4月8日、20時54分に我が家の奈綱が天に召されました。
13年という時間を一緒に過ごした相棒は、本当に突然私たちの前からいなくなってしまった。
昨年から痴呆に近い状態になってたけど、引っ越してからさらに調子が悪くなったようで、ごはんもあまり食べなくなっていた奈綱
この日、朝ごはんを食べた後はずっとケージの中で眠っていた奈綱
仕事だった嫁が晩に帰って来るまで頑張った奈綱、最後に『ニャ~ッ』とかすれるような声を出したのが最後でした。
彼とは13年間本当によく喧嘩しました。
去勢が遅かったのでマーキング常習犯でしたし、食い意地はってる上に勝手にご飯のストッカーを開けてつまみ食い...
怒ると『シャ~ッ』と威嚇してカーペットや床に嫌がらせで脱糞する意地の悪さ
でも1時間もしないうちにソファまで登ってきて何もなかったかのように寝てました。
毎日毎日、怒って許して怒って許して... そんな毎日がずっと続くものだとため息をついてましたが、怒る相手がいなくなってしまいました。
錫華が亡くなる数時間前に眠る奈綱の毛づくろいをしてやってました。もしかしたら何か感じていたのかな?
あのおっきい目とタヌキのような顔でもう見つめてはもらえません。
嫁はいっぱい泣きました。
私は泣きませんでした。
悲しくないわけはありません。でも思い出すごとに悪さして怒って睨み返してきた姿や、ごはんやったばっかりなのに『ナァ~』と低い独特の鳴き声でメシを催促してくるあの顔を思い出せば、逆におかしさがこみ上げてくるではないですか!
無邪気で自由気ままで時々狡猾で、憎むべき愛くるしい我が子は、最後まで私を泣かせてはくれなかったようです。
別の意味ではずいぶん泣かされたなぁ
奈綱の肉体ともお別れした日、数日グズついていた天気も見事な晴天でした。
窓の外で揺らめく火葬車の煙突を見ながら、天に昇る奈綱を見送り
再び奈綱は我が家に戻って来ました。
字がキタナくてごめんよ
葬儀社の方から『とてもしっかりした骨でしたよ』と言われた奈綱の骨、でも私にはこんなに小さな骨になったんだと感じました。
具合が悪くなったのは引っ越しのせいなのかな?
あれだけ大好きだったご飯も食べれなくなって、体調がわるくなったのは私たちのせいなのかな?
思い返すたびに後悔が繰り返されますが、こっちに引っ越してから唯一の奈綱を撮影した1枚
この顔にすこし救われました。
残った猫たちも少し寂しそうです。
私たちも寂しいです。
寂しくなったら、天高い場所からあの独特のダミ声で呼びかけておくれ
さようなら
また次からは明るい普段の日常を綴らせてもらいます。今回だけはごめんなさい。
あと今回だけコメントは閉じさせていただきます。