Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Sun Ra and his Solar Arkestra

2019年05月24日 | Jazz
1,On Jupiter/Sun Ra and his Solar Arkestra (Art Yard) 1LP 880円
元々はサン・ラ自身のレーベルEl Saturnから1979年にリリースされたアルバム。入手盤はオランダのArt Yardレーベルがジャケットデザインを変更して2010年に再発したもの。
録音は1979年の5月と10月N.Y.にて。

クラブユースだと称される本盤、2曲目"UFO"を聴けばディスコ・ファンクと云われるのもナルホド、と。ファンクベースにうなるホーンリフ、珍しくギターが入ってカッティングとソロはさながらマイルス・バンドのピート・コージー(と云ったら云い過ぎでしょうが、まぁあんな感じ)、後半はエレピも登場、なかなかハードなジャズファンクです。
1曲目"On Jupiter"はゆったり目のリズムに乗って終始サン・ラのピアノが主導、ジューン・タイソンのボーカルも聴け、ファンクなベースにフェイズなギターが隠し味。
3曲目15分に渡る"Seductive Fantasy"はクラバーとは縁遠い私のような古参のサンラ・ファンに一番受けそうな演奏。気怠いリズムにここでもサンラのピアノが終始リード。ジョン・ギルモアのテナーにマーシャル・アレンのオーボエ(!)のソロもバッチリ、後半にはアーケストラらしい咆哮も。

ということでほぼ同時期に"Disco 3000"なんてのもありましたが、本盤もサン・ラのアルバムとしては聴きやすいアルバムではないでしょうか。

Side A
1, On Jupiter
2, UFO
Side B
1, Seductive Fantasy


Sun Ra - Seductive Fantasy



Sun Ra - UFO









2,The Lost Arkestra Series Part-1/Sun Ra & his Arkestra (Kindred Spirits/Art Yard) 10-inch LP 840円
クレジットがまったくないのが何とも...の10インチLPでの未発表音源シリーズのパート・ワン。リリースしたのは上掲盤と同じオランダのレーベル。
A面はジューン・タイソンのチャント・ボーカルで幕を開けるパーカッシブな曲。途中ラーさんの語りも入って最後はアーケストラの大咆哮。B面1曲目はラーさんのスペース・オルガンの乗ってのボーカル曲、2曲目はこれぞサン・ラのチャントが延々と。B面2曲はライヴ録音、歓声もバッチリ。

Side A
1, Along Came Ra
Side B
1, The Sky Is A Sea Of Darkness When There Is No Sun
2, We Travel The Spaceways

Sun Ra


Sn Ra


Sun Ra Along Came Ra




Sun Ra Arkestra Lost Arkestra Part I


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2 コメント

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sun ra (t-izu)
2019-05-26 15:45:42
Art Yardからのサン・ラー・アーカイブ・シリーズは、我が国ではP-Vineがサン・ラー生誕100周年記念として紙ジャケ再発していますね。いずれもクラブ・ユース指向の強いタイトルを選んでいる様で、近年のサン・ラー・ファンには喜ばれそうです。むろん私も楽しんでおります。
ご紹介の10インチは、私は全く知らなかった盤ですが、『ディスコ3000』の拡大版CDにB面2曲がミラノでの未発表実況録音として収録されていますが、同じ録音でしょうか?
Re:Sun Ra (Jahking@管理人)
2019-05-26 17:07:45
この10インチ2枚はまったく何のクレジットも無いものなのですが、探ってみたら2枚をセットにして再発(ジャケットは変更されています)されているようで、そのインフォによると仰る通りで「「DISCO 3000」と同日1978年のミラノでのコンサートで「DISCO3000」には未収録の部分の録音として発掘された2曲収録!!」ということだそうです。

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