信濃民俗ノート

長野県にかかわる民俗の記録を集めました

『長野県民俗の会通信』238号

2013-12-26 02:34:43 | 雑誌情報

長野県民俗の会 390-0851 松本市島内3427-45 小原稔方


西善寺の本尊……木下守

 松本市和田の境に、西善寺という寺院がある。城下町に大きな鐘楼だけを残す念来寺が、明治三年の廃仏毀釈で取り壊された際に「清水のおおばとけ」と呼ばれた阿弥陀如来坐像をはじめとする仏像や什物が運び込まれた寺院として知られている。
 明治初年の西善寺は、天台宗弾誓派の本山である相州の浄発願寺の末寺だったが、いつのころからか同派の念来寺の隠居寺となっていた。松本藩の廃仏毀釈政策で多くの寺院が取り壊されるなか、幕府領だった和田境の組寺西善寺に仏像や什物が難を逃れ、地元を中心とする檀信徒会の人々によって今日に受け継がれている。
 今では、「清水のおおばとけ」の阿弥陀如来坐像が本尊として観音・勢至の両菩薩立像とともに安置されているが、それでは西善寺の本来の本尊はどこに行ってしまったのだろうか。私はかねてから疑問に思っていた。

 

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