ボッカチオ著『デカメロン』については、歴史で習って皆さんご存知だと思う。
時は14世紀、場所はフィレンツェ。
猛威を振るっていた黒死病(ペスト)から逃れるため、郊外に避難した男女10人が、毎日1人1日1話ずつ、10日間に渡って、計100の話をする、という物語である。
ちなみに、デカメロンというのは、大きいメロンという意味である。
というのは嘘。『10日間』という意味である。たまに嘘くらい書かせてくれ。
で、僕が読んでいた面白い本、『シモネッタのデカメロン』という本。→この本の詳細を見る(誰の真似だ?)
最近読んだエッセイの類では一番面白かったな。
仕事を通じて、業務そのものに関する知識とは別に、付帯的に得る知識ってあると思う。
例えば、遺産相続の調停をする弁護士は、法律知識とは別に、遺産を巡る骨肉の争いの実態について、雑誌編集者は、企画、テーマ選定、取材、原稿執筆、広告営業、下刷り確認・・・と言った業務プロセスとは別に、取材を通じて、取材対象についての知識を、それぞれ獲得して行く。
著者の場合、日本に5人しかいない、と言われる日伊同時通訳という仕事を通じて、イタリア語の語彙や文法についての知識も然ることながら、その言語を操る人々(イタリア人)が発揮する、独特の能力とそれを巡る悲喜劇について、一般人よりも多くを学ぶ機会があったようである。
その独特の能力とは、女性を情熱的に口説く力
よくもまぁと思うくらい熱心に女性を口説く伊太利亜男のエピソード満載。sexに対するスタンスはどのようなものか(これはイタリア男に限らない。女性の話も多い)?日本の男とイタリア男との違いは?という、比較文化論としても読めるが、そんな小難しい感じではない。著者の語り口は親しみやすくわかりやすい。
先日引用したアンケートの話等からお察し頂けると思うが、ホント面白い話満載である。
実は、この本、林真理子氏が最近のインタビューで挙げていた、最近読んだ面白い本、なのであった。いやー本当に面白かった。★★★★★
この本を読むと、まだまだ日本の男たちが、変わったとは言え、イタリア男に比べて努力が足りないんだなぁ・・・と、思うけど、それが、行うべき努力であるかどうかはギモン。別に日本の男の美点もいっぱいあるじゃん、と思うこともあった。
ただ、いずれにせよ、道徳心の高い方から見たら、逆鱗に触れそうなネタも嫌味無く読めるのは、その根底に、ユーモアがあるからだと思う。ユーモアであり、男の馬鹿な性(さが)が見え隠れしているからか。
今日は、仕事先で訪問した先を離れ、ランチを食べながらこの本を読んでいて、ふと見上げると、この青い空が続いていた。
愛すべきオトコたちの、お馬鹿な行いの数々を、この空は、ずっと昔から見ていたんだね。
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時は14世紀、場所はフィレンツェ。
猛威を振るっていた黒死病(ペスト)から逃れるため、郊外に避難した男女10人が、毎日1人1日1話ずつ、10日間に渡って、計100の話をする、という物語である。
ちなみに、デカメロンというのは、大きいメロンという意味である。
というのは嘘。『10日間』という意味である。たまに嘘くらい書かせてくれ。
で、僕が読んでいた面白い本、『シモネッタのデカメロン』という本。→この本の詳細を見る(誰の真似だ?)
最近読んだエッセイの類では一番面白かったな。
仕事を通じて、業務そのものに関する知識とは別に、付帯的に得る知識ってあると思う。
例えば、遺産相続の調停をする弁護士は、法律知識とは別に、遺産を巡る骨肉の争いの実態について、雑誌編集者は、企画、テーマ選定、取材、原稿執筆、広告営業、下刷り確認・・・と言った業務プロセスとは別に、取材を通じて、取材対象についての知識を、それぞれ獲得して行く。
著者の場合、日本に5人しかいない、と言われる日伊同時通訳という仕事を通じて、イタリア語の語彙や文法についての知識も然ることながら、その言語を操る人々(イタリア人)が発揮する、独特の能力とそれを巡る悲喜劇について、一般人よりも多くを学ぶ機会があったようである。
その独特の能力とは、女性を情熱的に口説く力
よくもまぁと思うくらい熱心に女性を口説く伊太利亜男のエピソード満載。sexに対するスタンスはどのようなものか(これはイタリア男に限らない。女性の話も多い)?日本の男とイタリア男との違いは?という、比較文化論としても読めるが、そんな小難しい感じではない。著者の語り口は親しみやすくわかりやすい。
先日引用したアンケートの話等からお察し頂けると思うが、ホント面白い話満載である。
実は、この本、林真理子氏が最近のインタビューで挙げていた、最近読んだ面白い本、なのであった。いやー本当に面白かった。★★★★★
この本を読むと、まだまだ日本の男たちが、変わったとは言え、イタリア男に比べて努力が足りないんだなぁ・・・と、思うけど、それが、行うべき努力であるかどうかはギモン。別に日本の男の美点もいっぱいあるじゃん、と思うこともあった。
ただ、いずれにせよ、道徳心の高い方から見たら、逆鱗に触れそうなネタも嫌味無く読めるのは、その根底に、ユーモアがあるからだと思う。ユーモアであり、男の馬鹿な性(さが)が見え隠れしているからか。
今日は、仕事先で訪問した先を離れ、ランチを食べながらこの本を読んでいて、ふと見上げると、この青い空が続いていた。
愛すべきオトコたちの、お馬鹿な行いの数々を、この空は、ずっと昔から見ていたんだね。
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確か‘シモネッタ’って田丸さんのあだ名か何かでしたよね?
イタリア人のことが書かれたエッセイって好きで一時よく読んでました。
イタリア人って食べる事と恋愛に対してとっても情熱的らしいですね。
女性もすごく嫉妬深いんだそう(笑)
でもそういう本能に忠実なのって良いですよね。
そう。シモネッタ・ドッジとかいうんですよ。
これまで、身近にいたイタリア人(同僚)のイメージというと、
①髭が濃い
②眉毛が1本
くらいだったのですが、これで見直しました(嘘)
安心しました。彼らが異常なのではなく、みんなそうなんだ、って解ったから(笑)