隊員NO.5あやかで~す(^^)/
今から約1,300年前に開湯した山代温泉の守本尊として広く崇拝されているのが、
「薬王院温泉寺」です。
みなさん、この「薬王院温泉寺」の初代住職がとんでもなくすごい人だったってご存知ですか?
その方のお名前を、明覚上人(みょうがくしょうにん)といいます。
明覚上人は平安時代中期の天台宗の学僧で、比叡山延暦寺に入って天台教学を学んだ人です。
なかでも梵語(ぼんご)のつづりや発音を調べ、漢文で書かれたお経の言葉の違いをくらべる
悉曇学(しったんがく=インドのサンスリット文字を研究する学問)を独学できわめました。
そしてそれまで「いろはにほへと」だった日本語を「あいうえお(を)」と現在の五十音順表記へ
と改め、日本的な言語学を築いたのです。
明覚上人の著書の多くには、「賀州隠者明覚撰」とあることから、
明覚上人がここ山代温泉「薬王院温泉寺」の住職をしながら、「五十音図」を作り上げたことは明らかです。
きっと上人のまわりには全国からやってきたお弟子さんもたくさんいたことでしょうね。
「あいうえお(を)」のはじまりがなんと山代だったなんて、本当にビックリです!
薬王院温泉寺後方の薬師山には「メカクシサン」と呼ばれる明覚上人の供養塔(五輪塔)があります。
さらに、その裏手には、明覚上人にちなんだ”あいうえおの小径”が整備されていて、
白山がよく見える栄螺(さざえ)堂まで散策が楽しめます。とってもおすすめです!