それなのに実家にはめったに顔を出さない。
その祖父母も高齢になり、日常生活にも色々と支障が出てきた。
つい先日、祖父が病院の先生から、緑内障が進んでおりあと数年で失明する、と言われた。
いかんせん大病したことのない祖父である。失明すると言われた精神的なショックが大きい。
そんな祖父に娘である母が放った言葉は
「訪問介護頼んだら」というものであった。
祖父に生活費を工面してもらっている身でありながら何という事を言うのだろう、と悲しかった。
先日母に会った際に祖父の現状を伝えたくて、
「おじいちゃんはお母さんの事をすごく愛しているから、お母さんの前では気丈に振る舞うと思うけれど、本当はかなりショックを受けているし、実際生活も不便になってきているのだ。」
と伝えた。
すると
「あなたのお父さんもあなたを溺愛していたのよ」と言いだした。
許せない、と思った。
真冬に子供を裸にして外に立たせたり頭をつかんで風呂の浴槽に沈めたりするような父親と、優しい優しい私の大好きな祖父を同類にしたその発言。
自分に対して暴力を振るっていたあの父親に感謝し愛せと言われているかのようだった。
母は、また一つ呪いの言葉を私に課したのである。
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