こんにちは じざいやのさくらこです。
横浜元町・普段きもののじざいやへようこそ!
気が付けば2月が目の前です。
つい このあいだお正月だ~~と言ってたのに・・・
1月は行く、と言いますからね。
2月は逃げる、ですから もっと早いですねー(短いですしね)
寒い時期は さっさと行って、逃げて、早く春になってもらいましょう^^
結城縮み。
結城に縮があるなんて知らなかった、とおっしゃる方も多いほど
現在は少なくなってしまいました。
なので 沢山の平織りの結城と 縮みの結城を並べて
触ったり、見比べたりする機会は とても少なくなっています。
呉服屋でさえ 結城縮みは触ったことがない、という店もありますから。。。
結城縮と平織りの結城。
反物の状態だと どちらも結城紬独特の 小麦粉糊が付いていて
縮み独特のシボが立っていないので
触った感覚では区別が付きません。(織り元は違いが判るそうですが)
糊を落とせば 縮みは確かにシボがあって(塩沢のようなシボではありませんが)
ほっこり、より サラリ、とした風合いなので判ります。
そこで 見ただけで判る
平織りの本場結城紬と 本場結城縮みの違いを公開です!!
まず画像をご覧ください・・・・
こちらが 本場結城紬、平織りです。
これが 本場結城縮み。
さて、違いが判りましたか?
はい~~そうですね。
平織りの本場結城紬には 必ず、反端に白い耳があります。
無地でも縞でも絣でも、です。
そして 本場結城縮みには 白い耳がありません。
これは 組合に持ち込まれた反物が
山のように積まれていたときに(今はそんな光景はありませんが)
すぐに 平織りなのか 縮みなのか区別できるように、ということと
縮みは その名の通り 緯糸に撚りをかけた糸を使い、
織りあがってから 糊を落として撚りを戻し、シボのある状態にするのですが
シボのある分反幅を広く織ってあるのです。
手間隙かかった撚り糸を使うのに耳が白のは勿体無いとの事なのです。
どこかの店で 平織りの結城紬と 結城縮みがあったら
説明される前に「あ、結城縮ね」って言えば
店の人から一目置かれちゃいますよ。
ただし、これは あくまで 「本場」の結城紬のお話です。
〇〇結城、と名称の付いたものは 耳が白くなくても平織りです。
本当に いい加減、〇〇結城、という呼び方や名称はやめればいいのに。
結城でもないのに 結城と表示されている紬のなんて多いこと。
なんだかなー・・・・ですよね。
それから結城で縮の糸を紡げる人が現在いますか?
コメントありがとうございます。
まず、結城かどうかは証紙を見て頂くしかありません。証紙が付いているもので、という前提での見分け方です。証紙画像を載せておらず、判りづらい説明で失礼いたしました。
この記事を書いたのは2011年ですが
縮の糸は現在 撚りをかけられる場所が
結城に1軒だけと聞いています。
真綿から手紡ぎするときは平織も縮も同じ
よりをかけずにまっすぐ引く糸で
その後撚りをかけて平織用か縮用かになります。