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肺水腫

2014年04月19日 | 犬の健康について

【平野】

今回は肺水腫についてご紹介致します。

〈肺水腫とは?〉
 
単独での発症はほとんどなく、病気や感電、有毒ガスが原因で肺の気管支や肺胞に
 水が溜まり、むくんだ状態(浮腫)になり機能不全になる病気。
 
気管支での空気の通りや、肺胞での酸素と二酸化炭素の交換がスムーズに出来ない為、
 呼吸困難を起こしてしまう。


〈症状〉
 
軽度の場合
 

運動後や興奮した後に軽い咳が出る。
 
しゃっくりの様な咳をする。


重度の場合
 

少しでも楽な姿勢を取ろうとして、後ろ足であぐらをかく様な格好をして
  前足を前に突き出した状態で座る事が多くなる。
  
ゼーゼーと息が荒くなったり、浅い呼吸をする。
 
ヨダレを垂らす。
 
泡状の鼻水が出る。
 
舌が青紫になるチアノーゼがみられる。
 
呼吸困難、貧血がみられる。
 
急性の場合、命を落とす事もある。

軽度、重度共に吐き気や異物が喉に絡まっている時の症状と似ているので
 注意して様子をみる。



〈原因〉
 

そうぼうべんへいさふぜんしょう
僧帽弁閉鎖不全症等の心臓疾患が原因で起こる【心臓性肺水腫】と
心臓疾患以外の原因で起こる【非心臓性肺水腫】の2種類がある。


心臓性肺水腫の場合
 
心臓の働きが悪くなる事で血液の循環が悪くなり肺に送られた血液が心臓に戻れなくなり、
 肺の中に血液成分が漏れ出す事で発症する。


非心臓性肺水腫の場合
 
肺炎や気管支炎等の呼吸器周囲の炎症や熱射病が原因で起こる。
 
感電や有毒ガス等の毒物を吸い込む事などが原因で起こる。
 
肝硬変やネフロローゼ症候群等により、血液中のタンパク質が減少して
 血管内に水分を溜めておけなくなり、血管外に水分が漏れて起こる。
 
過剰な静脈内点滴によって起こる事もある。


〈治療〉
 
肺に溜まった水分を血管内に戻す為、血管拡張剤を投与して利尿剤で尿として水分を排出させる。
  また、体内に過剰な水分保持を抑える為、塩分を制限した食事にする場合もある。
 
気管支拡張剤を投与して、肺に空気を取り込み易くする。
  場合によっては血液中の酸素濃度を上げる為に酸素吸入も行う。
  
肺水腫の要因になっている病気の治療も行う。


〈予防〉
 
肺水腫は他の病気が原因で、発症する事がほとんどの為、肺水腫だけを直接予防する方法はありません。
 
原因になる心臓疾患等の早期発見、早期治療が大切です。
 
肺水腫と似た症状が現れたら早めに動物病院で診てもらいましょう。



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