American Idol: S7フィナーレ 【前半】

『American Idol (アメリカン・アイドル)』の第7シーズンの優勝者が決定した。

優勝者を発表するだけなら1分で済むのだが、フィナーレは例年通り、2時間拡張版。実際には7分弱のオーバーランとなった。

...などとカタイ事は言わずに、この番組のフィナーレはシーズン総決算のイベント（お祭り）として楽しむのが良いだろう。

※全部が大文字になってるのは今シーズンのコンテスタント。

今回はトップ12人（男女6人ずつ）に加え、AI出身のCarrie UnderwoodやJordin Sparksら、そして豪華なゲスト歌手が次々と登場した。新作映画の出演者や『So You Think You Can Dance』のダンサーたちも出たほか、客席には他局の番組の出演者の顔もチラホラ見えた。昨年の準優勝者Blake Lewisも客席にいたが、残念ながら歌唱はなし。

余談だが、私のような西海岸地域の視聴者は「結果発表版の放送前／放送中はインターネットから遠ざかるべき」だとあらためて思い知らされた。実はDAVID ARCHULETA出演のCMを見て、すぐに当ブログに紹介記事を載せたのだが、その際、YouTubeでのコメント欄に何気なく目をやったら、なんと結果が書いてあったのだ。それは夜9:51頃の出来事だった。あと10分かそこら辛抱していれば良かったのに...。

閑話休題。

さて、司会のRyan Seacrestによると、この決勝戦ではこれまでの最高記録を2000万票以上も上回る約9750万票が投じられたという。ちなみに、火曜版の平均視聴者数は2607万人、水曜版は3060万人だった（ニールセン社の予備集計による）。

優勝者の得票率は56％。パーセンテージからいうと、これまでで一番の接戦らしいが、得票数では約1200万票の差があったことになる。
Ryanは「Rubenにも票が入りました」とジョーク。客席のRuben Studdard（第2シーズンの優勝者）がビックリした顔をする。そういえば、彼、売れてるんだろうか？

DAVID COOK（以下、「DC」）とDAVID ARCHULETA（以下、「DA」）のそれぞれの故郷（ミズーリ州カンザス・シティ＆ユタ州ソルトレイク市）から家族や友人やファンが声援を送る。マイクを握っているのはそれぞれMikalah GordonとMatt Rogers（ともにAI出身）。

トップ12が『Get Ready』を歌う。あらためて、「今年のコンテスタントは美形が多い」と思った。歌の方はというと、本番よりも上手くなってるのもいれば、そうでないのもいる？それにしても、振り付けをちゃんと覚える暇がトップ2にあったのだろうか？

そのトップ2のDCとDAが『Hero』をデュエットで歌うのだが、この2人のデュエットというのは合わないなあ。違うタイプの歌手だから…。

新作劇場映画『The Love Guru』（6/20全米公開予定）のGuru Pitka（Michael Myers）がコーチとして登場し、両DAVIDにアドバイスするのだが、内容はハチャメチャ。もちろん、ジョークなのだが、全然面白くないよぉ。Jim Carreyの時もつまらなかったけど、お願いだから、来シーズンは番組中に映画の宣伝をしないでほしい。

SYESHA MERCADOが特別ゲストのSealと『Waiting for You』をデュエット。これはなかなか良かった。

『The Love Guru』のプロモ映像。『オースティン・パワーズ』シリーズのミニ・ミー役の人が出てる。ん？Jessica Albaも出てるの？

JASON CASTROが『Hallelujah』を歌う。前回歌った時の方が良かったと思う。

「DAとDCだけのFordコマーシャルはどうなるかな？」と楽しみにしていたのだが、今季のこれまでのCMの舞台裏映像を編集したものだった。ちょっとガッカリ。でも、トップ12の笑顔がよく撮れていて微笑ましい。

続いて、DAとDCの両人にFordの新車がプレゼントされる。Ryan SeacrestがDAに「免許は持ってるよね？」と確認するところがウケた。

女性トップ6がDonna Summerの歌を歌い、続いて当人が登場して新曲『Stamp Your Feet』を披露。なんか、今季は昔の人気歌手が久々に新曲を出して、この番組で宣伝するというケースが目立つなあ。ところで、AMANDA OVERMYERは歌いにくそう。やがて、SYESHA MERCADOがDonna Summerの特製キラキラ・マイクで歌う。

いつの間にか、『So You Think You Can Dance』のダンサーに混じり、Ryan Seacrestもブレイクダンスの真似事をやっている。息切れして階段に腰を下ろすところがサイコー。

CARLY SMITHSONとMICHAEL JOHNSが『The Letter』をデュエット。「意外に早く落ちてしまったコンテスタント」同士の組み合わせだ。CARLYの夫が嫉妬するのではないかと思うほど息がピッタリ。

Jimmy Kimmelが「今日、ここに来た時に車をあずけたんだけど、Sanjayaにいくらチップをあげたら良いかなあ？」とジョーク。客席のSanjayaがゲラゲラ笑う。そういえば、彼は最近、何してるのかな？
続けて、「Paula Abdulは他の誰も気付かないような魅力を見出すのが得意だけど、どうやら、他の誰にも見えないパフォーマンスまで見ることができるようだ」とからかう。トップ4の回で、まだ1曲しか歌ってなかったJASON CASTROの2曲めの批評をしてしまった件のことだ。
そして、Simon Cowellの毒舌批評を繋ぎ合わせたビデオを披露。これ、アイデアとしては面白いが、出来は良くなかった。ちなみに、Simonの両親を「Rosemary and Satan Cowell」と呼んだのはつまり、Simonが「ローズマリーの赤ちゃん」だというジョーク。

トップ6がBryan Adamsの歌いを歌い、本人も登場。彼も古いスター歌手だが、Donna Summerと違って「久々の新曲」というのは無いらしい。

Jordin Sparks（昨シーズンの優勝者）がフロリダのディズニーワールドで来年1月にオープンするという体験版『American Idol』アトラクションを宣伝。ふぅん、そうなの。

DCがZZ Topとともに歌う。おお、まさにピッタリの組み合わせだ。

カンザス・シティからのDC応援風景をはさみ、BROOKE WHITEがGraham Nashとともに歌う。


(後半につづく)