癌を知る!

2度目の乳癌闘病中。少しでも快適に長生きできるべく、
癌との戦い方・付き合い方を勉強していけたらな .....

麻酔の副作用

2013-06-03 10:22:15 | 薬と副作用
今回は乳房切除の時に全身麻酔を1回、
その後、乳房再建のためのインプラントを
入れる時に全身麻酔をもう1回やりました。

最初の手術(乳房切除)が終わり、麻酔から
覚めると、ものすごい頭痛と吐き気に襲われました。
これは「術後の悪心・嘔吐 (postoperative
nausea and vomiting:PONV)」と呼ばれる
症状で、全身麻酔を受けた患者の20-30%
で起こるそうです。

女性の患者で頻度が高いらしく、乗り物酔い
をしやすい、非喫煙者である、ということが
リスクファクターとしてあげられています。
参照:PONV対策と麻酔

それ、ばっちり私じゃないですか。。。
しかも、手術後のオピオイド使用も症状を
悪化させるって。。。
最初の手術では、痛み止めとしてモルヒネを
加えられたんですよねぇ。。。

ということで、1度目の手術の後は、悪心、
嘔吐、頭痛、めまい、傷の痛みが重なり、
結構辛かったです。普通は乳房切除手術の
翌日に退院させられるのですが、そんなの
絶対ムリ~という感じでした。ベッドの上で
涙流しながらぐったり状態でした (;´Д`) うぅっ。。

担当の肝っ玉カアチャン風のナースさんも
外科医と連絡取り合って色々と対応してくれた
のですが、効果がなく。。。なので、ナースさん
は違う薬を使った方が良いのでは?と外科医に
伝えてくれて、医者からの処方をず~っと
待っていました。何度呼び出ししてもこの
医者とは連絡が取れずで。何やっとんじゃ~!
患者放棄か~! | `Д´|ノこらぁ!

と、手術翌日の夕方、やっとのことで薬が
届きました。ロラゼパムという抗不安薬かつ
催眠鎮静剤。この薬が悪心の渦から私を救って
くれました~、ついに!
頭痛、めまいはそのまま続きましたが、
吐き気がなくなっただけでもかなり身体的・
精神的に楽になりましたねぇ。
ちなみにこのロラゼパムという薬は、ケモに
よる吐き気の治療薬としても腫瘍内科の先生から
処方されました。

先週の金曜日、乳房再建のため、2度目の手術を
受けました。術後の吐き気がまた起こるのか。。。
ととても心配だったのですが、今回は前回のPONV 歴
を考慮して、予防薬が追加されました。スコポラミン
という薬です。手術前に小さなスコポラミン経皮パッチ
を耳の後ろに貼るだけという、そりゃ~もう簡単な
ものでして。。。

2度目の手術は組織拡張器を取り除いて、シリコンゲル
のインプラントを入れるという手術で、1度目の
乳房切除手術よりも切る程度がかなり少なく、手術
時間も半分(それでも3時間以上かかりましたが)、
痛み止めのモルヒネもなし、ということで、麻酔薬
は同じでも、その他のリスクファクターが減少して、
スコポラミン経皮パッチも追加されて、2度目の手術
の後はまったく頭痛も吐き気もなく、麻酔から覚めて
2時間後に家に帰ることができました~!

こんなにも術後の快適さに影響するなら、最初から
スコポラミン経皮パッチをやってほしかったものですが、
やはり費用対効果の問題やら何やらでやってくれなかった
んでしょうねぇ。日本だとPONVに対する制吐薬の中で
保険適応外のものが多いんですねぇ。ただし、上記の
参照文献は2004年のものなので、現在の状況は
改善されてるかもしれません。


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