在日韓国人ブログ-明後日は晴れ。

韓青兵庫ブログ「ハナエミレ」もどうぞ。
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過去と向き合う。

2008年08月28日 | 日々徒然

 あんにょん、ちゅにるです。ああ、涼しい・・・やっと、地獄の夏から開放されそうです。

 

 で、今日は気分よく仕事をしていたんですが。。。まぎんこが、資料の整理をしていると、過去のキャンプの「アンケート」を発見。

 キャンプ行った方はわかると思いますが。韓青のキャンプでは、参加した方に必ず感想文を書いてもらいます。キャンプは毎年の恒例行事なので、参加者の意見を反映して、次回の改善に役立てるためです。実は、あのアンケート、事務局は思いの他真剣に読んでいるわけです。批判に奮い立ち、賞賛に勇気付けられ、いろいろです。

 で、数年前の感想文が出てきたので、ちょっと見てみる。きったない字やな、また・・・

 

Q 1日目の講演を聞いて、感じたことを書いてください。

 

普段セミナーで聞いている話にプラスα、って感じでした。

 

 

なんだと、こいつ・・・・

 

Q 文化マダンでやってみたいと感じた演目があれば教えてください

 

特にないです。

 

無いやと、このヤロウ!

 

Q 最後に、キャンプ全体を通してなにかあればお願いします。

 

おつかれさまでした。

 

うるせー!!!

そんな誠実さのかけらも無いスゴヘッスムニダなんて、いるかあ!

 

 くきぃぃぃ、な、ま、い、きぃ~!!!なんて生意気なヤツや。だれや、こいつ・・・

 

「韓青兵庫 りちゅにる」

 

俺や・・・

 

 

 えっ、こんなん・・・ホンマに、俺?いや確かに、俺の字だ。こんなん、書いてたのか。寒すぎる。なんでこんなに無意味に生意気なんや?

 

 うーん。。。思い巡らしてみると。たしか、このときって、またハンチョンきたてやったよなあ、確か。

 まあ、ムカシの先輩に比べてみれば、アレなんですが。自分で言うのもなんなんですが。

 実は僕、ハンチョンきたてのころから、バンバン任員をこなしていた記憶があるのです。なんせ、初参加のキャンプで文化発表の責任者をしたのです、なぜか。あの時はなんとなく丸めこめられましたが(肉奢ってもらった)、いまにして考えれば、なぜあんな無茶をさせたのか、したのか、疑問です。

 ほんで、初参加やのに全く楽しめず。講演のときも、班別のときも、とにかくハンチョンバンド(民族楽器やギターなどを融合したバンド)の準備のことばっかり考えてて。とてもとても、友達作りや彼女探しに精が出せるような精神状態ではありませんでした。

  なので、疲弊した結果、こんなトンガッた感想文(笑)を書く羽目になったんでしょうね・・・

 

 こんときは、仲間もおらんかったしなー。全国の場に行っても、浮いてる自分がいて、全くおもんなかった覚えがあります。

 

 しかし、こんな自分でも、いまは全国に仲間ができまして。丸くなりましたねぇ、ほんま。まだ中○では「生意気」とか「しゃべりすぎ」とかたまに言われますが。それでも、こんときに比べれば、まだ周りが見えてるな、と思います。

 だから、初めてのキャンプを心から満喫している今の盟員たちをみると、とてもうらやましいです。おれもあんなんがよかったなー。と。

 だけど、同時に、ぶっちゃけ今の子たちにはもっと「むほん気」というか、「生意気さ」がほしいなあ、とも思ったりします。無茶苦茶で、支離滅裂でもいいから、どんどん先輩に歯向かって、チャレンジしてほしいなあ、と。先輩の言うことばっかり聞いてはいかんぞ。いや、ほんまに。

 

 まあでも、かつての俺の感想文はかなり不快でした(笑)。適当な態度に、適当な字。文字にそのまま心が現れとる。タイムスリップして、この生意気盟員に愛のムチをくれてやりたい。。。

 

 

ガー、バリバリバリバリバリ・・・

 

 

 呪われしアンケートを、シュレッダーで処分する。まだまだ過去に向き合うには時期が早かったようだ(ちなみに、古くなった資料は順次処分しています)・・・

 

 みなさん、ダルくても、面倒でも、アンケートは真面目に書きましょう。

 それでは、今日はここまで。


僕の夏休み

2008年08月24日 | 日々徒然

 あんにょん、ちゅにるです。久しぶりの更新です。ただいま、オリンピックの閉会式を家族そろって鑑賞中・・・

 

 昨日今日と、久しぶりの完全オフでした。遅まきながら、まー、夏休みといえば、夏休みです。

 日ごろハンチョンの活動を仕事としている常勤。一応日曜日が休みにはなっていますが、結局はなんらか活動が入るので、完全休みになることはありません。

 では、完全に休みのときは、いったい何をしてるのか?

 ・・・僕の場合はですが、結局はんちょんに関連することをやったりしています。誰かと会ったり、本を読んだり、ブログを書いたり・・・

 

 てゆーかね。そもそも、こんだけはんちょん漬けな毎日を送っていたら、意識が切り替わりません。以前は無理やり切り替えようと思ってたんですが、実はそっちのほうがしんどいのです。

 常勤ってほんまにオンオフの区別がないなあ、と思います。通常勤務は5時におわるけど、活動はその後からが本番なわけで。要するに、昼の時間は準備の時間で、夜の時間は実践の時間なわけやから、それは常につながっていないといけないわけで。

 僕はいつもぼんやりしている人間なんですが、なんか、そのボーっとしている時間でも、妄想してても最近は気づけばハンチョンのことを考えていますので、それを強制削除するほうが大変なわけです。一週間単位で休暇とかがあれば、切り替わるかもしれませんが、そんなん、無理やん。それこそ結婚して新婚旅行でも行くしかなさそうです。いやあ、現実味がオプスムニダ。。。これは独身なのも関係あるんでしょうね。家庭のことを意識することがないので。いやなんか、ダメやなあ、社会人として。

 

 

 

 まー、いいか。今のところは・・・

 

 抽象的ですが、最近僕は常勤としての「純度」を高めたいなあ、と思っていて。まだまだなのはわかってますが、それがいまの心境です。

 

 なんかね、兵庫の仲間の姿を思い浮かべたら、サボッてられないんすよ。こんなしんどい状況の中で立ち上がってくれた仲間がいて、彼女ら/彼らの決意や覚悟を前にして、ダラけてなんていられません。名前だけだろうが、実力が追いついてなかろうが、いみじくも長たる役職を持ってるものの、そりゃつとめでしょう。めっちゃめんどくさいんですけど。突然落ち込むときもあるんすけど。でもやらんと。その場所にいる限りは。てゆーか、超めんどくさがりの自分が、こんなめんどくさい仕事をしていること自体驚きです。。。

 たげど、こんな状況じゃなかったら、たぶんこれほど自分を高めようとは思わんかったでしょうね。。。だから、怠け者の僕には、ひょっとしたらいいことなのかもしれません。

 だから、休みの日も、仕事はせずとも、意識を切ったりはしないようにしました。結果、そのほうが気持ちは以前より楽です。いつまでこんな状態が維持できるかわからんけど、まあ、今はこれでいいです。

 

 さ、明日からまた仕事しよっと。

 

 ではでは、今日はここまで。


嗚呼、遥かなる金剛山~6.15大会レポート④「オンリュガンは改装中です」

2008年08月03日 | 嗚呼、遥かなる金剛山~6.15大会レポート

 3日目。3日目も当然羊角島ホテルの一室で目覚める。

 このホテルに泊まって実は結構衝撃だったのが、日本のNHKが見られるのだ。しかもリアルタイムで。おそらく中国経由で放送されているのだろうけど、国交が結ばれていない国の放送を見れるなんて、変な気分だった。北に行きなれている中央委員長は、初日からいきなり阪神タイガースの試合結果をNHK見て確認していた。「え?ここってほんまに北朝鮮か?」と思えるような光景である。

 しかし、それも三日目にもなると結構慣れてくるものである。当たり前のようにホテルの一室で朝を迎える。そしてテレビをつける。顔を洗って、朝食を食べて、いざ出発。

 3大憲章記念から、統一戦線搭へ。なんか、搭が多いな・・・・ 

 

 それにしても。平壌は自然が美しい。建物も全体的に高さが抑えられており、自然との調和が意図されているのかと思う。空気がきれいなのがわかるのである。

 同じ祖国でも、正直ソウルとはえらい違いである。今はだいぶましになったけど、僕がはじめてソウルに行ったとき(今から10年位前)は空気が汚すぎて呼吸困難に陥ったほどだった。初夏の一番過ごしやすい時期に来たから、印象がいいのもあるんやろうけど、老後に暮らすには断然ソウルよるビョンヤンやな、と思うのである。

 大同江のほとり、大同門で休憩していると、なにやら、着飾ったカップルが近づいてきた。なんと、結婚式をやっているのだ。仲むつまじく腕を組んで楼閣を上ってくるカップル。道行く人が祝福している。聞けば、結婚したカップルはこうして決まったコースを一緒に歩いていくらしい。便乗して僕たちも祝福してみる。はにかむ新郎。

 

 よーく見ると、川辺で語り合ってるカップルとかも、ちらほらいたりして。ああなるほど、ここはデートスポットかあ、と、妙に感心してしまう。やっぱり、当たり前やけど、普通に恋愛したり、デートしたり、いろいろあったり、そんななかで決意して結婚したり、そりゃするよなあ、と思う。日本にいたら、じっさいそんなことも想像がつかないのがコワイ。

 

 なぜかちょっと幸せな気分になりながら、バスに乗る。そして、はたと気付く。

 

 「あれ、そういや、まだ冷麺食べてへんよなあ。」

 

 そう。今回の北行きで最も楽しみにしていたもののひとつが、「冷麺」である。平壌冷麺。聞けば、「日本で食べる冷麺とはモノが違う」らしい。特に冷麺の専門店の「玉流館(オンリュガン)」は「何杯でもいける」らしい。ぜひ食べないと。

 で、委員長いわく、そろそろ玉流館に連れて行かれるタイミングのはずらしい。しかし、案内員からそんな話は全く出ない。

 

 うーーーん。気になる。。。。。聞いてみようか、どうしようか。けど、「なんだコイツ、冷麺のために来たのか?」とか思われるんじゃないだろうか・・・・いやでも、気になるし。

 

 「あの・・・案内員さん」

 「はい?」

 「玉流館って、今回いけるんですか?」

 「ああ、申し訳ない、玉流館は今改装中なんですよ」

 

 えーーーーー!!!!改装?リフォーム中っすか?

 

 なんてこった。平壌にきて平壌冷麺を食べられないとわ。なんのために来たのかっ、平壌に!(おい)

 

 落胆している僕たちを気の毒に思ったか、夕方からの空き時間に高麗ホテルの食堂に連れて行ってくれることになった。そこも、玉流館とタメ張るくらいおいしいらしい。

 

 で、いよいよ食べる。意地汚く具の多いピビン冷麺みたいなやつを注文。いやったぜ、モッケッスムニダ!!!餓鬼のごとく冷麺をむさぼる韓青代表団!ズルズルズルー!!!

 

 

・・・あれ?

 

 

 

 普通や。食べてみると、普通のピビン冷麺だった。韓国で食べた味だ。

 

 

 

 おかしい。そんなはずはない。もっと感動的な味がするはずだ!

 

 

 どうやら、注文を間違ってしまったらしい。平壌冷麺の真髄は、ムルネンミョン(いわゆる普通の冷麺)なのである。辛い冷麺にしてしまうと、スープの微妙な味わいとかが全部飛んでしまう。しまった・・・。

 不完全燃焼のまま、生肝をむさぼる。多すぎる。食べれん。おなかいっぱい冷麺を食べ、肝を喰らい、ビールを流し込む。最終的には満足して、眠りにつく。

 

 

 それにしても・・・・代表団って、こんなにのんびりしたもんなのだろうか?いつしか行ったユースフェスタとはえらい違いだ。ゆったりした時間が、僕の中に流れていた。

 

 次回に、続く。