DとAとAの記憶、ちち・ははの想い

優しいへたれのDくん。イケイケ優しい妹Aさま。そして悪魔っ娘Aたん。
みんなみんな幸せな一生でありますように。。。

時々 歯磨き

2012-03-29 19:09:47 | 日記

Dの視線の先には・・・



そうです

週2回ほど(少なっ)の歯磨きです

何故、毎日しないかって


それは

タイミングが合わないのと、ははしか出来ないからなのです

Dの朝ごはんの後は、あわただしく出勤の準備

Dの夕ごはんの後には、ほとんどいい調子になってます


歯磨きの回数は少ないけど

ドロシーママからナイスなこと教えてもらったので

歯を磨かない時は、それをやってます


ちなみに、Dの歯磨きの様子は



こんなのや



こんな調子で

最後に飽きられて

あっち向いてしまいます


人間の8020運動は

犬の場合、何ていうの?



月一のオツトメ

2012-03-26 08:26:11 | 日記
なんかワンコ臭くなって来たと思ったら

うっかり1カ月過ぎていました

外出の後は身体を拭いているので、気づくのが遅れたね



ちちとははの朝風呂の残り湯を捨てずに

今日お休みのははが、朝からシャンプーゴシゴシ


シャンプーとリンスは、Dのファミリーさん達ご推奨のティーツリー

・・・だったけど、人間より高価なので

シャンプーは廉価品、仕上げのコンディショナーだけティーツリーにしてます


洗われている間はすごくいい子(固まっているだけ)なのに、

浴室を出たとたんに怒りだします

よっぽど我慢してるんだね


ご褒美に、容器の隅に残ったヨーグルトを与えます


それでも気持ちが収まらないらしく

「ボールで遊んで」と要求されます


あまり甘やかさないように無視してると

ひとりで遊んでいました





街中の道路はとっくに溶けてるから

そろそろ、山の中の我が家周辺も雪が溶けてDの足元も汚れるね


冬は楽で良かったんだけどね~



荒天のチセヌプリ山頂

2012-03-25 16:42:20 | 
ははが勤務の土曜日

例によって、ちちとDの二人っきりでチセヌプリに行ってきました

私がいなくても天気が荒れるってことは

メンズが雨男・・・


朝5時半過ぎ、

ははを置いてお二人さん、いそいそと出かけましたわ


ちちと二人っきりの車中では

大人しく助手席に座っているようです



温度が上がってもう春の雪なので

Dにとって固い雪面は走りやすそうで

行ったり来たり楽しそうに走り回っていたそうです


そして大荒れのこの日

山頂に近付くにつれ、吹雪いていたとか・・・

(またまた、か弱そうな演技をするD)


そして、チセヌプリ山頂

あまりの寒さに、

山頂では5~6分いて、さっさと滑り下りて来たということです


ちち:D、おかあさんのいるお家に帰るぞ

D:うん



ところが、


20年前のお仕事仲間の同窓会に参加していたはは




みんな変わらず若々しくてびっくりでした

で、先生は齢83歳にして、現役ドクター

薬剤師に検査技師、管理栄養士に看護師… 本当に楽しい会でした

それにしても、ははって

真っ黒な顔して、大笑いしすぎだって


大いに盛り上がって、就寝時間をとっくに超えた夜11時

いい調子で家路に着いたははなのでした
(たくさんお待たせしてごめんね




遥かなる冬のトムラウシ vol.2

2012-03-20 14:31:53 | 
夜半過ぎから酷くなった暴風

明け方まで何度もテントを揺らしながら

何とか無事に朝を迎えた


とは言うものの

アタック予定の6時を過ぎても、風の動きが怪しい


上空を見ると、まだどす黒い不穏な雲が居座っている

もう1日停滞するか・・・

でも翌日、もっと荒れたらどうする?

予備日を使い果たすのは危険すぎる


四方八方の上空とにらめっこをしながら朝ごはんを掻き込む

7時過ぎ、ようやく空が明るくなってきた

慌てて出発準備をする

テントに戻れないことも想定し

ビーコン・ゾンデ・スコップの他、ビバーク1式を装備する



アタック開始 7:30

予定より1時間半遅くなった



テントを眼下に快調に高度を稼ぐ

と、言いたいところだけど

昨日の疲労が抜けず、特にははがブレーキになってスピードが上がらず



でも、ちちは確実にきれいにジグを切って登り、Dもそれに従う





いまのところ、天気は持っている

十勝岳連峰から湧き出した雲が不安をかすめたけど・・・


1,700mのJPに10:20到着

予定時間を超過している・・・雲も流れてきた

天候からしてピークハントのデッドラインは13:00


とにかく、最善を尽くそう


この地点でスキーをデポし、アイゼン・ピッケルを装備する




Dがアルパインチックな冬景色を無邪気に楽しむ




痩せ尾根に向かって進むちちとD


案の定、上から雲が下がってきた


ちちがははを急がせるが、寒風の中で現れる空咳

しばしば、ははの歩みを止める



それでも、急斜面のトラバースは慎重に気合を入れて歩く


何とか、南沼の手前、1,850mに到達したのは既に12:30

山頂を目前に捉えたものの、

みるみるガスに包まれてきた


GPSは持っていたけど、ホワイトアウトにやられたら進退きわまるうえに

急斜面や岩場への滑落の可能性が高くなる


手が届くところにピークがあっても

冷静に判断しなければならない


二言三言の会話

「引き返そう

真っ白なガスに追いかけられるように必死に1,700mへ戻る


振り返ると、もう山頂は完全にガスに包まれていた




違う方角を見ても、ガスが広がっている


Dが「早く帰ろうよ」と

まだ明るい下山ルートを誘う




すっぽり雲に包まれた山頂方面を何度も振り返り

逃げるようにテン場へ戻って来たのは16:00


雪面が5cmほどの固いクラスト状でスキー操作ができなくて

この間の下山にもかなり時間と体力を消耗してたと思う


下山中、ちょっと霊感の強いははが

常に背中や足を引っ張られてる感覚があり、気持ち悪かった


テントでもう1晩過ごす予定が

「一刻も早く、この山を下りたい。暗くなってでも!」とちちに懇願した


ははのサポートで疲れていたちちもDも下山したかったらしく

テントを撤収し、下山を始めたのは16:30


明るいうちにユウトムラウシ二ノ沢取り付き地点に着くだろうか

最後の始尾根を下りる前に、完全に日が落ちた


急坂で樹が混んでいるため、スキーを両手に持ち不安定だけど

二人ともヘッデンを装着し、暗闇の中、Dに先導させ慎重に下りる

核心はここと、二ノ沢の渡渉

いずれも沢に転落したら、助からない…

途中、幻聴だと思うけど

二人とも人の声を聞いたような気がした


相当、消耗してたんだね

Dも、誰もいないところをじ~っと見つめないで


満身創痍ばりで取り付き地点の林道に着いたのは18:40

スキーにシールをつけて、気力を振り絞り最後のひと踏ん張り

Dが私たちを何度も振り返り、気遣いながら先を歩く

犬のデポ旗(マーキング)ってすごいね

私たちが少しでも来たルートを外れると戻ってきて教えてくれる

そうか、ワンコの臭い取りって意味があるんだね~ ウンスリは嫌だけど・・・

なんて、朦朧とした脳みそでDを眺めながら考えていた


林道入口の車止めに戻ったのは19:00すぎ

重装備で状態の悪い足元を12時間行動


無事、生還


ピークは踏めなかったけど

久々にちゃんと山に登ったかな


D君は前夜の予告通り

「やる時はやるオトコだったね


この山は、ちちもははも何度か登っているけど

今回は色んなことを考えさせられたよ



遥かなる冬のトムラウシ

また、いつの日か



遥かなる冬のトムラウシ vol.1

2012-03-20 10:11:56 | 
Dにとって、今までで一番キビシイ山

あの大量遭難の記憶も新しい「トムラウシ山2,141m」を目指す


16日帰宅後、山の準備を始める

D:ボクのごはんはボクが背負って行くんだよ



D:おかあさん、ボクのお気に入りボールも持っていく



厳しいところは軽量化が明暗を分けるんだからダメ

と言うと

Dは自分のリュックにボールを置き、

「ボクが持っていくから」だって・・・


重装備の準備完了し、夜の道東道をひた走るD家

東大雪荘傍の駐車場に停め、いつもの車中Cゼロ→就寝


翌日はテン場までなので


朝はゆっくり出発準備出来たね



Dに防寒スーツを着せ、リュックを背負わせ
(これが嫌がらないから面白い

記念撮影


D君、嬉しくて嬉しくて

重たいリュック背負って、あちこち走り回ります


ちちの号令を待つD


「D、出発だ



道中のD君















ちちのザックは30Kg 、ははのザックは20Kg 、Dのリュックは5Kg

体重比にすると、大体40%、30%、20%くらいの比率

ちちが一番キツそうだけど

持久力・筋力・性差なんかを考慮すると妥当なとこじゃないかな


それにしても、テント→雪洞泊、火器2つ→1つ、アルコール→半分、

予備食→半分 水4kg→2Kg に抑えると

8kg~10Kg の減量が出来たはず


何年もそんな山から遠ざかっていたから

軽量化第一主義だったはずのははも勘が狂っていたかも・・・


そして、この重量が、近年の軟弱な山行に慣れたははの足枷になったようです



Dっこ、おかあさんも辛いけど、頑張ろう!

D:ふぇ~ん



テン場に着くまで何度もしゃがみ込むD君



テン場を1,500mまで上げたかったけど

4時間半かけて、1,300mが限界でした(重すぎて)


ちちが「D、ここで泊まるぞ!」と言うと

わ~い わ~い と大喜び
(それはヌカ喜びだって!明日が本番なんだよ:アクマノササヤキ)


この後、ちちがテント設営し、ははが中を整理して

やっと落ち着いたのが14時ころだったね

もう、3人ともへとへとで

早々に定番キムチ鍋の準備をし、Dのごはんを作り(チキン・野菜・りんごは必須)

ワインを飲みだすことに

Dが寒くて震えているので、ははのシュラフをかけてあげた


「Daisy、明日はもっと頑張ろうね!」と声をかけると

D:キラリ ボクはやるときはやる男だよ

と、強気の表情だったけど

この後、すぐに沈没してました


辺りが暗くなったころ、Dがいきなり激吠したので

たぶん、きつねか春グマがうろついていたのでしょう

私たちも、遠ざけるためにテント内から笛を吹いたり大声を上げたりしました

その後はDも反応しなくなったので

近づいては来なかったと思います


早立ちしなければピークに届かないと考え、

翌朝に備え19時ころ、やっぱりワインを飲みながらシュラフにもぐる


そして、数時間後

激しい風雪の音にたたき起こされることに

山頂付近からゴォーゴォーと凄まじい嵐の音がテントに向かって近づいてくる


ちち:テント飛ばされるかも…、雪洞の準備するか…、すぐ避難できる準備だ

はは:このテン場なら大丈夫じゃない?
   でも万が一に備えてアウターと登山靴身につけて寝ようね


この緊迫感をDも感じ、不安そうな表情で私たちの顔を交互に見てる

「D、大丈夫だよ。絶対、遭難しないから

何度もそう声をかけ、


夜中じゅう吹き荒れる強風にまんじりともしない夜を過ごしたのです・・・



(つづきはvol.2で)