アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Smallville 5-22 "Vessel"

2006年09月27日 | TV: Smallville
【アメリカ合衆国での初回放送 = 2006年5月11日】※第5シーズン最終話。これまでで一番凄いクリフハンガーだろう。(いつもながら)超ネタバレ。

朝のケント農場。クラークが馬小屋で仕事をしていると、空を大きな影が横切り、馬たちが騒ぎ出す。クラークは馬小屋の戸を閉める。

ルーサー邸。レックスとラナがソファで眠っている。先ほどケント農場を通り過ぎた巨大な影がルーサー邸上空に達した時、レックスが目覚める。レックスは突如、起き上がり、苦しそうに頭を抱える。驚いて起きたラナが呼んでも答えない。レックスは1人で外に飛び出す。

レックスが車を猛スピードで走らせている。ラナが自分の車でその後を追いながら携帯電話をかけるが、レックスには聞こえないようだ。頭がガンガンして仕方がないらしい。

やがて、レックスの車が荒野に到着し、レックスは車を出てフラフラと歩き出す。昨年、隕石群とともに謎の宇宙船が降りて来た場所だ。ラナはレックスを追って荒野に走り出る。すると、ミルトン・ファインがラナの後ろに現れ、「レックスの用意を整えているのだ」と言う。一体、レックスを何のためにどう用意しようというのだろうか?

突如、レックスは空中に停止していた透明の宇宙船に吸い込まれて消えてしまう。宇宙船は本来は黒色だが、透明になることができるのだ。ラナが振り返った時にはミルトン・ファインの姿も消えていた。レックスがいた辺りの地面には奇妙な記号らしきものが描かれている。

ライオネル・ルーサーがケント家を訪れる。ロイスが航空会社と電話で話している。ロイスはマーサ・ケント上院議員とともにワシントンDCで開催される教育会議に出かけることになっていたが、フライトが突然キャンセルされてしまった(または2人の航空券が取り消された)のである(ファイン博士の仕業か?)。ライオネルは「私のプライベート機をお使いなさい」と申し出る。マーサは最初、遠慮するが、結局、そのオファーを受け入れる。

ファイン博士がゾッドを解放しようとしている事を知ったクラーク・ケントは北極の『孤独の要塞』に行く。ジョー・エルによると、ミルトン・ファインは「Brain Interactive Construct」(略して「Brainiac」)と呼ばれる人工知能=黒い宇宙船の一部で、たとえ何体殺そうとも、ゾッドが生きている限り、無くならないという。だが、肉体を持たないゾッドが地球上で活動するためには「乗り物 (vessel)」となる人間が必要なので、その乗り物を殺せ…ということで、ジョー・エルはナイフをカル・エル(クラーク)に託す。

ケント農場の納屋。クラークを訪れて来たライオネルがナイフを見て、クリプトン製のものだと見抜く。クラークは事情を説明する。ライオネルは「人類を守るためなら、1人の人間を犠牲にすることも仕方がない」と言うが、クラークに「それがたとえ、自分の息子さんでも?」と訊かれ、愕然とする。ジョー・エルが言う「乗り物」とはレックスのことなのだ。ライオネルはレックスを探しに行く。

ライオネルが荒野に着くと、レックスが地面に横たわっていたが、間もなく起き上がる。2人は言い争いになり、レックスがライオネルの身体を突くと、ライオネルはそのまま空中を飛び、自分の車のフロント・ガラスに激突してしまう。ライオネルは顔等に怪我は負ったものの、命の別状はないようだ。レックスは自分の力に驚く。

クロエとクラークがゾッド対策を練る。ミルトン・ファインの策謀により、レックスはクラーク同様のスーパーパワーを手に入れた。クラークは「レックスを殺すしかない」と結論付ける。それをラナが立ち聞きしてしまう。

ルーサー邸に戻ったレックスは自分が新たに得たスーパーパワーの事をラナに告げ、手のひらを拳銃で撃ってみせる。ラナがレックスの手を開くと、そこには潰れた弾丸があるのみで、かすり傷さえ全くなかった。ラナはそれでもレックスに着いて行くと誓い、「クラークがあなたを殺そうとしてるわ」と伝える。レックスは「今夜、ルーサーコープの屋上で落ち合おう」と言って出かけて行く。

しばらくして、クラークがラナに「レックスはどこだ?」と訊く。ラナはクラークがどうやってレックスの身に起こった事を知ったのかを問い詰めるが、クラークは答に窮する。ラナはクラークの頑ななまでの秘密主義をあらためて思い知らされ、「あたしがそんなあなたを一時でも愛したなんて、信じられないわ!」と叫ぶ。一方、クラークは「ラナはレックスがスーパーパワーを得た事を知っても、レックスを受け入れ、愛し続けるつもり」だと悟り、愕然とする。(タイムラインが変わってしまったためにラナの記憶には残ってないが、クラークがラナに秘密を打ち明けた時だって、ラナはきちんと受け止めてくれたではないか。クラークも忘れちゃったのかな?)

ライオネルのプライベート機。ロイスから見れば、「ライオネルがマーサに気がある」というのは明白な事実だったが、マーサは「あくまでも、お友だち」だと主張する…いや、そう自分に言い聞かせてるのかもしれない。ロイスは「クラークがどう思うかが気になるだけなんじゃないですか?」と指摘する。

やがて、2人は飛行機が予定より1時間以上も遅れている事に気付く(ロイスは居眠りしてて、マーサは考え事をしてたので、すぐには気付かなかった)。スケジュール通りなら、今頃はワシントンDCの街中にいるはずだ。マーサは「よくある事よ」と言うが、「何かがおかしい」と思ったロイスは窓の外に目をやる。なんと、外に広がる景色は東海岸のコーストラインでも都会の街並みでもなく、雪山だった。ロイスは操縦席のドアを叩くが、反応がない。

ミルトン・ファインがコンピュータ・ウィルスを解き放つ。ウィルスはスモールヴィルからメトロポリスにかけて広がり、各地のコンピュータ・システムをダウンさせただけでなく、停電も起こしてしまう。これが世界中に広がるのも時間の問題だろう。(停電したら、ネットワークもダウンしちゃって、ウィルスもそこで止まってしまうのではないのか?仮にそうならないとしたら、インターネットを介して、逆にあっという間に世界中に広がるのではないか?)

クラークは混乱を極めるデイリープラネット社の地階オフィスに行き、クロエを見つける。その時、地上を走っていた車がコントロールを失い、地階に突っ込んで来るが、クラークが咄嗟に腕を伸ばして受け止め、クロエの命を救う。(このシーンの撮影はちょっと怖かったのでは?)

オフィス内にある全てのコンピュータ・モニターにはノイズしか映っていない…いや、よく見ると、クリプトンの言葉か記号が映っているようだ。

クラークはレックスを探しに行くことにする。クロエは「これでもう会えないかもしれないから…」と言ってクラークに口づけする。(やっぱり、まだ愛してたんだ!)

ケント農場の納屋(メトロポリスとスモールヴィルを行ったり来たりと忙しい)でクラークとレックスが対峙する。今や互角となった2人が取っ組み合っていると、ミルトン・ファインが現れ、クラークを嘲笑う。クラークはジョー・エルから授かったナイフをファインに投げつける。だが、それこそがファインの望んでいたことだったのだ。レックスとファインを真っ赤な光が貫いたかと思うと、その光は上空に待機していた黒い宇宙船にも届く。そして、ゾッドの精神がレックスの身体に宿る。ゾッドによれば、「レックスはすでに死んだ」という。(以前、ファイン博士が『孤独の要塞』に行った時、ナイフに何かの細工をしたらしい。)

レックス…いや、ゾッドはクラークに「私に協力しなければ、地球人類を滅ぼす」と迫るが、クラークは拒否する。すると、ゾッドはクラークを、先ほどまで自分が囚われていたファントム・ゾーンに閉じ込めてしまうのだった。

マーサとロイスが乗っているプライベート機では次第に空気が薄くなり、2人とも気絶してしまう。だが、パイロットはケロっとして操縦を続ける。そのパイロットは実はミルトン・ファインだったのだ(あちこちに出没して、忙しいこと)。ちなみに、メトロポリスはすでに夜なのだが、この飛行機が飛んでるあたりは昼間だ。どうして?北極にでも向かってるんだろうか?

メトロポリスでは暴動が起きていた。デイリープラネット社を後にしたクロエはライオネルのリムジン車を見つけて乗せてもらう。だが、暴徒が窓ガラスを破ってライオネルとクロエを引き摺り出す。

ラナがルーサーコープの屋上に着くと、暴動を眺めていたレックス(ゾッド)が振り向く。レックス(ゾッド)は必ずしもラナとの約束を守ったわけではなく、たまたまその場所にいただけかもしれない。レックスがゾッドに乗っ取られたことを知らないラナはレックスに着いて行く決心を新たにする。そして、2人は口づけを交わすのだった。(何も知らないとはいえ、ラナはとうとう、こんな所まで堕ちてしまったのか…。)

その間にも、コンピュータ・ウィルスの影響はどんどん広がって行き、ニューヨークやロサンジェルスでも暴動が起こっていた。

また、クラーク・ケントを閉じ込めたファントム・ゾーンのクリスタルはすでに大気圏外にあった。

第6シーズンにつづく…。


☆名言・迷言集

【その1】
Lex Luthor: You tried to warn me about Fine but I didn't listen.

Lionel Luthor: You never have. No matter what I've given you, the things you've always wanted were beyond your grasp. This time you've overreached yourself.

Lex Luthor: Did you come out here to lecture me or to help me?

Lionel Luthor: It's too late to do either, isn't it? You made a deal with the devil. He always comes to collect.

【その2】
Lionel Luthor: Clark, the real test of a hero is knowing when the greater good will be served by an evil act. To save the Earth, the cost of one life is the price that must be paid.

【その3】
Chloe Sullivan: Okay, I've heard of fathers demanding a lot of their sons, but asking you to commit a murder? That goes way beyond domineering dad.

【その4】
Lex Luthor: Ever since that day on the bridge, you've always seen yourself as my savior... the one thing that would pull me off the dark path I'd started. See, that's why you cling to the idea that there's still some good in me. You don't want to face the fact that you might have failed.

Clark Kent: Or maybe I just can't believe that someone would have so little willpower.

Lex Luthor: It's a little hard to compete with the iron willpower it takes to kill one of your best friends.

【その5】
Clark Kent: If you thought this friendship was so doomed from the beginning, then why did you fight so hard to keep it?
Lex Luthor: Because I wanted everything you had: the family; the inconspicuous life; the loyal girlfriend. Well, at least I walked away with the part you love the most.

【その6】
Chloe Sullivan: The entire city is shutting down. I mean it's like Y2K on acid.


最新の画像もっと見る