アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Lost 3-3 "Further Instructions"

2006年10月24日 | TV: Lost
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年10月18日】※このエピソードは本来、第3シーズン第2話として放送されるはずだったが、どちらにしろ、両エピソードは同じ日(第2シーズン・フィナーレの翌日)という設定。

ジョン・ロックがジャングルの中で目覚める。(この番組の各シーズンは「目」のクローズアップから始まるので、このエピソードはハッチ付近にいるメンバーたちにとってのシーズン・プレミアだということか?)

藪の中で物音がする。動物だろうか?いや、デズモンドだ。しかも、素っ裸である。ロックは呼びかけようとするが、声が出ない。デズモンドはロックに気付かずにどこかに走り去って行く。ロックはまた、ミスター・エコーの血まみれの杖を見つける。

ビーチキャンプに戻ったロックはミスター・エコーが建てようとしている教会の所に木材を運ぶ。そこにチャーリーが現れ、なんだかんだと質問するが、ロックは喋れないため、なかなか意思が通じない。しかし、どうにか、「島と話したい」という事を伝えるのに成功する。

ロックは(作りたての)教会の脇に小さな小屋をこしらえ、チャーリーに外を見張ってもらいながら、中でペースト状の物(幻覚剤?)をなめ、トランス状態に入る。まるで、ロックとチャーリーの立場がこれまでと逆になってしまったようだ。

ふと気付くと、ブーン(髪型が以前と違うけど、幻影だから構わない?)が隣にいる。ロックは立ち上がろうとするが、脚が動かない。ブーンはロックを車椅子に乗せて押して行く。いつの間にか、2人はシドニー空港にいた。

チャーリーとクレアがアーロンを抱いて、楽しそうに笑っている。ジンとサンがサイードと言い争っている。オーシャニック航空のチェックイン・カウンターの係員はハーリーだ。ジャックとソーヤーとケイトがセキュリティ・チェックを受けている。保安員は偽ヘンリー・ゲイル(ベン)だ。エスカレーターを降りて来るパイロットはデズモンドだ。(それぞれのキャラの役割と組み合わせに意味があるようだ。)

ブーンによれば、この中の誰かが危険に巻き込まれており、ロックの助けを必要としているのだという。そして、それはロック自身の罪の償いも兼ねているらしい。(第2シーズン・フィナーレでハッチの内破に繋がってしまった一連の行動のことだろうか?) 

目が覚めたロックはミスター・エコーを救うため、ジャングルに戻ることにする。チャーリーが勝手に着いて来る。ロックは「私と一緒にいる人は不幸な目に合う傾向にある」と警告するが、チャーリーは耳を貸さない。やがて、2人はイノシシの死骸を見つける。ロックは「クマに仕留められたんだ。そのうち、残りを食べるために戻って来るだろう」と言う。チャーリーが「それって、北極熊のこと?それなら、ソーヤーが殺したよ」と言うと、ロックは「ソーヤーが殺したのは1匹だけで、クマは他にもいるんだ」と説明する。

ロックとチャーリーは内破したハッチの辺りでハーリーと遭遇する。ハーリーは「ジャックとソーヤーとケイトがアザーズに捕らえられた事を仲間に伝えるために釈放された」という事と、「偽ヘンリー・ゲイルがアザーズのリーダーらしい」という事を話す。

ロックとチャーリーが北極熊の足跡を追う一方、ハーリーはビーチキャンプに向かうが、途中で素っ裸のデズモンドを見つけ、バックパックに入れてあった予備のTシャツを貸してあげる。Tシャツはハーリーのサイズだから、デズモンドの腿のあたりまでを覆うことができる。デズモンドはハーリーに「ハッチの奥の電磁波発信装置(?)も破壊されたかもしれない」と話す。その時にデズモンドの服も全て吹っ飛んでしまったようだ。

デズモンドはさらに、「ロックがジャックたちを救いに行くはずだ」と言う。だが、ロックはハーリーにそんな事は言ってなかった。第一、ロックとデズモンドが別れた時点では2人ともジャックたちが囚われの身になった(なるだろう)事を知らなかったはずだ。デズモンドには予知能力でもあるんだろうか?(それにしても、ロックとデズモンドはハッチの内破をどうやって生き延びたの?)

ロックとチャーリーは北極熊の洞窟からエコーを救い出す。ロックはまだ意識を失ったままのエコーに、「自分が信じる心を失ったためにこんな事になってしまった」と詫びる。すると、エコーが目を開き、「ジャックとケイトとソーヤーを救え」と言ったかと思うと、またすぐに目を閉じてしまう。今のはもしかしたら、島からのメッセージだったのかもしれない。

ロックがチャーリーとともにエコーを担いでビーチキャンプに連れ帰るのと前後して、ハーリーとデズモンドも到着する。ロックは仲間たちに「ジャックとケイトとソーヤーを助けに行くつもりだ」と宣言する。それを聞いたハーリーは不思議そうにデズモンドの方を見やる。

ロックのフラッシュバック。ロック(まだ髪がある)が雨の中、小型トラックを運転していると、エディという青年がヒッチハイクをしていた。ロックは快くエディを乗せてあげ、自分が仲間たちとともに住んでいる桃農園に連れて行く。そこには様々な事情により、本来の家族と別れなければならなくなった者たちが家族同然に暮らしていた。そして、エディも新しい仲間として迎え入れられる。

6週間後、エディは「どうして、俺はまだグリーンハウスの中を見せてもらえないんですか?」とロックに訊く。エディはどうやら、ロックたちが地下テロリスト組織で、爆弾でも作ってるのだと思ってるらしい。それで、自分もその仲間に入れてくれというのである。ロックは「君、何か勘違いしてるみたいだね」というトーンで笑い、「リーダーたちに尋ねてみてあげよう」と答える。

ロックがグリーンハウスに入ると、リーダー格のマイクとジャンがマリファナを急いで箱に詰めていた。そう、彼らはマリファナを生産していたのだ。しかし、エディが潜入捜査官だという事実に気付き、逃げようとしているのである。ロックはマイクとジャンを押し止め、「私に任せて下さい」と言う。

ロックは何食わぬ顔でエディを狩りに誘う。そして、森の中で2人きりになると、ロックはエディに銃を向ける。エディは潜入捜査官であり、あの雨の日、わざわざロックを狙って待っていたのだと認める。エディはロックの「人のよさ」を最初から利用していたのだ。ロックが銃を構える中、エディは「あなたには人殺しはできません」と言ってゆっくりと去って行く。


今回、新レギュラーのニッキー(Kiele Sanchez)とパウロ(Rodrigo Santoro)がようやく登場。2人とも815便の生存者なのだが、何の脈略もなく、「ずっと、いたんだよ」という感じでいきなり出て来たせいか、違和感がある。

エディが着ているTシャツにGeronimo Jacksonという1970年代のバンドの『Magna Carta』というアルバムのジャケット画が描かれているが、これは第2シーズンでハーリーとチャーリーがハッチの中で見つけたLPレコードの1つでもある。

エディの身分証明書の番号に「4」と「8」と「23」が含まれている。


★名言・迷言集

【その1】
Charlie Pace: (声が出ないジョン・ロックのジェスチャーを読み取ろうとしながら) Talk to the trees? I heard they were good conversationalists.


【その2】
Charlie Pace: (ロックに) You're not taking drugs, are you? I only ask because there is a zero tolerance policy on the island and I wouldn't want you to have to punch yourself in the face.

【その3】
Charlie Pace: I know. I get it. You're going to go into your little magic hut... and I'm going to stand guard and make sure you don't devolve into a monkey.

【その4】
Boone: Hey, John, it's good to see you again.
John Locke: (喋ろうとするが声が出ない)
Boone: What's that, John?
John Locke: (口の形だけ) I'm sorry.
Boone: Oh, you're sorry. That's OK. I was the sacrifice the island demanded. Don't worry... you'll speak when you have something worth saying.

【その5】
John Locke: I'm gonna go on alone, Charlie. You go back to Claire.

Charlie Pace: Nah, I'll take my chances.
John Locke: You don't want to go with me, Charlie. Bad things happen to people who hang around with me.

【その6】
Charlie Pace: Hairspray? I hate to be the one to point this out to you, but... (と言いながら、ロックの頭を見やる)
John Locke: It's not for me.
(ロックは後のシーンで松明とヘアスプレーを使って北極熊を退散させる)

【その7】
Charlie Pace: You know, when I used to get high. I watched nature programs on the beam. Polar bears are meant to be quite clever... very clever. They are like the Einsteins of the bear community.

【その8】
Hugo "Hurley" Reyes: (藪の中でガサガサっと音がしたので) B... bear? Is that you?

【その9】
Desmond: Are you alone, brother?
Hugo "Hurley" Reyes: Huh? Yeah.
Desmond: (藪の中から素っ裸で登場)
Hugo "Hurley" Reyes: Wow, dude! I'm not alone.

【その10】
Hugo "Hurley" Reyes: So... like, the hatch... blew off your underwear?
Desmond: Fine! You want to discuss in great detail right now? Then let's do it! (と言いながら、素っ裸で向かって来る)
Hugo "Hurley" Reyes: No! No! That's fine.

【その11】
Boone: (ジョン・ロックに) I'm gonna help you find your way so you can bring the family back.

【その12】
John Locke: (食事前のお祈り) Thank you, Lord. Thank you for the food and the friends. And for me, thank you for helping me stop being so angry... and for helping me find a real family... because they're a hell of a lot better than the one I used to have... so let's eat.

【その13】
John Locke: I'm sorry... sorry I ever doubted you, sorry I gave up on my faith in the island. I messed up and now our people are captured. If I had just listened to you, if I had just let you keep pushing the button.... I could have gone with 'em... protected 'em. I could've saved 'em.
Mr. Eko: You can still protect them. You can still save them.
John Locke: I don't even know where they are.

Mr. Eko: You will find them. After all, you are a hunter, John.

【その14】
John Locke: Stop. Stop!
Eddie: I'm sorry, John, but you're not gonna shoot me. You're not a murderer. You're a good man. You're a farmer.
John Locke: Nope, not a farmer. I was a hunter. I'm a hunter.

【その15】
John Locke: (ビーチキャンプの仲間たちに向かって) I'm gonna find our friends. I don't know how yet, but I will. We're gonna find them, all of them. And then we're gonna bring them home.
Charlie Pace: (ジョン・ロックを見ながら、誰にともなく) Not a bad speech.
Hugo "Hurley" Reyes: Wow.

Charlie Pace: Wow what?
Hugo "Hurley" Reyes: I just got hit with, you know... (と言いながらデズモンドの方を見やり) ... deja vu.
Charlie Pace: OK... well, when that wears off, can you get bandages... from the kitchen?
Hugo "Hurley" Reyes: (頷く)

【その16】
Hugo "Hurley" Reyes: (デズモンドに) You're not going to turn into the Hulk now, are you?


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
LOST (JE)
2006-10-24 05:32:57
 長々とストーリーを書いていただきありがとうございます。ロスト第3シーズンを世界で最初に見れて羨ましいかぎりです。私はまだ第1シーズンも見てないんです。見たい・・・。
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どもです (tinker)
2006-10-25 10:32:36
上から落ちてきた棒って、エコの杖だったんですね。あぁ、そうか。私、神様がロックに指令を出してるんかと思いました。それにしてもあれだけの爆発、じゃなくて内破(知りませんでした~)で、パンツが吹き飛ばされるだけで済むって、マンガですよねまったく。ついでに頭がボーボーで、でっかいタンコブついてたらと想像してしまいました。
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dude... (kenn)
2006-10-26 00:01:52
Hurleyがやっとでてきてなんかうれしかったですね。それ以上にBooneが登場してびっくりしましたけど。



Jack達を救いにいけというのはたしかに、Ekoではなく島からのお告げだったのかな、と思いました。銃を撃てなくてhunterになりきれなかったLockeに、hunterなんだよと言ったくだりもそうです(上の14の後に13のシーンでした)。



すっかりとけこんでいたNikkiとPauloは僕も違和感ありました。
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レス♪ (ジョウ)
2006-10-26 02:16:53
tinkerさん、上から物が落ちて来るというのは『2001年宇宙の旅』か何かの冒頭シーン(原始時代)でもありましたよね。あと、CMでもコーラの瓶が落ちて来るというのがあったような…?今回出たエコーの杖には以前は書いてなかった事が書いてあったみたいなので、そのせいで違う物に見えたのかも?



kennさん、実は「ブーンが10/11放送分に登場する」っていう記事があったんですが、前回出なかったので、「ガセネタだったのかな?」と思ってました(笑)。でも、第2話と第3話が入れ替わったと知ってナットクです。



「hunter」と「farmer」の対比は今後も重要な要素として扱われそうな気がします。(『名言・迷言集』は必ずしも順番通りには書いてないんですけど、ご指摘ありがとうございます。)
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