ころりん村の恋人たち

今も思春期の想いが消えないお年寄りの仲間達

ある日の出来事

2017年11月14日 | 日記
ある日ミヨバ-さんがジンジロ爺さんを訪ねて
何時ものように裏木戸に足を踏み入れた途端「あれっ、、、」
様子が違っている、、、その場で立ち止まって心をすましてみると
中から人の歌声画聞こえる 
圭バ-の声だ」ミヨバ-さんにしては理解できない
するとその声は一段と大きくなり
「あら、、、ミヨさんきてたのね」
来てたのねとは何事だとミヨバ-さんは少し頭にきた
中に入ると
更に事態は大変だ
何と広い客間には見事な生け花がのびやかに生かっている
「ジンさんに頼まれたのよ、、、」
圭じバ-さんは急いでそういって
ミヨさんの誤解と早やがってんを塞いだ
そこにジンジロ爺さんが帰ってきて
「今日はミヨさんの誕生日、、、そこでね圭さんに花を生けてもらってたのだよ」
「さらにね、、ゴン夫妻も呼んでいるからね、、、それはそうとハッピバスディだね」
ミヨバ-さんはやっと空気が読めた そして「この歳でね」と苦笑した
ゴン夫妻も同窓の間柄、、、、申し遅れたが圭バ-さんはこの市内では
ひとかどの生け花の先生で大したものだ
やがて ゴン夫妻がやって来た
「やぁ やぁ 無沙汰ばかりで」
ミヨバ-さんはいそいそとお茶をいれにうごいた


料理が運び入れられ一同が席に着くと
「お互い無沙汰を赦すことにして 先ずはミヨさんおめでとう
美女3人が揃ったし花も綺麗だ たのしくやろうよ」

ころりん村の訪問者

2017年08月09日 | 日記
 ころりん村のジンジロ爺さんは
今日もミヨバ-さんを迎えていた
ミヨバ-さんとは子供の時からの幼馴染
学校の生き返りも常に一緒だったので
野原を転げまわることもよくあった
そんな時ミヨバ-さんは
ジンジロ爺さんに抱き着いて暫く
お互いを見つめあったりして
それから「くくっ、、」と笑って離れ
たりして遊んだ

二人とも学業成績がよく
それぞれに都会の学校に進学した
ジンジロ爺さんはそのまま都会生活を
続けた後 ころりん村に帰って来た
それを一番喜んだのはミヨバ-さん
殆ど毎日ジ-さんを訪ねてデ-ト

ところが近所にはやはり同窓生の圭バ-さんが
いて二人の間に図々しく割り込んできた
バ-さん同氏は子供の頃から仲良しだったが
歳をとってジンジロ爺さんとの世界では
ライバルの様相を見せた
何かにつけ二人が争うのを爺さんは
さも面白そうに眺めていた