※10/21(日)--- 第1日
午後6時頃。息子の野球の試合が終わって立ち上がり、振り向くと、空に黒い煙が上っているのが見える。
「あ、火事だ!」
「あれ、うちの方じゃないかしら?」
「そんなこと、言わないでよ」
...と、今まで子どもたちに拍手と歓声を送っていた親たちの顔が曇る。
私と妻と息子も「まさか」と顔を見合わせながら車に乗り、家を目指す。
万が一のことを考えると、運転も慎重になる。
もし...もし、私たちの家がすでに燃えているようなら、急いで帰っても仕方がない。
途中、消防車や救急車と遭遇するかもしれないし、帰り道そのものが封鎖されている可能性もあるから、たとえ気は急いても...いや、気が急いているからこそ、安全運転をすべきだろう。
数年前、3軒隣の家が火事になった時のことを思い出す。
息子の水泳教室からの帰り道、やはり我が家の方から煙が見え、「うちの方かな?」と話していたら、消防車とパトカーの群が追い越して行き、家の近くまで来た時にはすでに道が封鎖されていた。
あの時、火事の規模は1軒+隣の家の壁が焦げただけで済んだが、家の中で昼寝をしていた16歳の少女が眠ったまま死んでしまった。
外からはあまり大きな被害があるようには見えなかったのだが、キッチンのガス漏れが原因で1階の内部が爆発し、2階の寝室で眠っていた少女が一酸化炭素中毒で亡くなったらしい。
そんな事を思い出しながら運転していると、少しずつ、家が近付いて来る。
だが、煙は家よりももっと遠い場所から上っていた。
とりあえず、火事は私たちの家からはだいぶ離れているようだ。
でも、折しも、強風警報が出たばかりである。風速80マイルのサンタアナ風が吹くだろうという予報だから、安心はできない。
しかも、今年は例年よりも雨量が少なく、乾燥しており、さらに悪いことに、ここ数日は10月では珍しく、華氏90℃前後の暑さである。
帰宅後、TVのローカル・ニュースをチェックする。
今日はカリフォルニア州南部のあちこちで火災が発生していた。マリブ、サン・バナディノ、サンディエゴ...そして、ここオレンジ郡。
オレンジ郡の火事はアーヴァイン市の東部にあるサンティアゴ・キャニオンで午後6時頃に発生したという。ちょうど、息子の野球が終わる直前だったわけだ。
サンティアゴ・キャニオンといえば、私たちが住むサドルバック地域の裏山ともいえる場所だ。
ほんの数ヶ月前、バーベキュー・パーティーに招待してくれたリトルリーグのコーチの家も同キャニオン内にある。大丈夫だろうか?
また、アーヴァイン市の東部には義妹が夫と幼い娘とともに住んでいる。結局、その夜、火事は彼女たちの家にかなり近い場所で起こっているため、ロサンジェルス郡に住む義兄の家に避難することになった。
私たちはTVのニュースはもちろんのこと、Orange County Fire Authorityの公式発表、地元新聞のサイト等で、火事の規模、進行方向、道路閉鎖状況等をマメにチェックしながら、避難しなければならない場合に備え、必要最小限のものを車に積んで行く。
現金、カード類、パスポート、重要書類、貸し金庫の鍵、保存食、2~3日分の衣類...。
数年前にも山火事があって、念のために避難したことがあったが、あの時は写真のアルバムを積み過ぎたという教訓から、今回は基本的にネガと写真CDとビデオ、そして再プリント不能な写真だけを積み、アルバムは置いて行くことにする。
インターネットのインタラクティブ地図も便利だ。ただ、自分でもサイト運営をしているため、こういう物の更新がTVで映像を流すよりも時間がかかるだろうとは想像できる。案の定、マメに更新されているようではあるが、TVのニュースに比べるとやや遅い。だが、これはその後、文字通り、日増しに進化して行くことになる。
ノートパソコンは今夜のところは点けっ放し&インターネットに繋ぎっ放しにしておく。朝起きた時にすぐにニュースをチェックできるようにだ。これからしばらくは、ずっと持ち運ぶことになるだろう。
とりあえず、火事が今夜、我が家の方に迫って来る可能性はないようだが、念のため、夜中までニュースをチェックし続ける。
午後6時頃。息子の野球の試合が終わって立ち上がり、振り向くと、空に黒い煙が上っているのが見える。
「あ、火事だ!」
「あれ、うちの方じゃないかしら?」
「そんなこと、言わないでよ」
...と、今まで子どもたちに拍手と歓声を送っていた親たちの顔が曇る。
私と妻と息子も「まさか」と顔を見合わせながら車に乗り、家を目指す。
万が一のことを考えると、運転も慎重になる。
もし...もし、私たちの家がすでに燃えているようなら、急いで帰っても仕方がない。
途中、消防車や救急車と遭遇するかもしれないし、帰り道そのものが封鎖されている可能性もあるから、たとえ気は急いても...いや、気が急いているからこそ、安全運転をすべきだろう。
数年前、3軒隣の家が火事になった時のことを思い出す。
息子の水泳教室からの帰り道、やはり我が家の方から煙が見え、「うちの方かな?」と話していたら、消防車とパトカーの群が追い越して行き、家の近くまで来た時にはすでに道が封鎖されていた。
あの時、火事の規模は1軒+隣の家の壁が焦げただけで済んだが、家の中で昼寝をしていた16歳の少女が眠ったまま死んでしまった。
外からはあまり大きな被害があるようには見えなかったのだが、キッチンのガス漏れが原因で1階の内部が爆発し、2階の寝室で眠っていた少女が一酸化炭素中毒で亡くなったらしい。
そんな事を思い出しながら運転していると、少しずつ、家が近付いて来る。
だが、煙は家よりももっと遠い場所から上っていた。
とりあえず、火事は私たちの家からはだいぶ離れているようだ。
でも、折しも、強風警報が出たばかりである。風速80マイルのサンタアナ風が吹くだろうという予報だから、安心はできない。
しかも、今年は例年よりも雨量が少なく、乾燥しており、さらに悪いことに、ここ数日は10月では珍しく、華氏90℃前後の暑さである。
帰宅後、TVのローカル・ニュースをチェックする。
今日はカリフォルニア州南部のあちこちで火災が発生していた。マリブ、サン・バナディノ、サンディエゴ...そして、ここオレンジ郡。
オレンジ郡の火事はアーヴァイン市の東部にあるサンティアゴ・キャニオンで午後6時頃に発生したという。ちょうど、息子の野球が終わる直前だったわけだ。
サンティアゴ・キャニオンといえば、私たちが住むサドルバック地域の裏山ともいえる場所だ。
ほんの数ヶ月前、バーベキュー・パーティーに招待してくれたリトルリーグのコーチの家も同キャニオン内にある。大丈夫だろうか?
また、アーヴァイン市の東部には義妹が夫と幼い娘とともに住んでいる。結局、その夜、火事は彼女たちの家にかなり近い場所で起こっているため、ロサンジェルス郡に住む義兄の家に避難することになった。
私たちはTVのニュースはもちろんのこと、Orange County Fire Authorityの公式発表、地元新聞のサイト等で、火事の規模、進行方向、道路閉鎖状況等をマメにチェックしながら、避難しなければならない場合に備え、必要最小限のものを車に積んで行く。
現金、カード類、パスポート、重要書類、貸し金庫の鍵、保存食、2~3日分の衣類...。
数年前にも山火事があって、念のために避難したことがあったが、あの時は写真のアルバムを積み過ぎたという教訓から、今回は基本的にネガと写真CDとビデオ、そして再プリント不能な写真だけを積み、アルバムは置いて行くことにする。
インターネットのインタラクティブ地図も便利だ。ただ、自分でもサイト運営をしているため、こういう物の更新がTVで映像を流すよりも時間がかかるだろうとは想像できる。案の定、マメに更新されているようではあるが、TVのニュースに比べるとやや遅い。だが、これはその後、文字通り、日増しに進化して行くことになる。
ノートパソコンは今夜のところは点けっ放し&インターネットに繋ぎっ放しにしておく。朝起きた時にすぐにニュースをチェックできるようにだ。これからしばらくは、ずっと持ち運ぶことになるだろう。
とりあえず、火事が今夜、我が家の方に迫って来る可能性はないようだが、念のため、夜中までニュースをチェックし続ける。
ご無事であることを祈りながら、23日の更新日から心配しておりました。
みなさん共々、どうか乗り越えてくださいますように(祈)。
こちらオレンジ郡の火事も原因は放火だそうです。火や風や地形に詳しい人がやったんだろうという話です。元消防員だったりして...?
もあぱそさん、ご心配かけてすみません。まだ煙臭いですが、火が我が家の方に回って来る可能性はだんだん低くなって来てます。今日(現地時間10/29)は雨が降るかもしれないというので、期待しています。