アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Smallville 6-6 "Fallout"

2006年11月08日 | TV: Smallville
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年11月2日】※ラップ歌手兼俳優のバウ・ワウがゲスト出演。

6週間前(『Dark Thursday』の直後)。カリフォルニア州オークランド市。2人のティーン…ラマーとヤンスが野外バスケットボールを楽しんでいると、空の一点が光り、いくつかの小さな光点が八方(六~七方?)に飛んだかと思うと、そのうちの1つが近くに落ちて来る。ラマーはヤンスが止めるのも聞かず、光点が落ちた場所を調べに行く。そこにはクレーターが出来ており、燃えていた。

突如、クレーターの中から大きな鳥のような魔物(バレン)が飛び出し、ラマーに乗り移る。ラマー(バレン)は少し遅れてやって来たヤンスに「カル・エルはどこだ?」と訊く。ヤンスが答えられないでいると、ラマー(バレン)は青紫色の熱光線でヤンスを消滅させてしまう。

現在。夜。グロル博士がレックス・ルーサーの車(ライセンス番号は「LEX III」)に乗り込む。中で待っていたのはラナ・ラングだ。レックスはいない。グロル博士は「ボックス」(ブレイニアックが遺した破片)と、それに関する研究データの全てが収められているというディスク等が入ったアタッシュケースをラナに手渡す。グロル博士によれば、レックス(&ライオネル?)が軍用のテストを始めたらしく、博士はこれ以上、関わりたくないらしい。

グロル博士がアタッシュケースを持って車に乗り込み、空身で出て来る様子を写真に撮っている者がいた。ジミー・オルセンだ。もっとも、ジミーは車の中にいるのがラナだとは知らない。

ケント農場の納屋。クロエ・サリヴァンとクラーク・ケントはゾーナーが落下したと思われる各地の衛星写真を見ている。クロエが調べたところ、オークランドの落下地点付近にいた2人の少年が行方不明になっているらしい。そして、何者かが各地の核発電工場を経由してオークランドからメトロポリスに向かっているようなのだ。

クロエがさらに調査を続けるために去った後、ラヤが現れる。クラークは「もう会えないと思っていた」と、再会を喜ぶ。自分と同種族の者がいない場所で育ったクラークにとって、たとえ養父母がどんなに愛してくれようとも、辛い毎日の連続だった。クラークの本当の気持ちをわかってくれる者はラヤしかいないのだ。

なお、ファントムゾーンでは歳を取らないため、ラヤはクリプトン星滅亡時の若さを保っている。つまり、クラークとは肉体的にほぼ同年齢なので、伴侶になる可能性もあるわけだけど、多分、長生きしないんだろうなあ。

デイリープラネット社。ジミーがグロル博士の写真をクロエに見せる。「博士が誰か(レックス?)に何か(非合法物?)を渡した」という特ダネだと得意になるジミーだったが、クロエは「でも、これだけじゃ、何の証拠にもならないわよ」と諭し、「ルーサー親子は危険だから、気をつけてね」と忠告する。

ジミーが去った後、ラマー(バレン)が現れ、「アーカイヴ(資料室)はどっちだ?」と尋ねる。クロエは「インターンの1人かな?」と思い、資料室の場所を教えてあげる。ラマー(バレン)は超高速で過去の記事のマイクロフィルムをスキャンし、カル・エルが関わっていたと思われる事件の記事を見つける。(図書館で調べても良さそうなもんだけど…。)

ルーサー邸。レックス・ルーサーはグロル博士が「ボックス」を持ち去ったという報告を受ける。そこにジミーが(クロエの紹介という形で)現れて例のグロル博士の写真を見せ、詰問する。レックスは質問には答えず、警備員たちにジミーを放り出すよう命じる。だが、ジミーは普通のカメラとは別に隠し持っていた小型カメラで机の上の書類を撮影する事に成功する。

レックスはラナに「夜中に車を出したそうだね?」と訊く。ラナは「急にアイスクリームが食べたくなって…」と嘘をつく。レックスは「チョコレート・ミントが好みだったよね?グロル博士の好みは何なのかな?」と言う。すると、ラナの顔色が変わる。レックスとしてはラナが裏で勝手な取引をしたり、レックスに対して嘘をついたりするのはもちろん困るわけだが、ラナに言わせれば、「あなたと同じレベルで行動する者がいるっていうのがイヤなんでしょう」というわけだ。ともかく、レックスは「ボックス」を要求する。

ケント農場周辺をクラークとラヤが競争し、タッチの差でクラークが勝つ。こんなに気持ち良く走り回ったのはいつ以来だろう?納屋に戻った2人はジョー・エルの話をする。ラヤは「ジョー・エルは地球がクリプトン星のように滅んでしまうのを防ぐために、たった1人の息子であるあなたを派遣したのよ」と言う。その情報はジョー・エルがクラークに課した「訓練」にも含まれているはずなのだが、クラークは実はまだ、その訓練を始めていないのだった。孤独の要塞が使えなくなってしまった今、その訓練もできなくなってしまった。ラヤは「自分の運命を受け入れなさい」と言う。

その時、ラマー(バレン)が現れ、クラークに熱光線を浴びせる。クラークは納屋の外に吹き飛ばされる。(つい最近、扉が飛ばされたばかりなのに、今度は壁が壊されちゃった。)

しかし、ラマー(バレン)の力は弱まって来ているらしく、ラヤに簡単に蹴り飛ばされてしまう。ラマー(バレン)は逃げる。

ラヤは「ファントム(クロエが言うところの「ゾーナー」)たちにとって、あなたの存在は伝説だったの。あなたはある者(多分、ラヤ自身だけ?)にとっては救世主、ある者にとってはジョー・エルへの恨みを晴らす復讐の標的として見られていたわ」と説明する。バレンの種族は他者や物質からエネルギーを吸収する事ができる強敵で、クリプトン星に来る前、自分の母星を滅ぼしてしまったのだという。ジョー・エルでさえ、彼をファントム・ゾーンに閉じ込めるのが精一杯だったのだ。そんなバレンに対抗できるのはジョー・エルのクリスタル(スーパーマンのロゴと同型&半透明&手の平サイズ)しかない。

デイリープラネット社。ジミーはルーサー邸で隠し撮りした書類の写真をクロエに見せる。クロエはそこに書(描)かれた物がクリプトン語のシンボル…つまり、ゾッドとブレイニアックが地球支配のために使おうとした兵器と関係あるのだと気付くが、ジミーにはそんな事は言えない。ジミーは「レックス・ルーサーはエジプト人と取引してるに違いない」と勝手に思い込み、目を輝かせる。

「編集長に話してみる」というジミーと入れ違いにクラークとラヤが現れる。クロエからジミーの写真を見せられた2人は「バレンがこの装置を手に入れたら、無限のエネルギーを得てしまうだろう」と、危機感を高める。

ルーサー邸。レックスが帰宅すると、「ボックス」が机の上に置いてある。ラナが持って来たのだ。だが、ラナは「ボックス」が地球破壊に繋がる兵器になり兼ねないと心配し、「あたしか、『ボックス』か、どちらかを選んで」と迫る。レックスはすぐに答えない。ラナが立ち去ろうとすると、ラマー(バレン)が入り口に立っていた。ラマー(バレン)は力が弱まっているとはいえ、地球人よりは遥かに強い。バレンはレックスを張り飛ばす。(レックスは先週のオリヴァー・クィーンとの対決に続き、これで2週連続、ガラスのテーブルの上に落とされた事になる。)

ラマー(バレン)は机の上の「ボックス」を掴む。すると、「ボックス」はラマー(バレン)の手の中に吸収される。

スモールヴィル病院。ラナとレックスにはラマー(バレン)がどうやって「ボックス」の事を知ったのか、見当がつかなかった。ラナは自分がレックスに疑われているのではないかと思ったが、レックスは「そんな事はない」と言う。

そこにクラークがやって来る。レックスがレントゲン撮影のために別室に行った後、クラークはラナにジミーが隠し撮りした「ボックス」の書類の写真を見せる。ラナは「これはもう破壊されたわ」と告げる。

クラークとラヤは孤独の要塞に行く。要塞はほぼ「死んだ」状態だったが、微かな信号を出すだけのエネルギーは残されている。その信号を発する事によって、バレンをおびき寄せようという作戦だ。ラヤによれば、クリプトン星では各家族に特有の信号があり、バレンもエル家の信号を知っているのだという。

ケント家。マーサ・ケントが帰宅すると、ラマー(バレン)が待っており、「カル・エルはどこだ?」と迫る。だが、マーサはクラーク(カル・エル)の居場所を知らない。てっきり、家にいるものだと思っていたのだ。ラマー(バレン)がマーサを殺そうとした時、エル家の信号が聞こえて来る。ラマー(バレン)はマーサをそのままにして立ち去る。

孤独の要塞。ラマー(バレン)が到着し、クラークに向かって熱光線を放つ。「ボックス」で補充したばかりなので強力だ。ラマー(バレン)はクラークを圧倒し、ラヤの腹部を熱光線で貫く。だが、クラークは最終的に「S」の紋章のクリスタルでバレンを吸い込む事に成功する。ラマーは気絶している。(バレンが抜けて生身になったラマーにとって、北極の寒さは応えるはず!?)

ラヤはクラークに、「S」クリスタルには要塞を復活させるのに十分なエネルギーが蓄えられた事を告げ、息を引き取る。(ああ、やっぱり死んじゃった。でも、こんなに早く死なせなくても良かったのに…。)

スモールヴィル病院。病室でラマーが目覚める。彼にはここ6ヶ月の記憶がなかった。クラークは「ここはカンザスなんだ。倒れていたのを見つけたから、病院に運び込んであげたんだよ」と説明する。(北極から担いで行くんなら世界中どこの病院でも良かったはずなのに、つい、何十回も来ている馴染みの病院に来てしまった!?あっ、例の洞穴に一番近い場所にしたという事なのかな?)

デイリープラネット社。ジミーはクロエに「あの取材がボツになっただけじゃなく、レックス・ルーサーの圧力でクビにされそうになったよ。どうにか地階で働かせてくれるように頼んで承知してもらったけど」と、打ちひしがれた表情で話す。クロエは「レックスが圧力をかけて来たっていう事はやっぱり、何かあったのよ。それを誇りに思いなさい」と励ます。(ジミーは前宣伝ではクロエの恋人という事になってたけど、どうやらコミック・リリーフに落ち着きそうな気配?)

ルーサー邸。レックスはラナが嘘(どの嘘だっけ?)をついた事を責める。すると、ラナは強張った顔で「これでお相子ね」と言う。ラナにとって、「ボックス」が破壊された事自体は良かったのだが、もし、そうでなかったら、「レックスはあたしではなく、『ボックス』を選択したのではないか?」という思いがどうしても捨てられないのだ。レックスはそれを否定するが、その本当の答はレックス自身にも永久にわからないだろう。

ケント家。クラークはラヤの死を悲しむ一方で…いや、ラヤの死を意味のある物にするためにも、「自分の運命を受け入れる事にした」と、マーサに語る。だが、ジョー・エルの「訓練」を受けるのはファントム・ゾーンの逃亡者たちを全て退治または捕獲してからだ。

真っ暗だった孤独の要塞が再び白く輝き出す。エネルギーが再充填され、甦ったのだ。


今回、オリヴァー・クィーンとロイス・レインとライオネル・ルーサーの出番はなし。


★名言・迷言集

【その1】
Yance: () No way, man. Don't go back there. Don't you ever watch movies?

【その2】
Baern: I'm back and now I'm Supersized.

【その3】
Baern: No way you gonna be dancing with the stars.

【その4】
Martha Kent: It looks like Krypton gave us more than one hero.

【その5】
Clark Kent: For the first time, I'm ready to stop running... from who I really am... from my destiny.


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2 コメント

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いつも (kenn)
2006-11-08 21:45:08
他のキャラクターが後にClarkが得るパワーをやっているのを見て、「あー、Supermanってあんなことしてたよね」って思い出します(今回はLamarの高速検索)。

Rayaが死んだのは僕も残念です。Kar-ElというよりClarkと分かり合ってきている感じがしていたので。まあLLシリーズの名前ではないのでこうなる予感はしていましたけど...もうちょっと出してよ。

Supermanを知っていながら今のLanaとLexを見ているとこの二人はなんだかなーといつも思います。
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ラヤ (ジョウ)
2006-11-09 07:28:20
kennさん、まあ、ラナとレックスの事は言いっこなしということで(苦笑)…と思っても言いたくなりますよね。特にレックスの場合、『Superman Returns』とのギャップに驚いた若手ファンも多いのでは?

ところで、ラヤには熱光線とかスーパーブレスとかいうのは無かったんでしょうかねぇ?もうちょっと開拓できそうなキャラだったのに、ホントに残念です。
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