9月25日 7時に起床してヒゲを剃る。昨夜は少し早かったので、シャツやくつ下ハンカチなどを洗濯した。何故か分からないが靴下が3足しかなく、毎日変えないわけにもゆかず、洗濯する。通常はどこへでも妻が同行なのでこの点のことは全く頭になく、安心だが今回は一人旅に等しい。何から何までやらなければならない。
南の観光スポットアグリジェントに入る。ここは、やはりユネスコの世界遺産にもなっているので、断トツ観光客が多い。紀元前5世紀に建てられたコンコルディア神殿などはドーリア式の柱も迫力があってドーンと建っている。山腹の頂上に建っているので下から見ても風格がある。海が見えるから海からもこの神殿は充分にギリシャの風格を保っている。これも修復中である。又、東端には柱だけなのだが、この姿は紀元前480年建立ということだから2500年くらい前の呼吸使いが感じられそうな力強さを見せてくれている。
これらの2つを丘の尾根伝いに神殿通りが巾10mくらいで走っている。両側にはヘラクレス神殿跡(前520年)やゴロゴロ石ばかりのゼウス神殿跡なども観光コースの中で見ることができる。シチリア島の中でのギリシャ・ローマ・ヴィザンチンやその他たくさんの文化財なる遺物群も又、島内ということで規模はかなわないもののこの数倍の大きさのものがあるという。創造力の発揮力がこのシチリアにはあるように思う。すべてを見てしまったらその規模も厚みも創造を伴わないが見ないからこその創造力というものもあるように感じながら神殿通りをアチコチしていた。
プラネタ社のアンクル・ジイジイ氏がいる。エラクレアシノアに寄り、遅いおそい昼食をいただく。プラネタ社の親類が10名ほど集まってきていた。こんなブドウ畑の奥の奥にターンする道があるのかと思える程のところを10数分も走り続けて家屋を見つけて3台の車は止まった。
昼食をいただいて10分程歩くと又、海岸に出る。今日は風も強く、雨も少し降っているので、いくら海水浴好きの人達も今日はダメで砂のところにきれいな石があるので石拾いをして文鎮に使うことにする。これは持ち帰ってきた。
そして、2時間程走り、目的地のUlmoに到着。8名の作家達が今日から26.27.28.29日まで過ごすところに着いた。湖の近くでBEST環境のようだが日用品を買いつけにいかないと仕事が出来ないようである。今日の夜はそのリストを書き出し、明日は近くの町で買い物をしてからさあ仕事、仕事。
やはり、夜9時半を杉、10時近くになってこのSanbucaのULMOでPLANETA家の家族が三々五々集まる中始められた。この島の方々は女性が強いと聞かされていたが、全く司会進行から食事の目配り、一皿一皿にパスタ料理をチーズをデザートをと主役されておられる。プラネタ社の一家族は集まるとどのくらいになるのだろうか。12時30分近くでアルベデルティとなってやっとお休みだ。