じょーもん隠れ里

書くこと、吐き出すこと、作り上げる意志。情熱という一点においてのみ、作家であると私は言いたい。

どっかにお引っ越ししなければ

2009-01-25 | 書くのはサガだ(エッセイ風)
 いや、この隠れ里の話ではなく、「小説家になろう」に掲載作品のことでございます。

 というのも「小説家になろう」というサイトのまめな人が、ランキング上位狙いでなんかいろいろ細工をしていたようで、結果としてサイトとして某有名所のランキングサイトから拒否られたからなんですね。

 なんかすったもんだしてたのは、随分前みたいなんですが、新作を登録しようとして初めて気付いたという体たらく~。もうっ面倒いわっ。

 いや、一つずつが章が増殖してるので、引っ越すのも面倒なんですけど、やはりランキングサイトさんの威力は凄いので、私みたいな細々派でも、登録前と後ではカウンターの伸びがちゃいますから~。別にランクインしたいってわけじゃなく(できないので、採れない葡萄はすっぱいってやつね♪)、宣伝の場の一つとして捨てがたいっすからね。

 そういうわけで、何処に引っ越そうか考えているのですが、やはり、ここが一番楽かなぁと思います。
 本当は、野望としては、背景も凝っている音なんかも要所要所で出るような、おしゃれ~なサイトとして生まれさせたいんですが、執筆しつつ仕事しつつ、家事しつつそこまでは余力がないというのが正直なところ。

 というわけで、近々、登録中のものが削除される前に、こっちに影武者を置いておこうかと思っている次第でございます。あーっ、結局ここにいろんなものが集まってくるということになりそうです。
 いっそのこと映画レビューも引っ越してこようかしら。(2年ぐらい更新してませんが……)

 でも、ここに小説の本体がどどーーーっんっっっとやってきたら、はっきり言ってここ、隠れ里の意味がなくなります。本山そのものになっちまいます。うむ、やっぱりメリハリがない。どっかにこっそり、ウェブつくろうかしら。
 はぁぁっ。背景とかイラストとかアイコンとか……つくづく欲しいっすねぇ。買っただけで埃かぶっているホームページ・ビルダー使って、簡単にできるものなのかどうかもわからない……。(゜.゜)

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流水の宴 第二部開始!

2009-01-23 | 書くのはサガだ(エッセイ風)

 遅くなってしまいました~。
 秋に連載再開とゴタクを述べてましたよねぇ。大嘘つきです、私。

 引き込みが鬱陶しいとか、人物関係や国関係がややこしくて分かりにくいとか、みんながみんな同じ顔に見えるとか、酷評されてます『流水の宴』ですが、趣味の世界ぐらい好きにさせてくれ~~っと相変わらず分かりにくさ満点です。

 ですので、珍しく解説モードを併用しながら行きたいと思います。SF祭りの始末付けてないですって? そんなの10年計画ですってば~♪

 そうそう、一応R15付けてますが、15歳未満に読み込んでもらえるとは思ってないので、自主規制。何たって、主人公が宦官ですから、去勢だのなんだのって下ネタの雰囲気満点なんですよねぇ。別にねっとりと大人の小説かます気はないので、別に読んでも大丈夫ッです。


 さてさて、んでは国の説明なんかもちょこっとずつ。

☆北の大国イサクの王族たちの いろんなあんなことやこんなこと☆

 巨大な領土の殆どを針葉樹の森林と凍土で埋めつくされている、国土の割に豊かな国と言えるだけの土地の富を持たないため、国力に少しでも余裕があると他国に侵略したがる悪いくせがあります。
 先代の王であるダナエは、国王に即位した直後に、上質な製鉄の技術を持ち、独立の気風の高い山岳民族国家ノキアに侵略しました。ノキアはイサクに屈することを拒絶し、それに怒ったダナエは撫斬り(信長かいっ!)を命じますが、所詮大陸の民、森林を自由に移動するノキアの民を殺し尽くすことなど不可能というもの。ダナエは腹立ち紛れに塩を播き土地を殺し(カルタゴかいっ!)、男の王族を焼き払った宮殿跡で斬首し、埋葬を許さず、女の王族はことごとく凌辱するという暴挙にでます。白い肌を持つ美女の産地としても有名なノキアでも一際美しかった王女タチアナは、手ぶらで王都ザッティバーグに帰還するのをよしとしなかったダナエによって、妃の一人とされます。
 そんな形で製鉄というノキアの富を逃したダナエは、しかし、いつか再びノキアの民が王の血をよりどころとして甦ってくる可能性にかけて、象徴としての王女と婚姻の絆を結んだのかもしれませんね。

 ですが、物憂げな(目の前で両親、兄弟殺されて、姉と一緒に手込めにされた上に故郷を失って、見知らぬ土地に連れてこれらたんだから、笑ってるって方が無理なんですけどねぇ)絶世の美女ですから、ダナエちゃんときたら、タチアナに惚れちゃいました。タチアナさんも自殺するほどの気概はない女性なので、愛はなかったかもしれないけれど、肌を合わせてその男の子を生むうちに、ダナエに情が移ってしまいました。ちゃんちゃん。
 タチアナは子供も産まれてまあそこそこ幸せだった時期もあります。が、ダナエ急死後の勢力争いの中で、自らが産んだ子が自らが産んだ子を殺してしまうという地獄を味わいます。(よく考えたら可哀相だなぁ~)

 まあそんなこんなで、生活の苦労だけはなく、美を磨くのに周りがせっせと励んでくれるという恵まれた環境ですから、中世がかった時代の40代後半とはいっても現代のその辺の年齢の人たちぐらいの美貌は保っているという設定です。しわしわのおばあちゃんではないので、そこんとこよろしくっ! 


 さてと、ダナエとタチアナの長子イルディス(現冷酷王)は、当然ノキアの象徴とするべく据えられた正妃の腹ですが、生まれつき弱く、癇も強く自分に似たところが露骨だと狭量な男は気に入らないの典型で、父王からは疎まれていました。もちろん、最年長男子の相続がイサクでは一般なので、ダナエも彼を皇太子位に据えざるを得ず、イルディスは豊かな皇太子領マーショの宮殿でひっそりと育ちます。
 イサクの習慣では貴族には乳母がつくのが普通ですし、タチアナ自身はダナエの寵妃ですから、彼女は王都ザッティバーグの後宮暮らしですから、イルディスと過ごしたことは数えるほどしかありません。
 か弱くうまれて、育つことすら危ぶまれた皇太子が、その鬱屈を暗く募らせていたことも知る由もありません。ダナエが急死するや否や、国政を恣にという野望にとりつかれた五大家のマニを後ろ楯にしたイルディスは、ザッティバーグの王宮に乗り込んできて葬儀を盛大に取り仕切り、即位を果たしたあと、壮絶な粛清に出ます。彼の弟妹の悉くを……憎いダナエの血を引くものを、己だけを除き総て殺してしまいます。これでついたあだ名が残酷王。

 しかし、一方、南の国境を共にする豊かな大国マヴァルも、更なる富を求めて、ダナエの急死につけ込んでちょっかいをかけようとしていたのを、婚姻の絆を結んでいた後ろ楯であるマニ家の娘カレンを、正式な王家の教会での婚姻式を営んでいないと言う難癖をつけて自分がまだ正妃を娶っていないと主張し、マヴァルの王女に求婚すると言う変化球を投げます。うっかり兵馬を投じずにイサクの支配層に切り込めると色気を出したマヴァル王がそれを了承したことで、マヴァルとの戦は回避され、それによって国民の喝采を浴びます。
 歳が若いですからねぇ、当時のイルディスは。当然、カレン・マニの離縁事件は、彼の発案でも何でもなく、イルディスの王都制圧と弟妹の誅殺とを唆した、今は隠居しているギース・マニの入れ知恵だと思われます。その証拠にマニとイルディスの絆も、カレンとの関係も決して悪化していません。

 父王に否定されひっそりとした悲しい少年時代を過ごしたイルディスは、己の不幸をまた我が子に押しつけることになります。気位が高く、北の風土に馴染まなかったマヴァルからの正妃アンヘラとは、一子をもうけるまでの交わりしか持たず、後はおざなりに息子を皇太子位に据えただけで、一切顧みようとはしていません。不幸の連鎖というやつですね。父親に愛されたことがないイルディスは、父としての当然の愛情を息子に注ぐことができないんですねぇ。

 出来がいいとカレン・マニも自慢にしていて、何くれと評判が高い皇太子の兄、兄君殿下と妙なよばれかたをされるサーシア・デル・ヴィラン(ヴィランはもとはカレンの化粧領としてイルディスが与えた荘園の名前)が、まあそこそこ良い性格なのは、多分カレンが賢く程よく溺愛しているからでしょう。おそるべし、カレン・マニ。彼女は多分、男だったらガンシュア・マニと同じような謀略を平然と巡らすような人間だと思われます。その演技力が女優並なのは、第一部に詳しくございます。m(__)m

 それにしても……、イサクの王族の来し方の説明だけでえろう長くなりますなぁ。まったく、こんな背景なんか本分で説明したら誰も読んでくれなくなるだろうので、こっちで叫んでおきます。この話しがどう落ち着くのかは、(どう展開するのかは出来てるんですが)作者にも未だ不明というとんでもない流水ですが、どうぞ暇とお時間いただけましたら、よろしくお付き合いお願いいたします。


 では予告。

 次回、流水の宴(二)邂逅~女神誕生編は……

 長弓使いで、チェヌスの武道大会で「弓の王」になったこともある名手、ダグ・イェーイェンと、我等が女神ディーナことエアリア・ロキメンが、彼らの行く末を張り込んで勝負します。

『第三章 弓比べ』 どうぞ、お楽しみに。(いつになるかは……わかりません!)不定期連載。

とりあえず拍手なんてどうですか?

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