--Katabatic Wind-- ずっと南の、白い大地をわたる風

応援していた第47次南極地域観測隊は、すべての活動を終了しました。
本当にお疲れさまでした。

「白くならない息」と「星のささやき」

2005-10-09 | Weblog
だいぶ前に「南極では息が白くならない」という話を聞き驚いたことがあります。
私達は寒いときに吐いた息が白くなるのを体験しています。
それが白くならないなんてどうして?と渡井さんに聞いたことがありました(南極プロジェクトのなどでも記事になっていました)。
核になるものがないと、それをよりどころに水蒸気が凝結できず、白い息にもならないのだそうです。
「核になるもの」とは、空気中にたくさんある塵のこと、専門用語ではエアロゾル(浮遊粉じん)というのだと教えてもらいました。
そういえば、ロシアのヤクートでは-50℃になると息が凍って、そのときにかすかな音がするのを「星のささやき」と言うそうだけれど、凍る分にはエアロゾルはいらないのかな?
いらなければ、南極でも-50℃になれば「星のささやき」は聞こえるのかもしれない。
でも、昭和基地周辺の過去最低気温は-45.3℃だというから、ドーム隊の人にしか確かめられないかもしれません。

昭和基地の管理棟から東に400mくらいのところに2004年にできたばかりの「エアロゾル観測小屋」があります。
エアロゾルの観測は、渡井さんの大気微量成分観測と同じ気水圏系なので、つながりが深いのだそうです。
エアロゾル観測小屋にも行くと言っていましたので、またいろいろ教えてもらいたいです。

第47次日本南極地域観測隊員出発まで、あと50日

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