【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年10月11日】※今回は「サンは嘘つき」という話。ちなみに、オーシャニック航空815便が墜落してから、まだ69日しか経っておらず、第2シーズン・フィナーレからも1日しか経っていない。
まずはサンとジンのフラッシュバックから。
ガラスのバレリーナ像が落ちて割れる。サン(小学生の頃)は父に「誰がやったのだ?」と問われ、「メイド(家政婦/お手伝いさん)がやったの」と答える。父はサンの嘘を見抜き、「おまえがそう言えば、メイドをクビにしなければならない」と言うが、サンはそれでも「メイドがやった」と主張する。
ホテルの部屋。サンがジェイ・リーとベッドをともにしていた。2人は元々、嫌々ながら見合いした仲だった。その後、サンはジンと知り合って結婚したのだが、ジンがサンの父の言いなりになって悪事に手を染めているらしいことや、いつも帰宅が遅いことなどから、次第に心が離れ、アメリカに逃げようと思っていた。そこで、アメリカ留学経験のあるジェイから、こっそり英語のレッスンを受けていたのだが、先生と生徒の関係から男女の関係に発展してしまったのだ。
その時、ドアがノックされる。サンがここにいることは誰も知らないはずだった。ジェイが訝しがりながらドアを開けると、ホテルの従業員に案内されたサンの父がずかずかと入って来る。父はサンに「服を着ろ!」と命じる。
後日、サンの父がジンを呼びつける。そして、ジェイの写真を見せ、「この男は私に対して盗みを働き、恥をかかせてくれた。だから始末しろ」と命じる。その「盗まれたもの」が娘のサンであることは視聴者にはわかるが、ジンには敢えて言わない。ジンはいかに義父兼社長の命令とはいえ、人殺しだけはイヤだった。そこで、「会社を辞めさせて頂きます」と言って立ち去ろうとする。すると、サンの父は「おまえはサンの夫だ。つまり、私にとっては息子同然だ。私の恥はおまえの恥でもある。違うか?」と言いながら、ジンの肩に手を置く。(このシーンのセリフは全て韓国語で、英字幕が入るのだが、会話の内容がいかにもクリンゴン人っぽいので、『スタートレック』ファンは錯覚してしまう?)
ジンが帰宅し、サンが出迎える。ジンは(そんなに直接的な表現ではないけど)「君のお父さんから人殺しを命じられた」という事を伝える。サンは止めようとするが、ジンは「君のお父さんに『息子』と呼ばれたのは初めてだ。君との結婚生活を続けるためには従うしかない」と説明する。2人は口論になり、ジンは「これから実行する」と言って出て行く。
ジンはホテルに行き、ジェイの部屋(1516号室!)を訪れる。ジンは「俺がどういう理由でここに来たかわかるな!?」と言いながらジェイを殴る。ジェイはジンの顔を知っていたので、「サンの浮気を知った夫が怒ってやって来たのだ」と思い込む。ジンはそんなジェイの心の内を知らずに殴り続ける。そして、すっかり怯えているジェイに「このまま、この国を去るんだ。もし、戻って来たりしたら承知しないぞ」と言い聞かせて、部屋を去る。ジンとしてはどうにかしてジェイを殺さずにすむ方法を見つけたつもりだった。
ジンはホテルの前に停めておいた車に乗り込む。すると、上から人間が降ってきて、ジンの車の上に激突する。それはなんと、ジェイだった。ジェイは恐ろしさのあまり自殺したのだろうか?あるいはサンの父が他の刺客に殺させたのか?
寺(以前、サンとジンのフラッシュバックに出たのと同じ場所だろう)。ジェイの葬儀をサンが少し離れた所から見ている。サンはもしかすると、「ジンがジェイを突き落とした」と思っているのかもしれない。そこに、サンの父が現れる。サンを迎えに来たらしい。
現在。
第2シーズン最終話で、サイードは「マイケルがジャックたちを騙してアザーズに引き渡そうとしている」と推察し、デズモンドのヨットを使って海路から回り込む形でアザーズの集落に向かうことにした。漁村出身のジンが舵取りとして、サンがその通訳として、一緒に参加した。
さて…
アザーズの集落の近くの海上。サイードは船着場を示し、「とりあえず陸揚げして、もう1回火を焚いて、ジャックたちに合図を送ろう」と主張する。彼らは一度、のろしを焚いていたのだが、地形や角度から推定して、ジャックたちには見えないのかもしれない…というのだ。ジンは猛反対するが、サイードとサンに丸め込まれる形で、渋々承知する。(ジンがサンに対して、「サイードはおまえの夫じゃない!俺の言う事を聞け!」と怒るところが、亭主関白の空振りみたいで面白い。)
実はサイードは「ジャックたちはすでに捕まっているだろう」と悟っており、焚き火はアザーズたちをおびき寄せるための罠だった。サンはそれを途中で悟るが、サイードに「点火するまで、ジンを騙しておいてほしい」と頼まれる。サイードはアザーズを「2人だけ残して皆殺しにするつもり」なのだという。1人を人質にして、もう1人に隠れ家の場所を吐かせるというわけだ。
だが、ジンはサイードとサンの嘘を見抜いていた。彼の英語はサンたちが思っていたよりも上達していたのだ。結局、ジンとサイードが海辺の木の陰に隠れ、サンは「安全」なヨット内で待機することになる。
しかし、アザーズたちはサイードたちが陸揚げする前からヨットの存在を察知していた。ベンの命令を受けたコリーンに率いられた5~6人のグループがヨットに侵入する。サンはサイードがヨットに隠しておいてくれた拳銃でコリーンを射殺するが、他のアザーズたちに捕まりそうになり、かろうじて水に飛び込んで逃げる。だが、これで、ヨットはアザーズの手に落ちてしまった。(コリーンがサンに「あたしたちはあなたの敵じゃないわ。でも、あなたがあたしを撃てば、そうならざるを得なくなる」と警告したのだが…。)
ジンがサンを助けようとして水に飛び込むシーンは第1シーズン・フィナーレでウォルトがさらわれて、ソーヤーが撃たれたシーンを彷彿とさせる。
サイードはサンに「次はあなたのご主人(私はこの日本語は好きではないのだけど)の言う事に従うことにする…と伝えて下さい」と言う。
次はケイトとソーヤーの話。
朝。アザーズがケイトとソーヤーをそれぞれの檻から出し、作業場に連れて行く。ケイトの仕事は石の切掘で、ソーヤーの仕事はそれを所定の場所に運ぶことだ。一切の会話は禁止で、監視役のピケットという男の癇に障るようなことをすれば、スタンガンのような装置で電気ショックを食らわされることになる。だが、ソーヤーはケイトがワンピース姿で石を掘る様子を見て、スケベな表情を見せる。
昼間。ジュリエットが汗だくのソーヤーに微笑み、水筒を差し出す。ソーヤーはそれを受け取るが、水は飲まずに捨ててしまう。
ソーヤーは仕事を続けながら、ケイトをチラチラと見やるが、遂に見るだけでは飽き足らなくなり、ケイトの方に早足で歩み寄ったかと思うと、口づけをする。ケイトもそれに答える。それを見たアザーズたちが慌てて駆け寄り、ソーヤーにスタンガンを使おうとする。だが、ソーヤーは最初からそれを予測していたのか、うまく対抗して逆にライフルを奪ってしまう。
しかし、ジュリエットがケイトを人質に取って拳銃を向けていたため、ソーヤーは仕方なく降参する。ソーヤーとケイトはそれぞれの檻に連れ戻される。
ソーヤーはケイトに「おまえ、イチゴの味がするな」と言う。ケイトが「あんたはフィッシュビスケットの味ね」と切り返し、2人は笑う。つくづく、懲りない2人だ。(第1シーズンでキスした時はどんな味だったのかな?)
ソーヤーはケイトが石切斧を使っている姿を見て我慢できなくなったのだとおどけるが、実はアザーズたちの戦力分析をしていたのだった。ソーヤーに飛びかかった奴らはまともな戦闘訓練を受けていない。だが、ジュリエットだけは必要とあらばケイトを躊躇無く射殺したことだろう。ソーヤーは「チャンスが訪れたら、銃を奪い、脱出するつもりだ」と話す。
そんなソーヤーとケイトの様子をモニターを通して眺めている者がいた。ベンだ。
ちなみに、アザーズがソーヤーを「ジェイムズ」と呼ぶシーンがある。後になってケイトが理由を訊くと、ソーヤーは「それが俺の名前だからさ」と答える。なんだ、ケイトは知らなかったのかー。
あと、ソーヤーとケイトが作業しているところにアレックス(ダニエール・ルーソーの娘)がこっそり近付き、カール(前回、檻から脱出しようとして捕まり、どこかに連れ去られた男)の事を尋ねる。ダニエールとカールは恋人同士だったらしい。
そして、ジャックの話。
ベンは「私自身は生まれてからずっとこの島に住んでいるのだが、外世界とコンタクトを取る事は可能だ」とジャックに話す。ジャックが協力を誓うなら、家に帰してやろうというのだ。ベンは「君たちがこの島に到着してからの69日間に、外世界ではブッシュ大統領が再選し、クリストファー・リーヴが死去し…」と話す。しかし、「ボストン・レッドソックスがワールドシリーズで優勝した」というところで、ジャックが「よりによって、この俺にそんなデタラメを言うとはな」と笑い出す。
「レッドソックスは決してワールドシリーズで勝てない」というのが、ボストン地域出身のジャック…そして、父クリスチャンの口癖だった。レッドソックス・ファンにとって、それは自虐的ではあるが、ほとんど宇宙の真理ともいえる事実なのだ。それが勝っただなんて、有り得るものか。
ジャックは「どうせ、おまえらもこの島から出られないんだろう?」と決め付ける。すると、ベンは透明な仕切りの向こう側にTV(1960年代のものか?)を持って来させ、スイッチを入れさせる。その画面に映ったのはまさにレッドソックスがワールドシリーズ優勝を決めた瞬間のビデオだった。(観客席にベン・アフレックとジェニファー・ガーナーが映ってたりすると面白いのだが、さすがにそれはないようだ。)
これで、少なくとも、島が「現在」に存在することはほぼ確定的になった?
ところで、サンのお腹の中の子の父親はもしかしたらジェイなんだろうか?
また、ベンとジュリエットとコリーンは三角関係だったみたいだが、そのあたりはフラッシュバックで描かれるんだろうか?ベンの少年時代のフラッシュバックなんかも見てみたいなあ。
★名言・迷言集
【その1】
Ben: (ジュリエットがジャックにスープを作ってあげたと知って) You never made me soup.
【その2】
Ben: You know what's crazy, Jack? A week ago, you and I were exactly in the opposite situation. I was the one locked up and you were the one coming in for visits.
【その3】
Kate: Do you expect me to work in this dress?
Pickett: That's up to you. You can take it off if you want.
【その4】
Sawyer: Shot? What... no warnings?
Pickett: Shocked. I said, "shocked."
【その5】
Pickett: I see you slackin', you're gonna get shocked. I see you runnin', you're gonna get shocked. I see you touchin' each other, you're gonna get shocked. In fact, if I see you doin' anythin' to piss me off, you're gonna get shocked.
【その6】
Sawyer: Havin' fun yet, Freckles?
Kate: Quit staring at my ass.
Sawyer: Well, give me something else to stare at!
【その7】
Sawyer: You taste like strawberries.
Kate: You taste like fish biscuits.
【その8】
Jae: What's wrong?
Sun: What's wrong is I'm married.
Jae: Right. That.
【その9】
Sun: Why are you lying to me, Sayid?
Sayid: And what would you know about lying, Sun?
【その10】
Sayid: I'll take two of the Others hostage and kill the rest.
Sun: Two?
Sayid: One to make the other cooperate.
【その11】
Sayid: I'm fairly certain our friends have been captured. There are tracks all over the dock. They're fresh, as recent as yesterday.
Sun: You said this dock was abandoned!
Sayid: That would be part of the lying you mentioned.
【その12】
Sun: (サイードにジンのことで) He says... he knows I betrayed him.
【その13】
Sayid: Sun, if by chance they get passed us, there's another gun. It's inside the blue tarp beneath the galley counter.
Sun: If they get passed you, that means my husband is dead... and I won't care anymore.
Sayid: As I said, the gun is inside the tarp.
【その14】
Mr. Paik: (韓国語で) This man (ジェイのこと) has shamed me. You married my daughter, Jin. That makes you my son. My shame is your shame. I need you to restore our family's honor.
(おお、クリンゴンだぁ!)
【その15】
Jin: (ジェイに向かって韓国語で) You will leave this country! Do you understand me? You will leave and never come back. Start a new life. And if I hear you've returned... if I hear you have any contact at all, I will finish this. Am I clear? You don't exist.
【その16】
Colleen: (拳銃を構えるサンに向かって) Despite what you may think, I am not the enemy. We are not the enemy. But if you'll shoot me, that's exactly what we'll become.
【その17】
Ben: My name is Benjamin Lynus... and I have lived on this island my whole life.
【その18】
Ben: That's home, Jack. Right there on the other side of that glass. If you listen to me, if you trust me, if you do what I tell you when the time comes, I'll take you there. I will take you home.
まずはサンとジンのフラッシュバックから。
ガラスのバレリーナ像が落ちて割れる。サン(小学生の頃)は父に「誰がやったのだ?」と問われ、「メイド(家政婦/お手伝いさん)がやったの」と答える。父はサンの嘘を見抜き、「おまえがそう言えば、メイドをクビにしなければならない」と言うが、サンはそれでも「メイドがやった」と主張する。
ホテルの部屋。サンがジェイ・リーとベッドをともにしていた。2人は元々、嫌々ながら見合いした仲だった。その後、サンはジンと知り合って結婚したのだが、ジンがサンの父の言いなりになって悪事に手を染めているらしいことや、いつも帰宅が遅いことなどから、次第に心が離れ、アメリカに逃げようと思っていた。そこで、アメリカ留学経験のあるジェイから、こっそり英語のレッスンを受けていたのだが、先生と生徒の関係から男女の関係に発展してしまったのだ。
その時、ドアがノックされる。サンがここにいることは誰も知らないはずだった。ジェイが訝しがりながらドアを開けると、ホテルの従業員に案内されたサンの父がずかずかと入って来る。父はサンに「服を着ろ!」と命じる。
後日、サンの父がジンを呼びつける。そして、ジェイの写真を見せ、「この男は私に対して盗みを働き、恥をかかせてくれた。だから始末しろ」と命じる。その「盗まれたもの」が娘のサンであることは視聴者にはわかるが、ジンには敢えて言わない。ジンはいかに義父兼社長の命令とはいえ、人殺しだけはイヤだった。そこで、「会社を辞めさせて頂きます」と言って立ち去ろうとする。すると、サンの父は「おまえはサンの夫だ。つまり、私にとっては息子同然だ。私の恥はおまえの恥でもある。違うか?」と言いながら、ジンの肩に手を置く。(このシーンのセリフは全て韓国語で、英字幕が入るのだが、会話の内容がいかにもクリンゴン人っぽいので、『スタートレック』ファンは錯覚してしまう?)
ジンが帰宅し、サンが出迎える。ジンは(そんなに直接的な表現ではないけど)「君のお父さんから人殺しを命じられた」という事を伝える。サンは止めようとするが、ジンは「君のお父さんに『息子』と呼ばれたのは初めてだ。君との結婚生活を続けるためには従うしかない」と説明する。2人は口論になり、ジンは「これから実行する」と言って出て行く。
ジンはホテルに行き、ジェイの部屋(1516号室!)を訪れる。ジンは「俺がどういう理由でここに来たかわかるな!?」と言いながらジェイを殴る。ジェイはジンの顔を知っていたので、「サンの浮気を知った夫が怒ってやって来たのだ」と思い込む。ジンはそんなジェイの心の内を知らずに殴り続ける。そして、すっかり怯えているジェイに「このまま、この国を去るんだ。もし、戻って来たりしたら承知しないぞ」と言い聞かせて、部屋を去る。ジンとしてはどうにかしてジェイを殺さずにすむ方法を見つけたつもりだった。
ジンはホテルの前に停めておいた車に乗り込む。すると、上から人間が降ってきて、ジンの車の上に激突する。それはなんと、ジェイだった。ジェイは恐ろしさのあまり自殺したのだろうか?あるいはサンの父が他の刺客に殺させたのか?
寺(以前、サンとジンのフラッシュバックに出たのと同じ場所だろう)。ジェイの葬儀をサンが少し離れた所から見ている。サンはもしかすると、「ジンがジェイを突き落とした」と思っているのかもしれない。そこに、サンの父が現れる。サンを迎えに来たらしい。
現在。
第2シーズン最終話で、サイードは「マイケルがジャックたちを騙してアザーズに引き渡そうとしている」と推察し、デズモンドのヨットを使って海路から回り込む形でアザーズの集落に向かうことにした。漁村出身のジンが舵取りとして、サンがその通訳として、一緒に参加した。
さて…
アザーズの集落の近くの海上。サイードは船着場を示し、「とりあえず陸揚げして、もう1回火を焚いて、ジャックたちに合図を送ろう」と主張する。彼らは一度、のろしを焚いていたのだが、地形や角度から推定して、ジャックたちには見えないのかもしれない…というのだ。ジンは猛反対するが、サイードとサンに丸め込まれる形で、渋々承知する。(ジンがサンに対して、「サイードはおまえの夫じゃない!俺の言う事を聞け!」と怒るところが、亭主関白の空振りみたいで面白い。)
実はサイードは「ジャックたちはすでに捕まっているだろう」と悟っており、焚き火はアザーズたちをおびき寄せるための罠だった。サンはそれを途中で悟るが、サイードに「点火するまで、ジンを騙しておいてほしい」と頼まれる。サイードはアザーズを「2人だけ残して皆殺しにするつもり」なのだという。1人を人質にして、もう1人に隠れ家の場所を吐かせるというわけだ。
だが、ジンはサイードとサンの嘘を見抜いていた。彼の英語はサンたちが思っていたよりも上達していたのだ。結局、ジンとサイードが海辺の木の陰に隠れ、サンは「安全」なヨット内で待機することになる。
しかし、アザーズたちはサイードたちが陸揚げする前からヨットの存在を察知していた。ベンの命令を受けたコリーンに率いられた5~6人のグループがヨットに侵入する。サンはサイードがヨットに隠しておいてくれた拳銃でコリーンを射殺するが、他のアザーズたちに捕まりそうになり、かろうじて水に飛び込んで逃げる。だが、これで、ヨットはアザーズの手に落ちてしまった。(コリーンがサンに「あたしたちはあなたの敵じゃないわ。でも、あなたがあたしを撃てば、そうならざるを得なくなる」と警告したのだが…。)
ジンがサンを助けようとして水に飛び込むシーンは第1シーズン・フィナーレでウォルトがさらわれて、ソーヤーが撃たれたシーンを彷彿とさせる。
サイードはサンに「次はあなたのご主人(私はこの日本語は好きではないのだけど)の言う事に従うことにする…と伝えて下さい」と言う。
次はケイトとソーヤーの話。
朝。アザーズがケイトとソーヤーをそれぞれの檻から出し、作業場に連れて行く。ケイトの仕事は石の切掘で、ソーヤーの仕事はそれを所定の場所に運ぶことだ。一切の会話は禁止で、監視役のピケットという男の癇に障るようなことをすれば、スタンガンのような装置で電気ショックを食らわされることになる。だが、ソーヤーはケイトがワンピース姿で石を掘る様子を見て、スケベな表情を見せる。
昼間。ジュリエットが汗だくのソーヤーに微笑み、水筒を差し出す。ソーヤーはそれを受け取るが、水は飲まずに捨ててしまう。
ソーヤーは仕事を続けながら、ケイトをチラチラと見やるが、遂に見るだけでは飽き足らなくなり、ケイトの方に早足で歩み寄ったかと思うと、口づけをする。ケイトもそれに答える。それを見たアザーズたちが慌てて駆け寄り、ソーヤーにスタンガンを使おうとする。だが、ソーヤーは最初からそれを予測していたのか、うまく対抗して逆にライフルを奪ってしまう。
しかし、ジュリエットがケイトを人質に取って拳銃を向けていたため、ソーヤーは仕方なく降参する。ソーヤーとケイトはそれぞれの檻に連れ戻される。
ソーヤーはケイトに「おまえ、イチゴの味がするな」と言う。ケイトが「あんたはフィッシュビスケットの味ね」と切り返し、2人は笑う。つくづく、懲りない2人だ。(第1シーズンでキスした時はどんな味だったのかな?)
ソーヤーはケイトが石切斧を使っている姿を見て我慢できなくなったのだとおどけるが、実はアザーズたちの戦力分析をしていたのだった。ソーヤーに飛びかかった奴らはまともな戦闘訓練を受けていない。だが、ジュリエットだけは必要とあらばケイトを躊躇無く射殺したことだろう。ソーヤーは「チャンスが訪れたら、銃を奪い、脱出するつもりだ」と話す。
そんなソーヤーとケイトの様子をモニターを通して眺めている者がいた。ベンだ。
ちなみに、アザーズがソーヤーを「ジェイムズ」と呼ぶシーンがある。後になってケイトが理由を訊くと、ソーヤーは「それが俺の名前だからさ」と答える。なんだ、ケイトは知らなかったのかー。
あと、ソーヤーとケイトが作業しているところにアレックス(ダニエール・ルーソーの娘)がこっそり近付き、カール(前回、檻から脱出しようとして捕まり、どこかに連れ去られた男)の事を尋ねる。ダニエールとカールは恋人同士だったらしい。
そして、ジャックの話。
ベンは「私自身は生まれてからずっとこの島に住んでいるのだが、外世界とコンタクトを取る事は可能だ」とジャックに話す。ジャックが協力を誓うなら、家に帰してやろうというのだ。ベンは「君たちがこの島に到着してからの69日間に、外世界ではブッシュ大統領が再選し、クリストファー・リーヴが死去し…」と話す。しかし、「ボストン・レッドソックスがワールドシリーズで優勝した」というところで、ジャックが「よりによって、この俺にそんなデタラメを言うとはな」と笑い出す。
「レッドソックスは決してワールドシリーズで勝てない」というのが、ボストン地域出身のジャック…そして、父クリスチャンの口癖だった。レッドソックス・ファンにとって、それは自虐的ではあるが、ほとんど宇宙の真理ともいえる事実なのだ。それが勝っただなんて、有り得るものか。
ジャックは「どうせ、おまえらもこの島から出られないんだろう?」と決め付ける。すると、ベンは透明な仕切りの向こう側にTV(1960年代のものか?)を持って来させ、スイッチを入れさせる。その画面に映ったのはまさにレッドソックスがワールドシリーズ優勝を決めた瞬間のビデオだった。(観客席にベン・アフレックとジェニファー・ガーナーが映ってたりすると面白いのだが、さすがにそれはないようだ。)
これで、少なくとも、島が「現在」に存在することはほぼ確定的になった?
ところで、サンのお腹の中の子の父親はもしかしたらジェイなんだろうか?
また、ベンとジュリエットとコリーンは三角関係だったみたいだが、そのあたりはフラッシュバックで描かれるんだろうか?ベンの少年時代のフラッシュバックなんかも見てみたいなあ。
★名言・迷言集
【その1】
Ben: (ジュリエットがジャックにスープを作ってあげたと知って) You never made me soup.
【その2】
Ben: You know what's crazy, Jack? A week ago, you and I were exactly in the opposite situation. I was the one locked up and you were the one coming in for visits.
【その3】
Kate: Do you expect me to work in this dress?
Pickett: That's up to you. You can take it off if you want.
【その4】
Sawyer: Shot? What... no warnings?
Pickett: Shocked. I said, "shocked."
【その5】
Pickett: I see you slackin', you're gonna get shocked. I see you runnin', you're gonna get shocked. I see you touchin' each other, you're gonna get shocked. In fact, if I see you doin' anythin' to piss me off, you're gonna get shocked.
【その6】
Sawyer: Havin' fun yet, Freckles?
Kate: Quit staring at my ass.
Sawyer: Well, give me something else to stare at!
【その7】
Sawyer: You taste like strawberries.
Kate: You taste like fish biscuits.
【その8】
Jae: What's wrong?
Sun: What's wrong is I'm married.
Jae: Right. That.
【その9】
Sun: Why are you lying to me, Sayid?
Sayid: And what would you know about lying, Sun?
【その10】
Sayid: I'll take two of the Others hostage and kill the rest.
Sun: Two?
Sayid: One to make the other cooperate.
【その11】
Sayid: I'm fairly certain our friends have been captured. There are tracks all over the dock. They're fresh, as recent as yesterday.
Sun: You said this dock was abandoned!
Sayid: That would be part of the lying you mentioned.
【その12】
Sun: (サイードにジンのことで) He says... he knows I betrayed him.
【その13】
Sayid: Sun, if by chance they get passed us, there's another gun. It's inside the blue tarp beneath the galley counter.
Sun: If they get passed you, that means my husband is dead... and I won't care anymore.
Sayid: As I said, the gun is inside the tarp.
【その14】
Mr. Paik: (韓国語で) This man (ジェイのこと) has shamed me. You married my daughter, Jin. That makes you my son. My shame is your shame. I need you to restore our family's honor.
(おお、クリンゴンだぁ!)
【その15】
Jin: (ジェイに向かって韓国語で) You will leave this country! Do you understand me? You will leave and never come back. Start a new life. And if I hear you've returned... if I hear you have any contact at all, I will finish this. Am I clear? You don't exist.
【その16】
Colleen: (拳銃を構えるサンに向かって) Despite what you may think, I am not the enemy. We are not the enemy. But if you'll shoot me, that's exactly what we'll become.
【その17】
Ben: My name is Benjamin Lynus... and I have lived on this island my whole life.
【その18】
Ben: That's home, Jack. Right there on the other side of that glass. If you listen to me, if you trust me, if you do what I tell you when the time comes, I'll take you there. I will take you home.
それにしてもSayidはたくましいなあ。もし捕まえたら、イラク兵時代のあの拷問またやるんでしょうね。
Sunが銃を撃ったとき、島に来て表面を繕ってきた面々も少しずつその本性というか本能的な部分を見せ始めていくような展開になってきたのかなと、少し思いました。
サンはボートを操縦できるだけでなく、銃も撃てるという、意外な面を見せてくれましたね。