日本最大級の投資詐欺集団L&Gがついに破綻しました。
多くの人に与えた莫大な詐欺被害の実態が急速に明らかになってきています。
L&Gは、破綻が確実となったにもかかわらず、執拗に新たな出資金募集をし、更なる被害者を拡大しつづけました。
現金を預けて毎年同額の円天を受けることのできる楽しい円天生活。
世界中から飢えや貧困、戦争を無くすることができる円天経済。
夢のような経済理論と常識を越えた高配当を魅力に多くの人から多額の出資金を集めてきた(株) L&Gが、これまで出資してきた人たちに対して突然、契約の解除がストップとなり、預けた現金が戻らなくなってしまいました。
そしてこの6月からは配当金すらも滞るようになり、多額の現金を出資した多くの人たちから不満と不安の声があがりました。
L&Gは投資詐欺です。
企業活動というものは、100%自己資金で運営されない限り、銀行等の金融機関、または株主等出資者から得た(借りた、預かった)お金を運営資金の一部として使い活動をし、利益を上げます。
そしてその利益の中から金利、株主配当等を支払っていきます。
企業が金融機関から借り入れる金利はせいぜい年利数%といったところです。
それでも企業はその金利を支払うために精一杯の努力をしいられるのです。
ところが、L&Gは「あかりシステム」の会員を募り、出資金(最近では共鳴金というものも出てきた)として、年利30数%という高配当を支払わなければならない現金を集め、また紹介者には25%という高額なバックマージンを支払っています。
これだけ高利の現金を借り受けて、はたして運営が成り立つのでしょうか?
これまで破綻してきた多くの投資詐欺集団は、海外のリゾート開発、油田採掘、未公開株等さまざまな“理想の投資先”を一般の人たちに提示し、ある程度の投資金(出資金)を集めた段階で配当が払えず、元金もほとんど返還されないまま破綻というパターンをたどってきました。
L&Gの場合は、上記の様々な投資プランを提示していた投資詐欺集団よりもさらに破綻への道が明白です。
なぜならばL&Gは「あかりシステム」という仕組みそのものが素晴らしいシステムだということで出資金を募り、その集めた三千数百億円にのぼるといわれる出資金をどのように運用しているかについてほとんど述べられることはありませんでした。
「あかりシステム」というものは、集めた出資金を元にした事業で、出資者や紹介者に支払う配当、バックマージンを超える利益を得られて初めて成り立つシステムです。
それが本来事業の母体であってしかるべきであり、(そんな理想的、高配当が得られる資金運用システムなどあり得ないのです)金(会員)集めが主体であってはいけないのです。
L&Gのようにお金をかき集めるだけ集め肥大化し、伸び悩んだ組織のたどる道はひとつしかありません。
L&Gでは、超高配当を支払はなければならない出資者を募るために、莫大な経費を使っています。
AP会と称する円天を使って買い物ができる会場として各都市の最高級ホテルの会場を使ってきました。
そうそうたる演歌歌手を動員した円天・あかりコンサートのチラシ
「あかりコンサート」という会員集めのための無料コンサートは、細川たかし、伍代夏子、キムヨンジャ、桂銀淑、藤あや子、水前寺清子、香西かおり等そうそうたる顔ぶれです。
このコンサートも突然中止になり、以前は広告塔としてホームページ上にずらっと並んでいたこれら有名歌手の顔写真も、プロダクション側からのクレームがあったのか、すべて削除され、今はそのページそのものがなくなりました。
これらのイベントや会員勧誘活動に使われる莫大な経費は、どこから捻出されるのでしょうか?
企業運営によって得られた利益から出されているのであれば「あかりシステム」は健全で永続可能なシステムであるといえます。
しかし外部から見るかぎり、バイオゴールドという健康布団、PHC商品というオリジナル健康食品、化粧品等の売り上げからは多少の利益が生じるでしょうが、数万人の会員から集めた出資金に対する配当、社員の給料、コンピューターのシステム維持費、会員募集にかけられる莫大な経費と比べると、L&Gが得ている利益などは比較対象にもならない微々たるものです。
こういったことを考えると、過去の出資詐欺事件と同様に、現在L&G内部には出資者から集めた現金はほとんど残っていないであろうと考えるのが自然です。
またあったとしても、破綻に向けて経営陣が資産隠しをしている可能性があります。
これは最悪の自転車操業です。
企業活動の柱となるものは、当然ながら利益を生む事業活動です。そのために資金を集める活動も必要になり、また時には社会奉仕の活動をすることもあるでしょう。
L&Gの場合、活動の中心であり、そのほとんどすべてが出資金を出してくれる会員の募集活動です。
いうならば、サラ金で金を借りまくり、その金で立派なスーツや高級車を買い、仕事もせずにいかにも金持ち風を装ってさらに人を騙して金を借りる ・・・ といった状態です。
「あかりシステム」で集めた金から配当金を含む必要経費に見合うだけの利益を生むことができないL&Gという会社は、永続的に存続することは不可能で、破綻するのは必然だったのです。
これからは被害者の会に結集して、㈱L&Gを破産に追い込み、可能な限り資産を差し押さえることと、膨大な会員から集めた資金を個人資産として隠匿していることが明らかになった場合、幹部の資産についても差し押さえる必要があります。
14日には東京で被害者を対象にした説明会が開催され全国から400名を超える人が集まりました。
今回、県弁護士会が主催して、山形県内の被害者を対象にした説明会が開催されます。
ぜひ多くの被害者に参加して説明を聞いていただきたいものです。