ドッグフード&サプリメントの専門店 JUGEMU

大切なワンちゃんの健康を応援するJUGEMUが

ちょっとしたお役立ち情報やおすすめ商品などをご紹介していきます

アトピー性皮膚炎

2012年11月26日 | 犬の健康について

[五味渕]

今回は犬の皮膚病疾患のなかでも、
最も多いと言われているアトピー性皮膚炎についてご紹介させて頂きます。


◇アトピー性皮膚炎とは◇
                                                          
アトピー性皮膚炎はアレルギーの1つで、
   ダニ・カビなどのアレルゲン(アレルギーなどを起こす原因物質)が
   皮膚・粘膜から侵入し、免疫機能が過剰に反応してしまう為に起こる病気です。
       
生まれつきの体質が大きな要因となっている為、
   完全に完治する事が難しい病気ですが、
  生活環境を改善すればかなり症状を改善する事ができます。
      
発症年齢の約70%が3歳以下、約85%が5歳以下という若年犬に多く見られます。

季節性も関係しており、5~6月の高温・多湿の入梅から夏にかけて、
   ダニ・カビの好む環境なので、アレルゲンが皮膚から侵入しやすくなり、
  発症のピークになります。



◇症状◇

主な症状は激しいかゆみや皮膚の赤みです。

とても痒いため体を舐めたり、引っ掻いてしまう為、
  毛が抜ける・皮膚の表面が剥けてしまう症状もみられます。

年月を経ると、だんだんかゆみが慢性化してきて、
   季節に関係なく一年中痒がるようになります。

慢性化してしてしまうと皮膚が荒れ湿疹が見られるようになり、
   膿皮症や脂漏性皮膚炎などの二次的な皮膚疾患を引き起こし、
   外耳炎・結膜炎などの合併症も引き起こす可能性があります。



◇原因◇

皮膚のバリア機能や保湿力が低下している為に症状が出る。

空気中にある花粉・ダニ・ノミ・ほこり・菌・タバコの煙粒子などがアレルゲンとなり、 
   それを吸い込む事によって、免疫が過剰に働きアレルギーの症状が出る。



◇発症しやすい部位◇

・目の縁
・唇の周り
・足の先
・脇の下
・内股

など皮膚の薄い所に出やすくなっています。 



◇なりやすい犬種◇  

・柴                      

・シーズー                 

・ゴールデン・レトリーバー 
 
・ラブラドール・レトリーバー

・シェットランド・シープドッグ

・ボストンテリア

・ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

・ダルメシアン



-飼い主さんが出来る対処法-

☆シャンプーをし体を清潔に☆

犬たちの体についた様々なアレルゲンを取り除くには、
   症状を軽減させる為にとても重要な事です。

使用するシャンプーは、
   獣医さんと相談しながら皮膚の状態に合った物を使用して下さい。

シャンプーしない日は、お湯で洗い流す程度に体を洗ってあげて下さい。
 
アトピー性皮膚炎の犬たちは、皮膚が乾燥しがちですので、
  シャンプー後は低刺激性保湿剤で保温してあげるのを忘れずに。


☆こまめに掃除をすること☆

ハウスダスト・ノミ・ダニの死骸を取り除く為に掃除をしましよう。
 
できれば毎日犬たちが使う敷物・ベッド・毛布・布団等は洗濯や天日干しをし、
  ゲージやクレートは拭き掃除等をして下さい。
  

☆皮膚をサポートしてくれる低アレルゲン食を食べさせる☆

アレルゲンとなりにくいタンパク質を含んだ低アレルゲンフードや、
   皮膚をサポートしてくれる脂肪酸を含んだ皮膚用治療食を
   病院で処方してもらいましょう。



-痒みを抑える薬-
病院から処方される抗炎症剤を使って痒みを抑える事が出来ます
抗炎症剤の中でも代表的な薬がステロイド剤・ヒスタミンという薬です。


ステロイド剤とは
ステロイドとはもともと体内で作られるホルモンで、
   白血球の活性を抑える働きなどがあり、
   これらの作用を増大し強化したのがステロイド剤です
   痒みを抑える効果が大きく、薬代も高くないため、
   アトピー性皮膚炎の痒み止めとして広く使用されています。


ステロイド剤の副作用
ステロイド剤の作用は強力で、皮膚のタンパク質まで分解し糖に変えます。
皮膚のタンパク質が分解され糖に変わると、皮膚が内側から薄くなり、
抵抗力が弱くなって、感染症に掛かりやすくなったり、
皮膚にさまざまな異常が起こる可能性があります。
また、肥満傾向になりやすく、糖尿病など、
さまざまな病気になる危険性が高まると言われています。

▼ステロイド剤を使用する時は獣医師とよく相談しながら、
ステロイド剤と上手に付き合っていく必要があります。



ヒスタミンとは
痒みの元のひとつであるヒスタミンの働きを抑える作用があります。
   軽度のアトピー性皮膚炎に使用される場合が多いようです。
   ただし単独で使用して症状がなくなることはまれで、
   補助的に使う薬と考えて下さい。


上記にも書いた通りアトピー性皮膚炎は完治しない病気で、根気が必要です。
ただ、ワンちゃんの生活改善と獣医師の適切な治療によって、
症状はかなり軽減されます。

症状や治療法によってはある程度の費用もかかります。
かかりつけの獣医師さんに生活習慣も含めてアドバイスしてもらいながら、
治療を進めることが重要です。 



アトピー性皮膚炎をかかえているスタッフがいますが、
季節の変わり目は症状が悪化するそうです。
特にジメジメする梅雨から夏にかけてと、乾燥し始める10月頃は辛いそうです。
後は、疲れやストレスがたまっていると、
季節に関係なく症状が出る事もあるそうです。

処置としては、痒みのひどい時だけ1週間ほど痒み止め(ステロイド剤)を飲み、
後はとにかく体を清潔にする事にし、処方された塗り薬をしっかり使うことで、
すぐに落ち着くそうです。

「ステロイド=良くないもの」という考えが定着していますが、
痒みが酷い時にはステロイドが一番効果的で、
痒みのストレスから開放してくれます。
なので、ステロイド剤は医師の指示に従って利用し、
うまく付き合っていきましょうと、(人の)皮膚科の先生に言われているそうです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。