アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Lost 3-4 "Every Man for Himself"

2006年11月01日 | TV: Lost
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年10月25日】※今回は第2シーズン第2話および同第3話の翌日のお話。なかなか先に進まない?(内容が濃いとも言える?)

ビーチキャンプ。クレアがアーロンをあやしていると、デズモンドがやって来て、「屋根を直してあげましょう」と言う。クレアは「どうして、今、屋根を直さないといけないのかしら?」と怪訝な顔をする。特に修復すべきような箇所も見当たらない。傍にいたチャーリーが「直す物があるんなら、おいらがやるよ」と言う。デズモンドが去った後、クレアが「今の、何だったの?」と訊くが、チャーリーにも訳がわからなかった。(デズモンドには予知能力があるようなのだが、チャーリーとクレアはそんな事は知らない。)

ハイドラ・ステーション。ジャックが「独房」でTVを見るともなく見ている。TVは強化ガラス(アクリル?)の壁の向こうに置いてあるので、チャンネルを替えたり、スイッチを切ったりする事ができない。そこにジュリエットが食事を持って来る。

ジャックが「ベンと話したい。彼がリーダーなんだろう?」と言うと、ジュリエットは「彼はリーダーじゃないわ。私たちは何でも協議して決めるのよ」と答える。ジャックはジュリエットとベンの間に溝を作ろうとしてるのだろうか?その時、ベンがジュリエットを呼びに来る。否応なしの命令口調だ。ジュリエットとしてはジャックの推察を肯定するのは嫌だったが、緊急事態らしいので、仕方なくベンに従う。

その緊急事態とはサンに撃たれたコリーンが担架で運ばれて来た事だった。

ピケットたちが檻の中で眠るケイトとソーヤーを起こす。今日も石の掘削作業を行わなければならないらしい。だが、ピケットの無線機にコリーンの件で連絡が入り、予定が変更になる。(ピケットとコリーンは夫婦らしい。)コリーンの担架が2つの檻の間を通り過ぎて行く。ソーヤーはケイトに「あいつを撃ったのは俺たちの仲間だ」と喜ぶ。つまり、助けが近くまで来ている可能性が高い。これで逃げられるかもしれない。

ソーヤーは水をわざと流しっ放しにし、檻の入り口の外に水溜りを作る。フィッシュ・ビスケットの機械と繋げて、水溜りに入った者を感電させて鍵を奪おうというのだ。ケイトが「あなた自身も感電しちゃうわよ」と指摘すると、ソーヤーは「俺はすでに経験済みだから、奴らの方が大きなショックを受けるだろう」と能天気に答える。

フラッシュバック。ソーヤーことジェイムズ・フォードは刑務所でマンソンという囚人と出会う(『Prison Break』のBGMが聞こえてきそう?)。マンソンは1000万ドルを盗んだらしいが、その金はまだ見つかってないため、看守が隠し場所をどうにかして聞き出そうとしている。ソーヤーはマンソンに「看守はきっと、あんたのカミさんを使って、あんたに圧力をかけて来るだろうぜ」と忠告する。

現在。ベンがソーヤーの檻の前に現れ、どういうつもりなのか、年齢と体重を訊く。ベンの足は水溜りの淵にあるが、まるでからかっているかのように、水に触れそうでなかなか触れない。ベンの足が遂に水溜りに触れた瞬間、ソーヤーはベンを羽交い絞めにし、電気を流そうとする。だが、何も起こらなかった。隠しカメラ&マイクでソーヤーの企みを知ったベンが電源を切らせておいたのだ。ベンは棒でソーヤーを殴り、気絶させる。

ソーヤーが目を覚ましたのはどこかの部屋の中だった。彼はテーブル(手術台?)に固定されている。アザーズはソーヤーの鳩尾(みぞおち)に長い針を刺す。ソーヤーは悲鳴を上げ、再び気を失う。(針を刺した若いアザーズが全然慣れてない様子なのが怖い。)

ジャックはソーヤーの悲鳴を聞く。古いインターコムだろうか、壁を伝う雨どいのパイプのような物の先端から、他の部屋の物音が…くぐもってはいるが、時折聞こえて来るのである。

ビーチキャンプ。パウロがゴルフスイングの練習をしているとデズモンドが現れ、ゴルフクラブを1本借りて行く。パウロが「あなた、ゴルファーなんですか?」と訊くと、デズモンドは「俺はスコットランド人なんだ」とだけ答える。(スコットランド人って、本当に皆、ゴルフをやるのかな?)


ソーヤーが再び覚醒する。ベンはウサギ(背に「8」の字が焼き付けられてある)が入った籠をソーヤーの胸の上で揺すぶり続けると、ウサギはやがて動かなくなる。心臓麻痺を起こしたのだろうか?ベンは「このウサギの心臓にペースメーカーを埋め込んでおいたんだ」と説明する。籠を揺すぶられてパニックに陥ったウサギの心拍がどんどん速くなり、遂にはペースメーカーが破裂したのだという。

ベンはソーヤーの胸の縫合痕を示し、「君の身体にもペースメーカーを入れておいた」と言う。腕のデジタル時計にソーヤーの心拍数が表示されている。喧嘩をしたり、脱出を企てて興奮したりすると心拍数が上がる。ベンは「君の年齢と体重から計算して、140位が限界だろう」と言う。だから、年齢と体重を訊いていたのだ(ソーヤーは35歳&180ポンドらしい)。125を過ぎたら警報が鳴るので、落ち着いて座る等して興奮を鎮めなければならない。そして、心拍数が限界を越えれば、ペースメーカーは破裂するという仕掛けだ。

ベンは「この事をケイトに喋ったりしたら、彼女の身体にも同じ装置を埋め込むからね」と言う。

ソーヤーは檻に連れ戻される。アザーズたちはバケツ一杯の水とスポンジをソーヤーに渡す。それで顔や身体を拭けというのだ。トム(第2シーズン・フィナーレで付け髭がバレた奴)がケイトに着替えを渡す。

ソーヤーはケイトが着替える様子をチラッ、チラッと窺う。すると、心拍数が上がり、腕時計の警報が鳴り出す。警報を聞いたケイトが不審がる。ソーヤーは腕時計なんて持ってなかったのに、一体、何があったんだろうか?だが、ソーヤーとしてはそれを説明するわけにはいかない。心拍数はますます上がり続ける。そろそろ限界だ。ソーヤーはバケツの水をかぶって頭を冷やす。


フラッシュバック。マンソンは面会に来た妻に隠し金の事を訊かれる。ソーヤーが忠告した通りだ。一方、ソーヤーを訪れたキャシディ(第2シーズンの『The Long Con』でソーヤーに騙された女性)が赤ん坊の写真を見せ、「あなたの娘よ。クレメンタインっていうの」と打ち明ける。ソーヤーは信じようとせず、面会室から飛び出す。

現在。ケイトが自分の檻を検分する。一番上まで行けば、どうにか外に出られそうだ。ソーヤーはケイトを止めようとする。ケイトは「さっき、脱走しようって言ったのはそっちじゃない!」とあきれる。

ジャックの独房。ジュリエットが戻って来て、ジャックの助けを求める。瀕死のコリーンを救うためだ。

ソーヤーとケイトの檻の周りで大きな警報が響き出したかと思うと、アザーズたちが顔に袋を被された男を連れて現れる。どこかに連れて行くようだ。ケイトはその男の腕の刺青を見て、ジャックだと気付く。ケイトとソーヤーはジャックの名前を叫び続けるが、警報にかき消されてしまい、ジャックには聞こえない。

ジャックが連れて行かれたのは医療設備のある建物の中だった。壁には数枚のX線写真が貼ってあるが、それはコリーンのものではないらしい。また、どうやら、ジュリエットはベンに無断でジャックを連れて来たようだが、どちらにしろ、手遅れで、コリーンの心臓は間もなく止まってしまう。ジャックはコリーンの胸を両手でリズミカルに押し続けるが、やはり無理だった。ジャックはコリーンの死亡時刻を告げようとして時計が無い事に気付き、我に返る。(でも、チャーリーやブーンの時よりは簡単にあきらめたみたい?)

ピケットは怒り狂いながら外に駆け出し、ソーヤーを檻から引き摺り出してケイトの檻に叩き付ける。そして、ソーヤーを殴りながら、ケイトに「こいつを愛してるか!?」と叫ぶ。ケイトはしばらく戸惑った後、遂に「愛してるわ!」と泣き叫ぶ。

フラッシュバック。マンソンがソーヤーに「あんたの言った通りだ。妻に隠し金を返せって言われたよ」と言い、「妻が金を見つけないうちに、あんたに動かしてもらいたい」と頼む。ソーヤーが「危な過ぎる」と断って立ち去ろうとすると、マンソンが後ろから呼び止めて懇願する。ソーヤーは「してやったり」という顔をしながら立ち止まる。


現在。ケイトが檻の内側を上り、最上部から外に出る事に成功する。ケイトはソーヤーも出してあげようとするが、ソーヤーは「1人で逃げろよ。まずは自分の事を考えるんだ。本当に俺を愛してるのなら、行ってくれ」と言う。自分が逃げられない理由を説明するわけにはいかない…少なくとも今は。まずはケイトに逃げてもらいたい。

ケイトは「あなたを愛してるって言ったのは、あれ以上殴られないようにするためよ。『生きるのは一緒、死ぬのは別々』(第2シーズンのエピソード名)ってね」と、自分の檻の中に戻りながら言うのだった。この様子をベンがモニターで眺めていた。

医療施設。コリーンが死んだ後、ジャックは手術台に手錠で繋がれていた。しばらくすると、ジュリエットが戻って来て、ジャックに「あたしは外科医じゃなくて、生殖医なの。もっと早くあなたを呼びに行けば良かったわ」と力なく言う。(ダーマ機関は遺伝子研究をしてたんだろうか?)

ジャックは「どちらにしろ、コリーンは手遅れだった」と言う。ジュリエットが「あたしの気持ちを思い遣ってくれてるの?」と訊くと、ジャックは「あんたの気持ちなんて、俺にはどうだっていい」と答える。(果たして本心なのか?)

ジャックは「X線写真は40歳位の男性のもので、脊髄に腫瘍がある」と見立てる。脊髄といえば、ジャックの専門分野だ。(ジュリエットはもしかすると、最初からX線写真をジャックに見せるつもりでここに連れて来たのか?)

ビーチキャンプ。デズモンドはゴルフクラブを使ってアンテナのような装置を作り上げていた。突如、嵐が巻き起こってクレアのテントの屋根を破壊する。また、雷がデズモンドの装置(避雷針?)に落ちる。クレアとチャーリーは驚く。デズモンドの避雷針がなければ、もっとヒドイ事になっていただろう。

夜中。ベンがソーヤーを叩き起こし、「散歩に行くぞ」と言う。

フラッシュバック。ソーヤーは看守の事務所に連れて行かれる。そこには連邦財務局のフリードマン捜査官が待っていた。ソーヤーはマンソンが盗んだ金の隠し場所を伝え、その引き換えに釈放してもらう。しかも、賞金付きだ。最初から、そういう取り決めになっていたのである。看守はソーヤーの「詐欺で刑務所送りになり、詐欺で釈放される」という皮肉さを指摘する。

フリードマン捜査官が賞金の送り先を尋ねると、ソーヤーは「アルバカーキー(ニューメキシコ州)にあるクレメンタイン・フィリップスの口座に入れてくれ。ただし、誰があげたのかはわからないようにしてほしい」と答える。(同名の別人の口座に送金しちゃったらどうするの?赤ん坊が銀行口座を持ってる可能性は低そうだし…。)

現在。ベンと数人のアザーズたちはソーヤーを連れて山をハイキングしている。すでに日は昇っている。アザーズたちの歩くペースは速い。それほど急坂ではないが、岩がゴロゴロした場所もあるし、手錠をかけられたソーヤーにとっては追い着くのがやっとだった。ほどなく、ソーヤーが息を切らし、腕時計の警報が鳴り出す。

ソーヤーは「俺を殺すためにわざわざ、こんな所まで連れて来たのかい?」と訊くが、ベンは「我々は人殺しではない」と答え、「我々が君の中に入れたのは『疑念』だけだ」と説明する。ペースメーカーなんて物は初めから無かったのである。ウサギも薬で眠らされただけだったのだ。

山の頂上に着くと、目の前には海があり、その向こうにもう1つの島があった。実はそちらの方がソーヤーたちが元々いた島で、今いる島は「アルカトラズ島の約2倍で、(周りを海に囲まれてるので)逃げようがない」のだという。それにしても、いつの間にこちらの島に来てたんだろうか?あっ、麻酔薬を撃たれたんだっけ…。(『ウルトラセブン』で、「気がついたら月の上にいて、地球を見下ろしていた」というシーンがあったのを思い出す。)

ベンは「詐欺師の尊敬を得るためにはこちらから騙してやるしかない。君はかなりの凄腕の詐欺師だ。でも、私たちの方が上手(うわて)なんだよ」とうそぶく。そして、ソーヤーは檻に連れ戻される。


★名言・迷言集

【その1】
Cassidy Phillips: Hello, Sawyer.
James "Sawyer" Ford: It's James Ford. And I know you know that 'cause you got it right when you pressed charges.

【その2】
Cassidy Phillips: I just thought you could write her a letter.
James "Sawyer" Ford: What the hell am I gonna write? "Dear Gugu Gaga...." She's a baby!

【その3】
Warden: Congratulations, Ford. You just lied and cheated your way out of prison. You're a free man.

【その4】
Danny Pickett: Time for work!
James "Sawyer" Ford: Sounding a little stuffy there, China Town. You need to blow your nose?
Danny Pickett: Just give me an excuse (to beat you up).
James "Sawyer" Ford: Thought I just did. What do I gotta do? Talk about your mother?

【その5】
Kate Austen: (コリーンが担架で運び込まれるのを見て) What happened?
James "Sawyer" Ford: We happened.
Kate Austen: What?
James "Sawyer" Ford: Been on this rock long enough to realize it ain't the business of shootin' each other. We did it. Our team.
Kate Austen: Are you smiling?!
James "Sawyer" Ford: Damn right I'm smiling... 'cause we just got our ticket outta here.

【その6】
Kate Austen: (着替え中、ソーヤーの腕時計の警報を聞きつけて) What's that?
James "Sawyer" Ford: It's just my watch. Its busted.
Kate Austen: When did you get a watch?
James "Sawyer" Ford: Look, I don't tell you everything! Just leave me alone, damn it. Put some clothes on!

【その7】
Kate Austen: (ソーヤーに) I don't know what they did to you, but I know you're scared enough to lie about it... and that scares me more than anything else that they have done to us before.

【その8】
Kate Austen: So... what about Jack?
James "Sawyer" Ford: What about him? We don't even know if he's here. Hell, we don't even know if he's alive! We gotta take care of us. It's every man for himself, Freckles.

【その9】
James "Sawyer" Ford: You gotta leave me!
Kate Austen: What?
James "Sawyer" Ford: Run!
Kate Austen: What did they do to you?
James "Sawyer" Ford: You gotta go! (腕時計の心拍数警報が鳴り出す。)
Kate Austen: What is that thing?!
James "Sawyer" Ford: Run! just go! It's every man for himself.
Kate Austen: Why didn't you fight back?! Tell me the truth for once in your life!
James "Sawyer" Ford: If you really love me, go.
Kate Austen: I only said that so he'd stop hitting you.
James "Sawyer" Ford: Run! Hurry!
Kate Austen: (檻の中に戻ることにする)
James "Sawyer" Ford: What the hell are you doin? Kate! Damn it, Freckles, go! Every man for himself!
Kate Austen: Live together, die alone.

【その10】
Benjamin Linus: The only way to gain a con man's respect is to con him. You're pretty good, Sawyer. But we're better.

【その11】
Jack Shephard: Should I talk to Benjamin?
Juliet: What?
Jack Shephard: Should I talk to Benjamin? Because I'm starting to think you're just the person who brings me my food.
Juliet: You can talk to him all you want, but he won't tell you anything.
Jack Shephard: You work for him.
Juliet: I don't work for him.
Jack Shephard: He's in charge.
Juliet: It doesn't work that way over here, Jack. We make decisions together.
Jack Shephard: Really?
Juliet: (頷く)
Jack Shephard: Because when I was holding that plate at your neck, he seemed happy to just let you die. I mean, it felt like he made that decision on his own.
Juliet: You don't know what you're talking about. I don't answer to him.
Benjamin Linus: (突然、部屋に入って来て) Juliet, I need you.
Juliet: Can it wait?
Benjamin Linus: The sub is back. We have a situation. So come with me now.
Juliet: (ベンの後に着いて行く)

【その12】
Juliet: I should have come to get you sooner.
Jack Shephard: It wouldn't have mattered. There wasn't any more that you could have done. She was dead before you put her on the table.
Juliet: Are... are you just saying that to make me feel better?
Jack Shephard: I don't. I don't care about making you feel better.

【その13】
Charlie Pace: If there's a problem, I'll fix it. I'm quite handy. I was building a church before Eko exploded it.

【その14】
Claire Littleton: (デズモンドに「屋根を直してあげましょう」と言われた後で) What was all that about?
Charlie Pace: I don't know. We're gonna have to give that guy another button to push.

【その15】
Desmond: Hey, you might want to... um... square your shoulder a bit more.
Paulo: You play golf?
Desmond: I'm Scottish. Cheers!


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2 コメント

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ははははは (tinker)
2006-11-01 13:30:10
ウルトラセブンはウケました。円谷プロの方がJJよりもスケールがちがいますね~w。デズモンドのアレは避雷針だったのか。私は、あのアンテナでなにかと交信するとか、またはあそこからで電気を吸い取って(?)摩訶不思議なものをつくるんかなとか、その先を想像していましたよ。そうかそうか。
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まだそんな日数なの? (伊藤正一)
2006-11-04 17:20:00
展開が遅いですねえ。主要キャストの過去をちょっとずつ明かしていくのも、視聴者を引っ張る作戦とはいえ、いささか食傷気味です(ぼくはまだ第1シーズン途中までしか見てませんが)。ところでハーリーと、マイケルとウォーリーの親子の過去には、なにもないんでしょうか?それとブーンとシャノンって、ホントに兄妹なの?
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