Dr. Jason's blog

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講義 流体力学 2008-1

2008-04-12 | Mech Eng
 母校の2部(夜学)で、私の元々の専攻分野である「流体力学」を講ずることになった。


 第一回目の講義では、ガイダンスもかねて、以下の内容について述べた。

  講師略歴
  授業のねらい
  授業計画
  受講者に求められること
  評価方法
  連絡先等
  教科書、参考書
  様々な流体力学の応用
  宿題

 ----------------------------------------

 講師略歴
  ここでは、省略。

 授業のねらい
  以下のようなこをと中心に講義する。
  - 様々な工学分野と流体力学との関係
  - 流体の性質および力学的扱い
  - 流れに関する「基礎式」
  - 層流、管内流れ
  - 流体の計測、シミュレーション
  - 流体力学を作った人々

 授業計画
  大学のWebのシラバスを参照。

 受講者に求められること
  履修が望ましい科目
   - 工業力学
   - 水力学
   - 熱力学
  を履修していることが望ましい.

  教科書、参考書、課題図書、宿題
   単位が必要な者は、
    - 教科書を購入し通読する
    - 課題図書や、宿題のレポートを確実に提出する

   熱流体関連分野の専門を志す者は、
    - 参考書も購入して通読する
    - 自ら自学自習する

  評価方法
   出席: 重視します。
   宿題、課題レポート:
    - 宿題を出します
    - 読書する機会を増やす
     流体に関連する課題図書の読書とその内容に関すエッセィ等を予定
    - 自ら調べ、学び、考えるのが大学です
    - 小論文等も予定しています
     課題のテーマは未定
   期末試験:
    試験を行います
    持ち込み可(他人のノートのコピー以外)
    記述式
    但し、試験の成績だけでは単位は取得できません。課題、レポートの提出も重要です。
   評価の配分(予定):
    宿題: 40-45%
    期末試験: 55-60%

  連絡先等
   大学のWebのシラバスを参照。


  教科書、参考書
   教科書と、当面推薦する参考書は以下のとおり。
   その他、講義の中でも適宜紹介する。

[教科書]

基礎から学ぶ流体力学

飯田 明由 (現豊橋技術科学大学教授、元工学院大学準教授)

オーム社

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[参考書]

水力学の基礎から学べる入門書
流体の基礎と応用 (わかりやすい機械教室)

森田 泰司

東京電機大学出版局

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様々な人物やエピソードの話が興味を引く入門書
おもしろ話で理解する流れ学入門

久保田 浪之介

日刊工業新聞社

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機械工学者として流体力学をさらに幅広く学ぶための教科書
流体力学〈1〉 (1982年)

大橋 秀雄(工学院大学理事長、工学院大学名誉教授、東京大学名誉教授)

コロナ社

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コンパクトにまとめられた論理流体力学の定番的教科書
流体力学 (物理テキストシリーズ)

今井 功(文化勲章授章、工学院大学名誉教授、東京大学名誉教授)

岩波書店

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 ※最初の2冊は、生協の書籍コーナーで既に販売されています。


 様々な流体力学の応用

 輸送機械:
  自動車 ボディ、ディフレクター、スポイラー、エンジン、排気系
  鉄道   車体、パンタグラフ、新幹線
  船舶   船体、艦首、艦尾、スクリュー、帆
  航空機 翼、機体、エンジン

 流体機械
  ポンプ 渦巻きポンプ、渦流ポンプ、ギアポンプ
  水車、水力タービン、蒸気タービン
  風車 オランダの揚水風車、風力発電の風車
 
 家庭電気
  洗濯機、脱水機
  掃除機 特に「ダイソン」の旋回流の掃除機には注目
  食器洗い機
  エアコン、扇風機
  ファンヒーター
  ヘアドライヤー

 医療、バイオ
  点滴
  耳鼻科、歯科の機器
  超音波エコー
  人工心肺、人工心臓
  血流解析
  静脈流によるバイオメトリックス
  流体レンズ
  バイオリアクター

 土木、建築
  空調
  上下水道
  トンネル  換気、新幹線
  ビル風対策 シミュレーション
  ウォータジェット
  建築機械 (油圧機械)

 プラント、発電所
  管路(パイプライン)
  発電装置
  冷却装置

 気象、海洋、河川、地学、地球物理
  天気予報、天気図
  気候予測  地球シミュレータ
  海の流れ  解析、利用
  河川の流れ 解析、利用、管理
  地下水   解析、利用、管理
  大気の流れ 解析、利用
  マントルの流れ 解析

 スポーツ
  ゴルフボール、ゴルフクラブ
  スキージャンプ 風洞実験によるフォームの調整
  競泳用水着
  水泳、水球
  球技 球種と弾道の解析

 音 空気の圧力波の伝播
  管楽器
  パイプオルガン
  その他の楽器 振動学と流体力学
  オーディオ スピーカー、ヘッドフォン、マイク

 以上の他に、我々の身の回りには、どのような流体力学の応用分野が
 あるだろうか?
 前述の分野や項目以外の、自分たちの身の回りにある、流体力学、
 流体現象のについて、考えてみよう。


 宿題 「身の回りの流体力学の応用」についてのレポート
  前述の分野、あるいは項目以外の、
   流体現象、流体力学
  等が応用されていると考えられるものを調べ、その概要を400-800文字程度の
  レポート(A4ワープロ横書き)にまとめる。
  次回4/24、講義開始時に提出すること。

  レポートのスタイルは以下のとおり。
   学籍番号 学年 学科 氏名 提出年月日
   レポートの題目
   まえがきの文
   本文
   まとめの文
   参考文献


 本日の出席票
 出席のかわりに、以下を記述して提出してください。

  学籍番号 学年 学科 氏名 年月日等

  簡単な自己紹介
   メールアドレス。
   現在の仕事、バイト等。
   出身地、出身校、興味のある技術分野、
   趣味、好きな音楽、好きなアーティスト、その他。
 
  将来の希望、専攻分野、なりたいもの
   プログラミングができて、IT関連分野へ就職希望の者はその旨明記すること。相談にのります。

  本日の講義で印象にのこったこと。

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