高額の利用料にびっくり
今夜、Nさんが私のところに尋ねてきました。
Nさんの子供さんは障害者の施設に通っています。
4月から始まる障害者自立支援法で、自己負担がどれくらいになるのか大変心配していました。
今日は、市役所から届いた利用料の決定通知書を持ってたずねてきたのです。
私は利用料の額にびっくりしました。
無料から37,200円もの負担
生活保護を受けている人以外は「最低でも1ヶ月15,000円の利用料を払うことになる」ことは頭ではわかっていたのですが、あまりにも高い利用料が現実のものとなった事に言いようのない怒りを覚えました。
これまでゼロだった利用料が1ヶ月で37,200円にもなるのです。
それに食費や、父母の会の会費などを含めると1ヶ月約52,000円の負担となります。
Nさんは今年会社を定年になり「延長で働かせてもらっても給料はぐんと下げられてしまう。この利用料が払えるかどうかわからない」ともらしていました。
障害者の自立を支援するのではなく、逆に自立を妨げるものといわなければなりません。
この支援法は利用者だけでなく、障害者を受け入れている施設にとっても大変厳しいものとなります。
施設は、これまで国からの支援費によって運営していたのですが、今後は、おもに利用者が支払う利用料によって運営しなければならなくなります。
利用する人が多いか少ないか、利用日数が多いか少ないかによって施設への収入が大きく違ってくるのです。施設を運営できなくなることもあり得ます。
利用料が払えずに自宅に閉じこもらざるを得ない障害者が増えるのではないかと心配です。
障害者も生き生きと地域の中で生活できる支援こそ求められます。
小泉内閣の行政改革は立場の弱い者や、お金のないものを殊更痛めつけ、貧富の差が広がっています。いつまでもこんな社会を許しておくことは出来ません。
皆で力を合わせて頑張りましょう。