アメリカに暮らす

アメリカのTV番組や日常生活等について綴ります。ニュースのネタバレ度は弱~中、エピガイのネタバレ度は強です。

Lost 3-6 "I Do"

2006年11月10日 | TV: Lost
【アメリカ合衆国での初回放送日 = 2006年11月8日】※秋のフィナーレ。続きは3ヶ月後に再開(え!?)。タイトルは結婚式での誓いの言葉を指す。

まずはケイトのフラッシュバックより。

ケイトはホテルの部屋に入り、引き出しから花嫁衣裳のヴェールを出す。その時、ドアが叩かれる。警察らしい。強盗か何かの犯人を探して、1つ1つの部屋を当たっているのだという。ケイトがドアを開けるのを嫌がると、警官は「それなら、ドアを破るしかない」と言う。だが、その警察官は実はケイト(当時は「モニカ」という偽名を使っていた)の婚約者、ケヴィンだった。

結婚式当日。ケヴィンの母が「これは祖母から母、そして母から私に受け継がれたものなの。あたしも自分の娘にあげるつもりだったんだけど、男の子ばっかり4人も生まれちゃって…」と言いながら、モニカ(ケイト)にネックレスをプレゼントする。モニカ(ケイト)は喜び、それを身に着けて結婚式にのぞむ。ケヴィンとモニカは幸せを絵に描いたようなカップルだった。

ある雨の日、ケイトはスーパーマーケットで夕飯のおかずを買った後、公衆電話(会社名は「Palmetto Telephones」→Palmettoは南カロライナ州の地名)から連邦マーシャルのエドワード・マーズ捜査官に電話をかける。「もうあたしを追うのをやめてほしい。今は愛する人と幸せに暮らしてるんです」と懇願するケイトに、エドワードは「君がその場所に落ち着くというのなら見逃してあげよう。でも、そうならないだろう事は君自身もわかってるだろう?」と答える。

ある日、ケイトは妊娠テストキットで妊娠(それとも流産?緑色の線が浮かび上がってるんだんけど?)を悟る。(第2シーズンでサンに「妊娠テストキットを使った事ある?」と訊かれて、「あるわ」と言ってたよね。)ケイトが居間に戻ると、ケヴィンが「モニカ、半年前から約束してたコスタ・リカへの新婚旅行のチケットだよ」と言ってオーシャニック航空の2枚の航空券を見せる。
ケイトは「あたしの名前はモニカじゃないの」と打ち明ける。その時、ケヴィンの意識が遠のき始める。

ケイトは涙声で「ごめんなさい、薬を飲ませたのよ。そうしないと、あなたもグルだって思われるから。あなたはあたしの事でいろいろと訊かれる事になるわ」と言う。ケヴィンが意識を失うと、ケイトは義母からもらったネックレスを外し、ケヴィンの手に握らせる。(そういえば、ケイトはソーヤーに「夫を殺した」というような事を言ってたけど、ケヴィンはこのまま死んでしまったんだろうか?)

現在。ハイドラ・ステーション。ジャックはベンのレントゲン写真等をチェックし、「あと1週間位の命しかない」と宣告する。もう、ほとんど手遅れらしい。ベンは「わかった。すぐに手術してくれたまえ」と決断する。だが、ジャックは「誰が手術をしてやるって言った?ただ、あんたがどうやって死ぬのかを教えてやっただけだ」と言う。第一、ジャックがベンの手術を成功させたからといって、解放してくれる保障は何もないのだ。

パール・ステーション付近のジャングルの中。ロックはミスター・エコーの死体を見下ろしながら、「野生動物…熊にでもやられたんだろう」と仲間たち(ニッキー、パウロ、デズモンド、サイード)に話す。そして、「ビーチキャンプではなく、この場に埋葬しよう」と主張し、「私がキャンプに戻って、道具を取って来る」と言う。すると、サイードが「1人では危険だ」と言って同行する。

2人きりになると、サイードは「エコーは本当はどうやって死んだんだと思ってるんですか?」と訊く。ロックは「キャンプの皆が『モンスター』と呼んでる奴(島の意思?)に殺されたんだ。ちゃんとした理由があるはずだが、今のところ、私にもそれが何なのかはわからない」と答える。

石切り場。ケイトとソーヤーたちが作業をしていると、警報が鳴り響く。アレックスがパチンコで小石を飛ばしながら暴れ込んで来たのだ。アレックスは恋人を殺されたらしく、ケイトに「あなたのソーヤーも殺されるに決まってるわ!」と忠告する。だが、アレックスは結局、アザーズたちに取り押さえられ、どこかに連れ去られて行く。

ジュリエットが布袋をケイトに渡し、「これを被ってくれる?」と言う。そうしなければ、ソーヤーが死ぬ事になるのだという。実際、ダニー・ピケットが妻のコリーンをオーシャニック航空815便の生存者に殺された事を恨みに思っており、隙あらばソーヤーを殺しかねない気配だ。ケイトは袋を被る。

ケイトが連れて行かれたのはジャックの独房だった。ガラス(アクリル?)の仕切りを挟み、2人はお互いの無事を確かめ合う。そして、ケイトは「彼らが言ってる事をやってあげてほしい」と頼む。そうしないと、ソーヤーが殺される事になるからだ。しかし、ジャックは拒否する。その様子をベンとジュリエットがモニターを通して見ていた。

ケイトは再び袋を被らされ、檻に連れ戻される。アザーズたちが去った後、ケイトは檻をよじ登って外に出、ソーヤーの檻の鍵を手近の石で叩く。一緒に逃げようというのだ。

ソーヤーの檻の鍵は簡単に外れたが(簡単すぎる!?)、ソーヤーは「おまえ1人で逃げろ」と言う。ケイトが問い詰めると、ソーヤーは「実はここは別の島なんだ。アルカトラズみたいな所で、向こうの島との間には2マイル位の間隔がある。ボートでもなきゃ逃げられっこないんだよ」と明かす。ケイトが「どうして、そんな大切な事を教えてくれなかったのよ?」と怒ると、ソーヤーは「おまえに望みを持っていてほしかったからだ」と言う。

ケイトとソーヤーは檻の中でキスを交わし、お互いの服を脱がせる。(エッチ・シーンそのものは省略。)

ジャックの独房。インターコムから声が聞こえて来る。ジャックが「誰だ?」と訊くが、相手はそれには答えず、「ドアを開けろ」と言う。ジャックがドアのハンドルを動かすと、なんと、ドアが開くのだった。ジャックは廊下に出て歩き回る。やがて、武器庫を見つけ、拳銃を拝借する。

そして、近くの扉を開けると、その部屋の壁には古い型のTVモニターがいくつか並んでおり、画面にはステーションのあちこちが映っていた。ソーヤーとケイトが抱き合って寝そべっている姿も見える。ジャックは「ケイトはやはり、ソーヤーを愛してるんだ」と悟り、呆然とする。

そこにベンが入って来る。ジャックは「手術をしてあげよう。明日一番だ。必ず治してやるよ」と言い、その条件として「俺をこの島から解放すると約束してくれ」と迫る。ベンは「約束する」と言う。(ジャックとしては「アメリカに帰らせてくれ」という意味で言ったのだろうが、ベンとしては「隣の島に帰してやるだけでも約束を破った事にはならない」と思ってるのかも?)

パール・ステーション付近。ロックたちはエコーを埋葬する。ロックは弔辞を兼ね、エコーが自分の信心を取り戻させてくれた事を感謝する。その時、ロックは墓標として持って来たエコーの杖に「目を上げて北を見ろ」というメッセージが彫ってあるのに気付く。(もう1つの島の事なのかな?)

ハイドラ・ステーションの手術室。ジャックはベンに麻酔をかけ、手術を始める(腫瘍の位置は首のあたりだと私は思ってたのだが、実はどうやら、腰のあたりらしい)。ジュリエット他、数人が助手をつとめる(手術衣の胸にはダーマのロゴが…!)。ピケットは1人の仲間とともに出かけて行く。どうやら、ソーヤーの檻に向かっているらしい。トムは仕切り窓の向こうから手術を眺めている。

ハイドラ・ステーションの外。今日は土砂降りだ。ピケットともう1人の男がソーヤーの檻に現れ、一緒に寝ているソーヤーとケイトを叩き起こし、それぞれに拳銃を向ける。ソーヤーは抵抗するが、ケイトに向けられている拳銃を見て観念する。

ピケットが拳銃を向けたままソーヤーを檻の外に引き摺り出す。このまま殺してしまうつもりなのだ。

手術室。突如、ベンの心音(?)が乱れ、警報が鳴り始める。ジャックは「たった今、ベンの腎臓にメスを入れた。1時間以内に縫合しなければ死ぬ事になる」と言い、トムに「無線でピケットを呼び出せ」と要求する。(あのヒゲもじゃで強面だったトムが慌てているところが面白い。)

ピケットが今にもソーヤーを撃とうという時、無線連絡が入る。トムからだ。「ケイトに無線機を渡さなければベンが死ぬ事になる」のだという。ピケットはトムの声とともに「ピー、ピー、ピー」という警報が聞こえて来る事から状況を悟り、無線機をケイトに渡す。

ジャックは無線機をトムから受け取り、ケイトに「ソーヤーと一緒に逃げろ」と言い、「最初にビーチで出会った日、君が俺の傷口を縫ってくれた時に俺が話したストーリーを覚えているかい?」と訊く。ケイトは「覚えてるわ」と言う。(はて、何の話だったっけ?DVDをチェックしなきゃ。)

ジャックは「約1時間の時間稼ぎができるから、その間に行けるところまで行け。安全な場所に着いたら、そのストーリーを俺に話してくれ」とケイトに指示する。そして、アザーズたちに「もし、1時間経ってもケイトから連絡がなかったら、彼女に何かがあったと見做し、ベンを殺す」と告げる。

(この会話中、ケイトは涙声で「あなたなしでは逃げない」とジャックに言うのだが、彼女は本当はソーヤーよりもジャックを愛してるんだろうか?)


あとは約3ヵ月後(2/7)までおあずけだが、来週から始まる新番組『Day Break』の中で毎週、『Lost』の先取り情報を流すという。(そんなの卑怯だよねぇ?)

予告編。2/7(水)再開。16話連続。再放送は無し…1話も。(最後のこれには笑った。)

ところで、グッドウィンとイーサンが作った拉致者リスト(ピケットいわく「Jacob's list」)の中にジャックは含まれてなかったらしい。

ジェイコブという奴がアザーズの本当のリーダーか?

今回、(おそらく)初めて、ケイトがソーヤーを「ジェイムズ」と呼ぶ。

ケヴィンのセリフに「Tampa(フロリダ州タンパ市)がどうとか」というのがある。

「ハイドラ・ステーション」は原語では「The Hydra Station」。「Hydra」というのはギリシャ神話でヘラクレスが退治する多頭モンスター(日本神話のヤマタノオロチみたいな奴)で、日本語表記は「ヒドラ」または「ヒュードラ」が一般的だが、ここでは英語の発音をカタカナに置き換えてある。また、「Hydra」は天文学では「うみへび座」(88星座中、最大)を指す。


★名言・迷言集

【その1】
Kate Austen: Hey.
James "Sawyer" Ford: Hey yourself.
(映画『To Kill a Mockingbird』のセリフからか?)

【その2】
Alexandra "Alex" Rousseau: (ケイトに) Whatever they say, don't believe them! They're gonna kill your boyfriend just like they killed mine!

【その3】
James "Sawyer" Ford: (ケイトに) So... how was your day, honey?

【その4】
James "Sawyer" Ford: (ケイトに) I love you, too.

【その5】
John Locke: There have been one too many funerals lately.

【その6】
Benjamin Linus: (早急な手術が必要だと聞かされて) Okay, let's do it.
Jack Shephard: You misunderstood what I said. I didn't say I was gonna do it. I just wanted you to know how you are going to die.

【その7】
Benjamin Linus: (手術を拒否されて) Well, Jack, I'm very disappointed in your decision.
Jack Shephard: Well, Ben, at least you won't have to be disappointed for very long!

【その8】
Jack Shephard: I need to get the hell off this island.

【その9】
Benjamin Linus: (麻酔で眠りに落ちる直前) See you on the other side.
(ジュリエットに対して言ったのか、あるいはジャックに対して言ったのか?どちらにしろ意味不明。)


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7 コメント

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Kateは... (kenn)
2006-11-10 21:04:15
妊娠してないとわかったからこのタイミングで別れようと思ったんじゃないですか。Kateは実父のみならず夫まで殺したんでしたっけ...?

たしかJackは「初めて手術したときに患者のどこかを切っちゃったけど、なんとか縫合したよ」みたいなことを言ってKateを落ち着かせようとしてたはずです。うまく逃げられたらBenもなんとか縫合してやろう、ってことなんでしょうか。

Kateの思い、Jacobの存在、そして"See you on the other side."3ヶ月のブランク前にしてはやや物足りない気がしました。小出しにするなんて、やっぱりこの終わり方じゃ興味を引きとめ切れないって思ったのかなあ。どうなんだろ。
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わたしもみましたー (tinker)
2006-11-11 16:32:03
ケイトとソイヤーって檻が似合うカップルだなぁと思いました。檻プレイが流行りそうとか思ったりして。はぁ、とりあえず2月までお休みかぁ。このドラマは好きなんだけど、いつもいらいらさせられて腹が立つという愛憎に囚われてしまうので、とうぶんはラクできるとほっとしています。
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小休止 (ジョウ)
2006-11-14 02:09:52
kennさん、やはり、「妊娠してない」という解釈が良さそうですね。「妊娠してる」場合には赤い線が出るっていうのは知ってるんですが、「妊娠してない」場合には何も出ないと思ってたので、混乱しちゃいました。ケイトはテストをする前に「これでもし、妊娠してなかったら、別れよう」と決めてたんでしょうか?(でも、それだと、「彼に睡眠薬を飲ませたのはいつだったの?」という疑問が残るんですが…。)

あ…ジャックとケイトの初会話は縫合の話でしたか。すっかり、忘れてました。

ベンのセリフですが、デズモンドがジャックと初めて会った時(フラッシュバック)の別れ際に「See you in another life.」って言ってたのを思い出しました。それと関係あるかも?もしかしたら、フラッシュバック→現在(?)→もう1つの舞台(時間?場所?)というように進む仕掛けになってたりして!?

tinkerさん、『Lost』はエピガイを書くのが結構シンドイですから(苦笑)、私もちょっとラクできるなあって思ってます。もう少ししたら、『Prison Break』も『Jericho』も小休止ですしねー。
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Monica (kenn)
2006-11-14 10:43:38
Kateは結果を見た後、ジュースを2つ持って彼のところに行ったので、そのときかなと思いました。だとしたら、えらい即効性ですが。

この小休止でとりためた(とりためてもらった)分が見れそうです。
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ジュース (ジョウ)
2006-11-16 04:10:01
kennさん、あ…ジュースを持ってったんでしたっけ。それなら、辻褄が合いますね(即効性の問題は別として)。ありがとうございます。

私も番組によっては昨シーズンのビデオがまだたまってますので、年内には追い着きたいと思ってます。
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Unknown (モリー)
2007-07-10 00:21:59
このあと小休止だったんですか。
コンスタントに毎週放送があることは日本のほうが視聴環境はいいんですね。

エピソードのほうですが、エコーの杖に刻んであった文字が明らかになりましたね。この島の手掛かりがあるかもと思ったりして気になっていたのです。
意味深ですよね。
ケイトはソーヤーよりジャックを?
ケイトはソーヤーとのほうが気が合いそうですけどね。
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放送形態 (ジョウ)
2007-07-10 01:08:53
モリーさん、アメリカのTV番組は一般的に再放送や特番が時々混ざるようになってますけど、『Lost』のような続き物でそれをやると視聴者が極端に嫌がると、今さら認識されたんです。でも、その認識は中途半端なもので(苦笑)、結局、「シーズン途中で3ヶ月も休むな!」とヒンシュクを買い、『Lost』だけでなく、同じような事をした他番組も視聴率が下がってしまいました。

そういうわけで、来シーズンは『24』式で、秋は1話も放送せず、ミッドシーズンから全話連続放送となります。つまり、9ヶ月も待たされるんです。ううむ...。

ケイトとソーヤーは不良の似た者同士という感じですよね。でも、だからこそ、真面目なジャックに惹かれるのかも?
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