生涯一旅人。

俺はまだ旅の途中、夢の途中。

3月10日(フィラデルフィア) ~映画の国アメリカの巻(前編)~

2005-07-10 19:06:26 | 卒業旅行 アメリカ・カナダの旅
素敵な重低音の響き、もとい、いびきで目が覚めた。

空調が効いているため、毛布一枚でも夜は寒くなかった。
しかし、外はことのほか寒かった。
ポケットに手を突っ込んでいても冷えてしまう寒さ。
ワシントンDCが暖かく感じられる。

朝マックしようと大通りのArch st.を歩くと、やっぱりあった。
旅の勘というものだろうか。
しかし、人が多いので、すぐ近くのレストランでハンバーガーとコーヒーを朝食とすることにした。
女性の店員に「あなた韓国人?」なんて言われた。
笑顔が素敵なアジア系のその女性は、この店の看板娘なのだろう。
彼女に会うために、毎日朝食をここで食べようとする男は少なからずいるはずだと勝手に考えた。

朝食後は本日のメイン、フィラデルフィア美術館へ。
ロッキーがこの階段をトレーニングで走り、登りきって広場でガッツポーズをするというシーンはあまりにも有名だ。
写真を撮るつもりだったのだが、逆光のため時間をつぶすことにし、ロッキーがエイドリアンにプロポーズした動物園に向かうことにした。

途中、艇庫を見つけた。
ペンシルバニア大学などの艇庫らしい。
とても趣がある西洋風のそれはかっこよかった。
こんな艇庫で合宿を組むと、意気込みも違ってくることだろう。
うらやましいかぎりだ。

動物園は冬ということもあってか、外にいる動物は少なかった。
室内の動物、特にカメには驚いた。
浦島太郎が助けたカメはこんな所にいたのだ。
でかい、でかすぎる。
さすが、アメリカで最初の動物園。
来てよかった。

ほどよく時間が過ぎたところで、再び美術館へ。
休憩がてらロッキーについて考え、あの名シーンに一人浸っていると、どこからともなく日本人観光客が現れた。
何気なく見ていると、そのうちの1人が両手を高々と上げ、「エイドリアーン!」と叫ぶではないか。
やられたと思った。
先を越された。
何たる不覚。
それだけは、やってほしくなかった。
俺より先に。

その4人が去った後で、俺も同じことをした。
この旅一番の楽しみだったのに、これでは二番煎じではないか。
ちょっぴり切なかった。


つづく。


※教訓。
 苦しい時は愛する人を想え。


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